ページ

2010年9月20日月曜日

まどみちおさんの詩と絵

東京からの帰りの新幹線の中で読んでいたのは
美智子皇后の「橋をかける〜子供時代の読書の思い出〜」。

この本で知ったのですが、国際アンデルセン賞作家賞を受賞された
まど・みちおさんの詩は美智子皇后さまが翻訳されたものだそうで。

「その透明さとユーモア、東洋的自然肯定の哲学」が高く評価された
まどさんの詩の世界。そういえば・・・奈良倶楽部の図書室に
「まど・みちお全詩集」があったっけな。長い間、忘れていた記憶が
帰りの新幹線の中で呼び起こされ、帰宅早々、図書室の片隅に置かれて
いた詩集を手元に持ってくる。

そうして次の日、何気なく新聞を読んでいたら毎日新聞(9/19)に
「画家まど・みちお」の世界という記事が載っていた。
あ、そういえば。今年100歳になるまどさんは、51~55歳の頃のごく
限られた期間に120点あまりの抽象画を描かれていたのだった。

これもそうそう、「季刊銀花」に載っていたぞと思い出し
また図書室の銀花をごそごそ捜してみる。
あったあった。2003年冬号(136号)に特集されています。




一冊の本から、昔 夢中になっていたことを思い出し
また読み返してみる・・・。(こういうのも共時性というのかな?)

銀花に掲載されていた「たまいれ」という詩が好きです。

たったの 一ど
はいった たまを

こころが なんども
おもいだす

五ども 十ども
はいった みたい

とくするなあ

こころが あって・・・

毎日新聞の記事は詩人まどさんの画家としての展覧会について。

100歳になる前から再び抽象画制作に熱中し、入院中の病院で
1000点以上描かれたそうで、展覧会では抽象画300点あまりが展示されています。

川崎市の市民ミュージアムで10/3まで。
詳細はこちらに→
この展覧会のことをもう少し早く知っていたなら行ってたかも。