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2017年12月22日金曜日

保山耕一さん「奈良、時の雫」

12月22日 冬至の朝。
夜明け前から飛火野で撮影された保山さんの「白い飛火野」
保山さんは「奈良には365の季節がある」と、You Tubeで「奈良、時の雫」として季節を詠んだ映像詩をアップされています。
今朝 撮影されたばかりの「白い飛火野」も早速アップされていて、冬至の日の朝陽を浴びて霜柱がゆっくりと溶けてゆく様子に、明日からまた陽が少しずつ長く明るくなるのだという希望を感じました。
保山さんが、You Tube「奈良、時の雫」で撮影を続けていくためにカンパのお願いをされています。
撮影を続けていくためにカンパをお願いします。
三井住友BK小阪支店(普)5231131
ホザンコウイチ
カンパのお礼にDVDかBlu-rayディスクをお贈りします。
メール hozankoichi@gmail.com にてご連絡下さい。
奈良倶楽部でも少しカンパをさせていただき、東大寺、春日大社を中心とした奈良市内の社寺の美しい映像を収めたDVDをいただきました。
その中には、大好きな不動堂横のハクモクレンや

春日大社の藤や銀杏が舞い散る映像などが収録されていました。

保山さんの映像は、奈良倶楽部のラウンジに置いているDVDプレイヤーでご覧いただけるようにしていますので、ご希望のお客様はお声かけてくださいね。(画面が小さくて申し訳ないのですが)
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また先日は、松前旅館にて「天忠組桜紀行」の上映会がありました。
今年10月に東京であった「天忠組シンポジウムin東京」に参加出来ませんでしたので、奈良でその記録上映会が開催されることを待ち望んでいたのです。(「天忠組」については、その名前は知っていても詳しいことは全く知らなかったのです。)
この上映会では、氷室神社・大宮守人宮司の協力を得て、150インチスクリーンの大画面、タイムドメインの素晴らしい音響で上映されたのです。大迫力の画面が素晴らしい上映会でした。
東京でのシンポジウムのオープニングで、松前旅館女将の書家・桃蹊さんが披露された書「忠」も拝見できました。
また、保山さん撮影の今秋の奈良の映像も上映されたのですが、「この秋に撮りたかったのは、奈良盆地が雲海に覆われているところ春日大社の大銀杏が散るところをどうしても撮りたかった」とお話される保山さん。(どちらもYou Tubeにアップされています。)

保山さんが、以前にFBに撮影裏話として書かれていた文章が、とても印象的でした。ここに転載させていただきます。

この秋は春日大社の祓戸さんのイチョウが雨のように散る様子を絶対に撮りたかった。毎朝撮影しているわけではないので、長年の経験と勘でXdayの狙いをつける。
でも、ただ散っていれば良いというわけではない。それなら公園のイチョウとなんら変わらない。
やはり春日大社のイチョウとして神様の気配を感じる散りざまを撮らなければ意味がない。
では、散り方のどこにこだわったのか。
風で散るのは当たり前。風が強ければ誰でも散る様子を撮影することが出来る。
撮りたかったのは、風もなく滝のように散る姿。
イチョウに限らず、落葉樹はまるでスイッチが入ったかのように一斉に散り始める時がある。
私が撮影した映像を観て頂くと分かるのだが、枝は揺れていないのに威勢良く散っている。
これは、夜に気温が下がり、日が上った直後に強い日差しを浴びる場合に見られる。これまでの経験でそのような状況で風もないのにハラハラと散り続ける落葉樹を何度も見た。
この秋に撮影した天川村龍泉寺でも同じ条件で葉を落とし続ける落葉樹を撮影した。
それはとても不思議な光景だ。
まるで木が意思を持って一気に葉を落としているように見える。
無風の中で落ち葉が舞う様子は命の神秘を感じさせてくれる。
春日大社の映像には風に葉を落とす様子と、風が無いのに葉を落とす様子、そのどちらもが収録されている。
春日大社は朝の8時になれば外国人の団体客が現れる。
撮影のチャンスはそれまで、それまでに散らなければ、私がこだわる無人の映像を撮る事は出来ない。
私は夜明け前から待ち続けた。
最近、春日大社の参道にはカラスが多く、石灯篭の上に止まっている。参拝客が姿を表すと何処かへ飛んでいく。
カメラをセットして散るのを待っていると、カラスが私の頭の上にとまった。
私を襲うのではなく、灯篭と間違えてとまったのだ。
私はしばらく頭の上にカラスを乗せたまま、イチョウが散るのを待った。
テレビカメラマンの心得として、「気配を消す」事は基本だと先輩から教わった。たとえ街頭インタビューであっても気配を殺そうとする。特にドキュメンタリーなどカメラマンは空気にならなければならない。
そういう意味で、私は気配を殺すことが身に染み付いているようだ。カラスですら私を灯篭と思ってしまうのだから。
一度染み付いたものはなかなか落とせない。

さて、最後に『出張上映会』のご案内を・・・
氷室神社のご協力を賜り、皆様からのご希望があれば、出張上映を承ります。会場の提供と集客して頂けるのであれば、上映機材はこちらで準備します。
映像コンテンツは、「奈良、時の雫」もしくは「天忠組」となります。
少人数でも有料にて対応させて頂きます。
「奈良、時の雫」の撮影を続けるための資金集めとして出張上映会を実現できればと考えております。どうか。よろしくお願いします。
お問合せは hozankoichi@gmail.com へ。