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2017年10月5日木曜日

京都国立博物館「国宝」展

京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会「国宝」
関西では41年振りとなる「国宝」展。
約8週間の会期を4期に分けて展示替えをし、現時点で国宝に指定されている美術工芸品885件の約4分の1に当たる210件の国宝が出展されます。期待に胸膨らませて初日に行ってきました!
初日が平日だったせいもあり、午後一番の時間帯は待ち時間0分。
館内も混み合うこともなく余裕で観覧することができ、2時間ちょっとをたっぷり楽しませていただきました。
かつてのブランド好き女子が、今はその最高峰としての国宝ブランド好きおばさんとなり、あちこちの展覧会で観たことがあった国宝もたくさん出陳されていて、また再会できるのも嬉しかったり。
観終わってから、何が一番心に残ったかな~と振り返ってみると・・・ベスト5までがすべて絵画(仏画・中国画も含んで)だったのにはびっくり。やはり自分の好みってあるのですね。
書跡・考古・絵画・彫刻・工芸など、さまざまな分野から集結した国宝。観る人のそれぞれが好きな分野で胸ときめかせて観覧されることでしょう。
ちなみに、私のベスト5は、①吉祥天像(奈良時代・薬師寺)②釈迦金棺出現図(平安時代・京博)③風神雷神図屏風(江戸時代・俵屋宗達)④宮女図(中国 元時代・大原美術館所蔵?←キャプションに所有者の記入無し)⑤普賢菩薩像(平安時代・東博←絵画の国宝第一号)です。
「国宝」制度ができて今年で120年。
同じ年、京都国立博物館の前身である帝国京都博物館も開館。
「国宝」と「京都国立博物館」、ともに誕生120周年というメモリアルイヤーに、京博の総力を結集した豪華な国宝展。
すべてが国宝で目の保養というか、見ていて楽しかったです。
でも・・・・奈良博の丁寧な展示の仕方に慣れていると、今回の展示は少し不親切というか説明がもう少しあってもいいように感じました。
ひょっとして、図録には、もっとその作品に対しての考察が書いてあるのかもしれないのですが・・・国宝指定を受けた年や、どういったところが国宝指定の基準になるのかとか、毎年指定される国宝の一覧とか、もっと「国宝」というものを掘り下げてほしいと感じました。
国宝一つずつは素晴らしくて、いいものを見せてもらったなぁというような満足感があるのですが、展覧会全体としては、国宝の陳列だけじゃなく何か物足りないような・・・。不勉強なくせに、一人でツッコミながら鑑賞して、でもそれだけに濃密でもありました。
会場で配布されている毎日新聞の号外には、出陳されている国宝の所蔵・寄託先一覧がありました。
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京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会「国宝」

会場:京都国立博物館 平成知新館
会期:10月3日(火)~11月26日(日)
1期:10/3~10/15     2期:10/17~10/29
3期:10/31~11/12   4期:11/14~11/26
※会期中、展示替えがあり。
休館日:月曜休館(10/9は開館、10/10は休館)
開館時間:9:30~19:00(金・土曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで