ページ

2017年8月29日火曜日

奈良倶楽部*夏期休暇のお知らせ

夏の終わりに今年も夏期休暇をいただいています。
9/5までは東北方面へ旅して、帰宅後 9/8(金)より営業いたします。
お休み期間中のご予約やお問合わせは 、メール(ktnaraclub@gmail.com) または、携帯電話(090-9253-5387)にご連絡いただければ、少し時間がかかるかもしれませんがお返事させていただきます。
ご予約やお問い合わせへの対応に迅速なお返事ができず申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

トップの画像は先日の夕景。
西方向はオレンジ色に燃える空の色。少し視点を北西方向にずらしてみると、淡い柔らかな色合いの空が広がっていました。
今回、初めて旅する東北(秋田・青森県)の地では、どのような空の色が見えるのかなと、そんなことも楽しみにしています。
インスタグラムに旅日記を時々アップしているかもです。)

2017年8月28日月曜日

Nara Ancient Echoes I & II

奈良倶楽部のラウンジスペース。
朝食前やお食事後に、新聞を読んだり奈良関連の本に目を通したりと、店主の好みでセレクトした何冊かをテーブルの上に並べています。
このテーブルの上に、つい最近、新しく加わった「Nara Ancient Echoes I & II」は、全文英語で書かれた、海外向けに奈良を紹介する写真集。
奈良の歴史や文化、社寺、仏教美術、自然、伝統工芸・・・それぞれのジャンルの分け方も興味深いのですが、外国人カメラマンの目を通して捉えられた奈良の様々なショットが、何とも言えない美しさ。
純粋に、直観的に奈良の神髄をフィルター越しに見極めて、その一枚に表現されたのかなと感じるのです。

2013年に発行され、海外主要都市の図書館などに贈呈されたこの本に出会って、奈良を訪問された方もいらっしゃるようです。
日本語が一文もないため、解説書としてはわかりにくいかもしれませんが、そのモノに込められた想いや祈りのようなものが、かえってシンプルに理解できるような・・・英語の読めない私にとって、奈良の魅力を違った角度から教えてもらえたように思います。
::
ラウンジスペースに置いている本だけでなく、奈良倶楽部の半地下にある図書室には、奈良関連の本や写真集、展覧会の図録などを豊富に揃えています。お好きな場所で寛ぎながらお読みいただければ嬉しいです。

2017年8月27日日曜日

2度めの「源信展」@奈良博

会期終了まで一週間。
展示替えした後の「源信展」後期展示を観に行ってきました。
一番の目的は何と言っても東大寺知足院の地蔵菩薩立像です。
美しいお地蔵様を一度博物館で鑑賞してみたかったのでした。
お厨子から出られて360度拝観出来るのかなと思っていたのですが、お厨子の中にいらっしゃるままで、背中の様子は残念ながら拝観叶わず。
ただお厨子の側面が開いていて、横からも斜め後ろからも拝見できて、おまけにお厨子に描かれた地獄絵もよく見ることができ、そして造られた当時のまま残る美しい錐金文様にも目を奪われるくらい、眼福のひとときでした。

1度目の鑑賞時(ブログ記事)には、地獄の世界の後に観た極楽の世界に、ほっとしたものでしたが(実は恐いものを見るのが苦手なのです)、今回は地獄の世界にぐいぐい引き込まれました。
展示替えのあったもので、特に印象に残ったものを幾つか。
「餓鬼草紙」 ・「病草紙(口臭の女・毛虱の男)」
「病草紙(屎を吐く男)」 ・「九相図巻」
どれもこれもリアルな絵が描かれていて、想像力が働きやすく、これくらい恐い世界を見せられてこそ、この世を真っ当に正直に生きようと思うのかもと思ったり。
印のリンク先に写真と説明が書かれています。)

来迎と極楽の風景からの後期展示では
「四十九化仏阿弥陀聖衆来迎図」や、金戒光明寺の「山越阿弥陀図」「地獄極楽図屏風」と、和歌山・有志八幡講の「阿弥陀聖衆来迎図」↓が印象的でした。
その他に、和歌山金剛峯寺の「法華経」、中尊寺大長寿院の「大般若経」。どちらも平安時代の国宝で、その美しさにうっとり。

会期も残りわずかです。是非ご覧頂ければと思います。

「1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉」
会期:~9月3日(日)
会場: 奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:毎週月曜日
開館時間:9:30~18:00(毎週金・土曜日は19時まで)

2017年8月26日土曜日

9月のお出かけ情報②〜寺社伝統行事

9月に行なわれる寺社伝統行事のご案内です。

◇9/1 11:00~ 大神神社「久延彦神社例祭」
問合せ:0744-42-6633

◇9/1  吉田寺「放生会」
問合せ:0745-74-2651

◇9/1~9/7 9:00~16:00 松尾寺「修験道まつり」
問合せ:0743-53-5023

◇9/9 17:00~ 橿原神宮「献燈祭」
問合せ:0744-22-3271

◇9/10 13:30~ 南明寺「重陽薬師会」
舞楽奉納は2曲演奏されます。
問合せ:0742-93-0392

◇9/15 13:00〜 霊山寺「柴燈護摩法要」
役行者大峰参拝ゆかりの伝燈護摩法要が行われます。
問合せ:0742-45-0081

◇9/15 10:30~ 葛城一言主神社「秋季大祭」
問合せ:0745-66-0178

◇9/17 東大寺二月堂「十七夜盆踊り」
法要18:00~、盆踊り18:30~21:00
問合せ:0742-22-3386
ブログ内過去記事→2007年 2008年 2009年 2010年 2012年
2013年  2014年

◇9/18 10:30~ 休ヶ岡八幡宮大祭「奉納相撲大会」
子供達による奉納相撲大会もあります。
問合せ:0742-33-6001

◇9/19 10:30~ 白毫寺「志貴親王御忌 」
志貴皇子の追慕の法要と献花式が行なわれます。
問合せ:0742-26-3392

◇9/23 17:00~ 生駒聖天お彼岸万燈会
問合せ:0743-73-2006
1万灯を超える灯明が供えられます。

◇9/23 大和神社秋の大祭 紅しで踊り奉納
問合せ:0743-66-0044
秋季大祭 10:30~、紅しで踊り 13:30~

◇9/23 10:00~ 法隆寺「彼岸会」
問合せ:0745-75-2555

◇9/23  3:00~ 大峰山寺「大峯山戸閉式」
問合せ:0747-64-0001(龍泉寺)

◇9/27 10:00~ 如意輪寺「後醍醐天皇御忌 正辰祭」
問合せ: 0746-32-3008
昨年の正辰祭に参列したブログ記事→

◇9/27 10:30~ 吉野神宮「秋の大祭」
問合せ:0746-32-3088

◇9/28 10:00~ 笠山荒神社「笠荒神九月大祭」
問合せ:0744-48-8312

2017年8月25日金曜日

9月のお出かけ情報①〜秘宝秘仏公開

9月の「秘宝秘仏特別公開」のご案内です。
初秋の奈良への旅のご参考にどうぞ++

<<開催中のもの>>
◇〜11/30 9:00~16:00 松尾寺日本唯一の舎人親王像公開
問合せ:0743-53-5023

<<9月より始まる特別公開>>
◆9/1・9/2 吉田寺「多宝塔・秘仏特別開扉」
室町時代に創建の多宝塔内の秘仏「大日如来坐像」が公開。
問合せ:0745-74-2651

◆9/1~9/7 松尾寺「役行者像特別公開」
日本最大の役行者像が公開される。
9/3には柴燈大護摩が奉修されます。(10:00)
問合せ:0743-53-5023

◆9/1~11/10 松尾寺「秋の寺宝展」千手観音像トルソー
◆9/1~11/10 松尾寺「海北友松画 放馬図屏風特別公開」
 問合せ:0743-53-5023

◆9/1~11/30 安倍文殊院秋の寺宝展
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

◆9/3 9:00~16:00 東鳴川観音講「不空羂索観音坐像」
興福寺南円堂が1180年に焼失する以前の不空羂索観音坐像の姿を模したものと考えられる不空羂索観音坐像の特別開帳(毎月第1日曜日)
問合せ:0742-34-5369

◆9/8 浄瑠璃寺「三重塔・薬師如来坐像特別公開」
※雨天、荒天時は中止
問合せ:0774-76-2390

◆9/10 南明寺「重陽薬師会」
問合せ:0742-93-0392
ブログ内過去記事はこちら
南明寺の如来三尊像〜薬師如来坐像、釈迦如来坐像、阿弥陀如来坐像(すべて重文)は、通常非公開(要予約で拝観可)ですが、この日は
予約無しで拝観できます。(法要は13:30~)

◆9/15~11/19 興福寺「阿修羅〜天平乾漆群像展」
問合せ:0742-22-7755

◆9/16 13:30~15:00 當麻寺中之坊「導き観音ご開帳」
問合せ:0745-48-2001

◆9/16~11/30 薬師寺玄奘三蔵院伽藍 大唐西域壁画公開
問合せ:0742-336001

◆9/20~11/11 般若寺「白鳳秘仏特別公開」
問合せ:0742-22-6287
ブログ内過去記事はこちら

◆9/22~11/30 法隆寺秘宝展 秋
問合せ:0745-75-2555

2017年8月24日木曜日

平城宮跡「東院庭園 庭の宴」参加募集

平城宮跡「東院庭園 庭の宴」の参加募集が始まっています。
東院庭園は奈良時代の宮殿内における庭園の在り方を知る唯一の遺跡として大変貴重なものです。長年にわたる奈良文化財研究所の発掘調査の結果、全容が明らかとなり、平成10年に復原整備されました。
その後、当時の様子を理解していただけるよう遺跡の利活用の事業を実施されてきましたが、奈良文化財研究所の研究成果を踏まえ、遺跡や当時の食事についての解説に加え、今年度は現在の中国東北部からロシア沿海地方にあつた「渤海国」の使節を招いた宴席を再現する庭の宴を開催して、古代の饗宴の姿に思いを馳せていただきます。サイトより)

◆開催日時:9/23(祝)18:30〜20:00(受付17:45〜)
◆会場:平城宮跡 東院庭園(雨天時は平城宮跡資料館講堂に変更)
◆定員数:100名
◆参加料:2500円
※駐車場はなく、新大宮~東院庭園間の送迎バスを利用すること
◆申込み方法:往復はがきに必要事項を記載の上、応募(一人一通)
◆応募受付期間:8/22〜9/8の当日消印まで有効 (当落は返信葉書で連絡)
※当日は返信葉書と年齢のわかるものを持参
◆問合せ:東院庭園「庭の宴」事務局(tel: 0742-30-6753)

◆プログラム◆
17:00 一般参加者 新大宮駅より送迎開始
17:45 一般参加者 受付開始
18:30 開宴
18:30-18:40 所長挨拶
18:40-18:50 ミニ講演1 高橋知奈津氏「渤海の庭園と東院庭園(仮題)」
18:50-19:15 雅楽(渤海楽)演奏と楽曲・楽器説明
19:15-19:25 ミニ講演2 桑田訓也氏「渤海に関する木簡(仮題)」
19:30-19:55 古代衣装ファッションショー「渤海使史都蒙の接遇」 
19:55-20:00 終了・お見送り

◆古代食メニュー◆
・蘇(そ)      乳製品
・楚割り(すわやり) 魚の干物
・脯穴(ほじし)   干し肉
・白酒(しろき)   にごり酒 など
※料理は当日変更になることがあります。
※白酒はどくだみ茶に変更できます。飲物は一人3杯まで。
※古代食の提供にあたっては、奈良パークホテルが協力。

◆往復はがきの記載方法◆
・往信表面:630-8577 奈良市佐紀町247-1 「東院庭園庭の宴」係
・往信裏面:申込者氏名(ふりがな)/年齢/性別/郵便番号/住所/電話番号/飲物の希望(白酒orどくだみ茶)と、同行者1名の氏名(ふりがな)/年齢/性別/飲物(白酒orどくだみ茶)
・返信表面:申込者の住所、氏名を記入。
・返信裏面:何も記入しない。  

2017年8月23日水曜日

「ならまち遊歩」猿沢池に提灯*

「燈花会」が終わった後の、奈良の夏を楽しんでいただくために今年から始まったイベント「ならまち遊歩」。
ならまちエリア一帯に提灯のあかりが灯って、夜のそぞろ歩きを楽しんでいただけるようです。もちろん夜だけでなく、お昼間には参加店で期間限定のお得なサービスも企画されているのですが。
猿沢池に川床ならぬ池床ができ、池には提灯が浮かび・・・といった普段見られない風景も演出されていて、いつもの大好きなお店「京富」さんにお食事に伺う前後に、その景色を見てきました。
一番上の写真が午後7時前の様子。提灯が灯るのは6時半頃からですが、まだ周りが暗くなっていないので、その灯りがあまりよくわからず、帰りがけの午後9時頃には、幻想的な猿沢池の風景を見ることができました。
といっても、スマホ写真ではこれで精一杯。実際にはもっと綺麗な猿沢池とライトアップされた五重塔を見ることができますよ。
こちらは池の北側からの一枚。
ならまち遊歩」は8/25(金)まで。
提灯点灯時間は18:30〜21:30です。

2017年8月22日火曜日

9/17・9/18「人生フルーツ」上映会@工場跡

今秋8周年を迎えられる、大仏池そばの「工場跡」さん。
来月にこちらで映画「人生フルーツ」の上映会が開催されます。
9/17(日) 9:30~/13:30~/17:30~
9/18(月・祝) 9:30~/14:30~     各回 定員20名
要予約 Fax0742-22-2317 又はメールmovie@kojoato.jpで申込み
料金:1200円(前払1100円)
映画は、建築家だった90歳の修一さんと87歳の英子さんご夫妻の、淡々とした暮らしの中に美しさのあるドキュメンタリーです。
(作品解説はこちら)ナレーションは樹木希林さん。
高度成長時代の公団住宅に関わったご主人。効率一辺倒だった高度成長時代。それは無機質で決して豊かではない時代でした。その後二人は公団住宅近くに家を建て、雑木林を育て始めます。多くの時間が流れ、自分達で植えた畑には、いろいろな野菜や果物がなり、毎日それを取って食べます。そこにはお金やモノでは測れない豊かさがありました。
風が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。
ご夫妻の来し方と暮らし方から、本当の豊かさってなんだろうと考えさせられる映画です。

2017年8月21日月曜日

「天忠組シンポジウムin東京」のご案内*

明治維新の魁となった天忠組(天誅組)をテーマにしたシンポジウムが
10月13日(金) に東京で開催されます。
会場は、有楽町読売会館7階「よみうりホール」
時間は18:00 - 20:30 参加費1000円、要申込みです。
申込方法は・・・
郵便番号・住所・氏名・電話番号・参加人数(代表者を含む最大3名まで)を記入の上、下記事務局にMail・FAX・葉書でお申込み下さい。
・宛先:天忠組シンポジウム事務局
・はがき:〒150-0011 東京都渋谷区東3-15-6 百百代ビル2F
・FAX:03-6418-4735
・Mail:sympo@welcome-nara.jp
・申込〆切:10月5日(木)必着。Mail・FAXは午後5時まで
参加いただける方には10/10頃までに参加証をお送りします。
参加費1000円は当日受付窓口での清算となります。

「天忠組シンポジウムin東京」の HPはこちら
シンポジウム制作スタッフのブログはこちら
「天忠組奥大和紀行」保山さん撮影の動画はこちら

天忠組とは
文久3年(1863)8月13日、尊王攘夷の断行を祈願するための大和行幸が朝議で決まりました。
当時、京都の政局は尊王攘夷派が握っており、一部にはこれを機に一挙に討幕をはかろうとする動きがありました。この機を伺っていた討幕急進派の中山忠 光、吉村寅太郎、藤本鉄石、松本奎堂らが皇軍の先鋒となるため、翌14日京都を発ち、千早峠を越えて当時幕府の直轄地であった五條に入りました。
8月17日、天誅組志士はいっせいに挙兵し、五條代官所を襲い代官鈴木源内を殺害、櫻井寺を本陣として五條新政府を号し、討幕の旗をあげました。ところが翌18日、朝議は一変して攘夷派が敗れ、大和行幸は中止。ここで天誅組の義挙はその大義名分を失ってしまったのです。
その後、天誅組は十津川郷士960人の来援を得て高取城に侵攻しましたが撃退されます。さらに吉野各地で転戦しますが、1万人を超える追討軍や内部の対立、十津川郷士の離反などのため、翌9月24日、東吉野村鷲家口において決死的斬り込みを敢行して終りを遂げました。
天誅組の義挙は幕末における下級武士と豪農豪商とが一体となった最初の武装反乱で、倒幕及び明治維新の魁とたたえられる歴史的なものです。明治維新が実現するのは、このわずか5年後のことでした。
「天忠組シンポジウムin東京」 HPより転載

2017年8月20日日曜日

盛夏の春日大社*

中元万灯籠が終わって落ち着きを取り戻した春日大社。
久しぶりにお参りに来ましたが、ご造替で美しくなった朱塗りのご本殿が色鮮やかで美しいこと!
さて、今日のブログも我が家の小さな人シリーズ続編で。
前厄の年にご祈祷を受けてから、春日の神様を信心している娘。
(御利益を求めているみたいですが、ご祈祷のおかげで公私にわたって佳き一年だったようです。)
それから、毎年帰省の度にご祈祷をしてもらって、今年はちびちゃんも一緒にお祓いを受けました。
御祈祷殿には私も付き添いで参列。ご祈祷中は、大人の真似して頭を下げて手を合わせたり神妙にしておりましたが、太鼓や鈴の音に反応しては興味津々。
その後ご本殿にもお参りして、小さな人の春日さん「初参り」。
「大きなご神木さんからはエネルギーももらったよ」
::
あまりに暑い一日。
帰りは涼を求めてご近所の千寿庵吉宗さんへ。
小さな人の「初かき氷」でした。
::
8/20 帰省期間を少し延長してすっかり体力回復させて、娘と孫が帰っていきました。ようやく静けさを取り戻した我が家。
ブログの更新も滞っていましたが、またぼちぼちと奈良の風景を綴っていければと思っています。

2017年8月17日木曜日

大仏池に秋の気配*

大仏池の周りの銀杏の葉が少し黄色く色づいて
早くも秋の気配を感じるようになりました。
日中はまだまだ暑いのですが、それでも朝晩は少しだけ空気が変わったような・・・まさしく「季節の変わり目」を感じるお盆明けの奈良。
::
お手紙の最後に使う「季節の変わり目、お身体どうぞ大切にご自愛くださいませ」という常套句。
当たり前のように使っていた言葉でしたが、先日やってしまったぎっくり腰の治療をしてもらった先生に「こういう季節の変わり目に、溜まっていた疲れが身体の弱いところに出るのですよ」と言われて「あ、この言葉は単なる常套句ではないのだ」としみじみと思ったのです。
まだ暑さも残っていますが、皆さまも
季節の変わり目、どうぞお身体大切にご自愛くださいませ。

2017年8月16日水曜日

小さな人たちの奈良の夏*

お盆休みも終わって仕事が始まった方も、大勢の家族を迎えて大車輪の活躍だった方も、また普段の毎日に戻られた頃でしょうか。
我が家も保育園に通っている1歳の孫と娘が帰省しておりました。
一週間の長い夏休み。実家でのんびり羽を伸ばして美味しいものを食べて・・・のつもりが、4月から職場復帰して張りつめていた気持ちがいっぺんに弛んだのでしょうね。娘も孫も高熱でダウン(おまけに私も腰痛・・・)そんなお盆休みを過ごしておりました。
::
今日のブログは久しぶりに、我が家の小さな人たちの話題です。
奈良に帰った翌日の朝。二月堂さんまでお散歩に出かけました。
鈴を鳴らした後は、たまたまですが帽子を取って、大人の真似して手を合わせたそうで、小さい頃の習慣が三つ子の魂百までになるのかもしれませんね。
一人で歩けるようになって初めての奈良公園。
講堂跡では鹿に興味を持っても、どう接していいかわからず
恐くない程度に近づいていたようです。
道中のお地蔵さまにも手を合わせ、早くも、お参り散歩ができる奈良の人の仲間入りをしています。
::
もう一人の小さな人も夏休みはお嫁ちゃんの実家に帰省中。
7月に色々行われた奈良の行事や新しくできた場所によく来てくれていたので、こちらの小さな人の写真も一気に公開。(この秋には4歳になります。すっかり大きくなりましたよ。)
 7/1 東大寺大湯屋初公開。
 7/16 旧奈良少年刑務所の地元住民向け見学会に参加。

 7/23 五劫院さんのお地蔵さんにもお参り。
(名前入りの提灯も奉納していますよ。)
 こちらは天理駅前に新しくできた施設「コフフン」のトランポリン。
 3歳以上小学6年生までの年齢の子たちが利用できます。
とっても楽しそうな写真が送られてきました。
::
ブログを始めた頃は割とプライベートな話題も書いていたように思います。2年前に奈良倶楽部のHPをリニューアルして、HPのトップからブログにリンクできるようにした頃から、プライベートなことを書くのを控えようと自己規制しだしたのですが(その代わりに、フェイスブックにはプライベート写真満載という息抜きをしたり)、今日は本当に久しぶりに我が家の話題をアップしてみました。

2017年8月15日火曜日

大仏さまのお膝元で*

8/15 東大寺の万灯供養会には、毎年灯籠を献灯させていただいてお参りに伺っているのです。

観想窓から見える大仏様の厳かなお顔を拝観させていただく楽しみもあるのですが、大仏殿の前にたくさんの灯籠が並べられて、献灯した灯籠を確認するのも、そしてその灯籠がどこに置かれているのかを見届けるのもちょっとした楽しみであり、また、いつもこの日にお参りにこられていたお客様が来られなくなって、そのお客様の灯籠の写真を撮ってブログでお知らせするのもこの3年程の恒例行事になっています。

たくさんの灯籠の配置位置。
これは、早く申し込むほど大仏様に近い場所に置いていただけることはわかっているのですが、毎年ずるずると日にちが経ってから申し込んで、だいたいが東の回廊辺りだったりしていたのです。
今年は割と早く申込んだので、大仏様に近いところだと嬉しいなぁと楽しみにしていたのですが・・・あろうことか、お昼過ぎに突然の腰痛で歩行困難なほどの状況になって、お参りに出かけることができなくなりました。

初めてのお客様に参拝券を使っていただき、毎年来られているお客様に献灯の灯籠の確認をお願いしました。
そうしましたら、大仏殿と八角灯籠の間の真正面の列で前から9番目という、大仏様にすごく近い場所に置いていただけたようで、何だかもう嬉しくて有難くて。
そんな嬉しい気持ちを、ついブログに綴ってみましたが・・・きっとこの嬉しくも有難い気持ちを共有して下さる方も多いと思います。
おそば近くでお祈りできる幸せ、大仏様に見守っていただいているという有難い幸せ。この一年も精進していこうとまた誓いました。
(トップの画像は2013年の過去記事より)

2017年8月14日月曜日

8月のお出かけ情報④〜寺社伝統行事:後半

8月後半の奈良の寺社伝統行事をご案内します。

◇8/16 10:00~15:00 売太神社「阿礼祭」
全国の童話作家や多くの人々に「話の神」として信仰される稗田阿礼。
「稗田舞」をはじめ、子供達による「阿礼様音頭」の奉納。
問合せ:0743-52-4669

◇8/17 15:00~  丹生川上神社献燈祭
問合せ:0746-42-0032

◇8/18 19:30~22:00 薬師堂「念仏踊り」
県指定無形民俗文化財。薬師堂中央に大太鼓を据え、
太鼓とともに鉦と木魚を持った2人が踊り回ります。
問合せ:0746-42-0498(東吉野村木津川区長)

◇8/22 霊山寺「地蔵盆法会」
15:00~施餓鬼法会/16:00~地蔵盆法会/
19:00~盆踊り/20:00~花火大会
問合せ:0742-45-0081

◇8/23 18:00~  東大寺念仏堂「地蔵会」
ブログ内過去記事はこちらです。


◇8/23・8/24 17:00~21:00 元興寺地蔵会万灯供養」  
無数のお地蔵さんの前にゆらめく蝋燭の灯りが幽玄の世界のよう。
8/23・8/24の夜は拝観無料です。
問合せ:0742-23-1377
ブログ内過去記事はこちらです。


◇8/23・8/24 矢田寺地蔵会式
問合せ: 0743-53-1522

◇8/23・8/24 唐招提寺「地蔵盆」
弘法大師の作と伝わる秘仏、重要文化財・地蔵菩薩立像を奉り
地蔵堂堂内を特別公開してます。
ブログ内過去記事はこちらです。
問合せ:0742-33-7900

◇8/23・8/24 宝山寺「地蔵盆会」
8/23(9:00~10:00)門内地蔵盆会
地蔵社において地蔵盆の法要が行われます。
8/24(14:00~16:00) 奥の院地蔵盆会
多宝塔前にて奥の院参道の地蔵尊の盆法要が行われます。
問合せ:0743-73-2006

◇8/24 13:30~15:00 聖林寺「本尊地蔵菩薩会式」
問合せ: 0744-43-0005

◇8/25  西大寺「興正菩薩忌」
13:30~13:20あべのハルカス美術館「西大寺展」展示室にて法要。
18:00~ 西大寺奥の院にて法要。
問合せ:0742-45-4700

◇8/28 天河大辨財天社「七夕祭」
毎年旧暦7月7日に開催される七夕祭。
14:00 七夕神事
15:00 萬霊供養祭(大銀杏横の七夕会場において)
18:30 七夕供養燈花献灯
問合せ:0747-63-0558

まだまだ暑い日が続きますが、奈良へのお出かけの参考にどうぞ++

2017年8月12日土曜日

ブログを始めて10年*

先月7/29はブログ「奈良倶楽部通信」を始めて10年めの日でした。
実はすっかりこのことを忘れていて、つい最近に思い出したのです。
そのままスルーしてもよかったのですが、やっぱり10年は節目かなと思い、ブログを通しての最近の交流などを綴ってみたいと思います。
一つは、4年前にイタリアトスカーナ地方を旅したブログ記事からの交流。(ブログ記事はこちら
結婚10周年記念旅行にトスカーナを旅しようと計画中の方から、春先にメールをいただいて、色々な質問に答えてのメールのやり取りが今も現在進行形で続いています。
つい先日も、間もなくご出発のわくわく感がこちらにも伝わってくるようなメールが届いて、自分も旅のお福分けいただいたような幸せ気分に浸っています。
宿泊のお客様ではなく見ず知らずの方ですが、ブログに書いていたからこそ検索されての交流でしょうか。
この方とのメールのやり取りで色々書いているうちに、旅先での楽しかった出来事を次々にまた思い出すことができ、旅は何度でも美味しいなぁと思ったのでした。

もう一つ、これは2年前にいただいたメールから。
この方も、検索して偶然に見つけたブログ記事「修二会の油はかり」から連絡があったのでした。
この記事中に出てくる「代々東大寺に出入りの油屋だった奈良倶楽部ご近所のMさん」の本家筋に当たる方からのご相談でした。
かいつまんで言うと、代々伝わる由緒ある大きな油壷を、家を処分するので何とかしたいのだが、奈良のどこかで引き取ってもらえるところをご存知ないかということでした。
私自身には、そのような伝手も情報もなく、途方に暮れるばかりでしたが、ひょっとしてこの人ならご存知かもと思うような友人知人に当たって、奇跡的な出会いがあったのです。
いつかこのことは詳しく記してみたいと思うのですが、それはまたいつかに致しまして、まだお会いしたこともないMさんとは、今でも時々メールのやり取りなどをしているのです。
::
トップの画像は、二月堂功徳日にお参りした際に撮った一枚。
裏参道手前の大湯屋と百日紅です。
7月中は特別公開で大賑わいだった大湯屋も、また元の静けさを取り戻してゆっくりと時を刻んでいってます。傍には一本の百日紅の大木が存在感を放って夏空に映えていました。
いつもの東大寺境内の何気ない風景ですが、「たまにしか来られない奈良だけれど、普段の奈良の風景に出会える奈良倶楽部通信で、いつも奈良に想いを馳せています」と、おっしゃってくださるお客様もいらっしゃって、レンズの向こうに、あの方この方を思い巡らせてシャッターを押していることもあるのです。
そんなこんなのブログを通した交流も、細々と続けてきたからこその出会いやご縁、これからも大切にしていこうと思っています。
皆さま、いつもご愛読いただきどうもありがとうございます。感謝。

2017年8月10日木曜日

「なら燈花会2017」行ってきました*

今年も燈花会会場を回ってきました〜。
全エリアを制覇はできませんでしたが、今日のルートは・・・
バスで県庁前まで→興福寺→奈良国立博物館→浮雲園地→
国際フォーラム甍の庭園→春日野園地という順路で歩いてきました。
興福寺エリア↑↓(興福寺エリアは点灯時間が18:30~20:30)
会期中は20:30まで東金堂の夜間拝観もできます。
この写真↓は20時半過ぎに撮ったので正面が閉まってますが、扉が開いていたらもっと綺麗だったかも。

 奈良国立博物館↑とメイン会場の浮雲園地↓
::
カラフルな灯りで彩られているのは、国際フォーラム甍の庭園です。
 ハートがいっぱい♡♡♡
ハートの灯りの前で記念撮影される人達も大勢いらっしゃって
燈花会のスタッフさんたちがシャッターを押して下さいます。


::
最後は春日野園地へ。
東大寺南大門と大仏殿が二つ並んで遠くに見えます。
こちらの会場では、今年、灯りのデザインが一新されました。

灯りが波のようにうねり流れて、無限に広がっていくような・・・。
そのようにイメージでしょうか。
とにかく広くて
エリアの北側の大仏殿方向まで歩くと、ほとんど人影もなくいい感じ。

その北側から南方向を見るとこんな感じでした。↑↓
::
「なら燈花会2017」
8/5〜8/14  19:00点灯〜21:45
燈花会おすすめスポット・エリア情報はこちらでご確認下さい。
::
今回は出発時間も遅かったので、まずバスにて興福寺まで出ましたが、奈良倶楽部のお客様的には、午後7時頃に春日野園地まで歩いて、夕景を眺めながらスタートするという、上のルートと反対の順に回ったほうがいいかもしれません。チェックイン後にアドバイスさせて頂きますので、お尋ねくださいませ。