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2017年7月26日水曜日

東大寺の蓮とこぼれ話*

「聖武天皇 佐保山南陵さほやまのみなみのみささぎ」の参道脇に蓮池があると知って、お散歩がてら出かけてみました。
ご近所の「あじあの薬膳おばんさい藍布」さんがFBにアップされた写真を見て、私もですが、ほとんどのきたまち住人が、ここに蓮池のあることを知らず、新たなきたまち名所を見つけたような嬉しさがコメント欄を賑わしておりました。






小さめの池ながら、ちょうど見ごろの蓮の花の美しい姿を堪能いたしました。聖武天皇陵から光明皇后陵へもお参り。
宮内庁職員の方が光明皇后 東陵を清掃されていてピンときたのですが、明日は光明皇后の旧暦の御命日法要が営まれるのです。(10時~)
※ご命日の6/7の旧暦は、今年は29日土曜日に当たり(宮内庁主催なので土日は避けられる)、またその前日は大仏殿での解除会と重なるので、明日7/27は旧暦6/5だけれどもその日にされるのですね・・・と、これは私の推測です。
御陵からは御蓋山も見えるのです。
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もう一つの蓮は戒壇院。


戒壇堂・堂内では四天王像の修復作業をされていました。
小さな補修は現場でされるようで、貴重な機会に遭遇。
そして学芸員の方が照らすライトで気が付いたのですが、仏像の鎧などの襞の内側には鮮やかな色彩がくっきりと残っているのを見つけたのです。そんなことを発見してから、他の仏像も下から覗き見まくり(笑)
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その後、大仏殿~手向山八幡宮~三月堂~不動堂~二月堂とお参り散歩をしたのですが、三月堂では、戒壇堂と同じ天平の仏さまの襞の下から覗き見をしては、美しい天平時代の彩色にうっとり。
飯道社の鳥居が新しくなっていたり、三月堂前の灯籠も修繕されていたりと、境内では小さな修復作業が行われている期間のようです。
 帰り道に立ち寄った知足院では、お地蔵さまの搬出作業中に遭遇。
奈良博「源信展」に出陳されるのですね。(8/1~9/3)
行ってらっしゃ~い。
・・・と、あちこち歩いて色んな場面に遭遇した楽しいお散歩でした。
最後は「鹿鳴園」のかき氷でちょっとほっこり。

2017年7月25日火曜日

◆「ほうせき箱」のかき氷が確実に食べられる宿泊プラン◆8/4~8/27

◆「ほうせき箱」のかき氷が確実に食べられる宿泊プラン◆
期間:8月4日(金)から8月27日(日)にご宿泊の方限定
入店時間:ご宿泊日の18:30〜19:00の間に入店下さい。
料金:かき氷代金は直接お店にお支払い下さい。
  (ご宿泊料金には含まれておりません)
人数:8/4〜8/27に奈良倶楽部宿泊のお客様で一日3席限定。

ふわっふわのかき氷にクリーミーなヨーグルトエスプーマー。
氷の神さま・氷室神社のお膝元で「かき氷の街・奈良」を牽引するお店として、今や全国区で大人気のかき氷店「ほうせき箱」さん。

事前予約は受けておらず、当日の朝9時にお店の前に出されるお待ち表に名前を書いて、希望の時間になったらお席がご用意されるシステムを取っておられるのですが、週末には半時間から1時間で当日提供の200名様分が売り切れてしまうという、行列必須の超人気かき氷店です。

そんな「ほうせき箱」さんより、奈良倶楽部ご宿泊のお客様に嬉しいお申し出をいただきました。
本来であれば朝9時に受付をしてお待ちいただくところを、こちらのプランご利用の方には、夕方の閉店後にお席をご用意していただけることになったのです!

18時30分から19時の間に入店という限られた時間設定になりますが、奈良倶楽部より「ほうせき箱」さんにお名前とご連絡先、人数をご連絡しておきますので、当日、お名前と奈良倶楽部に宿泊していることを伝えて入店していただけます。
※「ほうせき箱」木曜定休のため、その日はご利用いただけません。

ちょうど8月5日より「なら燈花会」(19:00~21:30)が奈良公園一帯で始まります。夕方からの散策始めに、ひんやりかき氷でからだも心もクールダウンして、また燈花会の灯りをお楽しみいただけることと思います。是非ご利用くださいませ。

すでに期間中にご予約をいただいているお客様で、このプランに変更希望の方は、メール( ktnaraclub@gmail.com ) またはお電話( 0742-22-3450 )にてご連絡をください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2017年7月23日日曜日

新しくオープンの「堀内果実園」と「薬Zen拓」

前のブログで、きたまちエリアに新しくできたお店2軒「千寿庵吉宗 奈良総本店 千壽茶寮」と「活版工房 丹 TAN 」をご紹介した続きで、最近オープンしたお店と移転オープンされるお店のご案内もブログアップ致します。

「堀内果実園」
6代続く吉野の果実園が、奈良市内三条通りに、新鮮な果物をおいしくおしゃれに楽しむことのできる、スタンド形式の農家直営店「堀内果実園」をオープンされました。
店内は鰻の寝床のように奥行きがあり、一番奥にイートインスペース。スタイリッシュでハイセンスな空間です。
完熟果物を使ったスムージーやフルーツサンドイッチなど、テイクアウトもイートインでも楽しめるようになっています。
フルーツは自社農園産だけにこだわらず、国内外の品質のいい果物も厳選し、常時約10種類の季節の果物が並んでいるそうで、またドライフルーツやコンフィチュールなどの加工品も充実していました。
写真を取り損ねましたが、私は「いちご&柿ミルクのスムージー 」をいただきました。次回は、気になるフルーツサンドを是非いただいてみたいと思っています。
「堀内果実園」
住所:奈良市角振町23
電話:0742-93-8393
営業時間:10:00〜19:00
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「薬Zen拓」
もちいどのセンター街・夢CUBE内にあった「薬Zen拓」さんが、同じ もちいどのセンター街の入ってすぐのところへ移転オープンされます。(オープン日は7/25です。)
先日7/18に、新店舗お披露目会があり、おじゃましてきました。写真はその時の様子です。
月替わりでテーマを決めて、贅沢な食材で食べ比べできるコース料理や薬膳メニューなど、リーズナブルで美味しい薬膳料理を提供されている超人気店の「薬Zen拓」さん。新しいお店はとても開放的で広くて、今後の展開が楽しみですね。(オープンキッチンの後ろに個室もあり)

「薬Zen拓」
住所:奈良市橋本町32-1F もちいどのセンター街内
電話:080-7700-2277
営業時間:11:00〜20:00
定休日:なし(日曜夜はお休みのようにお聞きしました)

2017年7月22日土曜日

きたまちにオープン「活版工房 丹 TAN 」

近鉄奈良駅北側の東向北商店街を入ってすぐのところにオープンしたばかりの「活版工房 丹 TAN 」さん。
奈良の老舗印刷会社「実業印刷」運営の「活版工房 丹 TAN 」さんは、判子状の活字を使って文字を印刷する活版印刷の商品を販売・受注を請け負うショップです。
お店は中2階と1階の2フロアで
名刺、ポストカード、名入れ便箋、名入れ一筆箋などの活版印刷+箔押し加工のオーダーや、正倉院文様をデザインデータベース化されている奈良女子大学・藤野千代先生デザインの印刷紙製品など、取扱い商品も充実しています。
活版印刷のポストカードが並べられたディスプレイ台。
よくよく見ると
かつての活版を並べてつくられた特別のディスプレイ台なのです。
こちらは藤野先生デザインの正倉院文様のご朱印帳。
正倉院文様をデザインした紙製品は、奈良土産として重宝しそうです。



私は五色鹿がデザインされた一筆箋、封筒、ポチ袋と
金糸銀糸がかけられた祝儀袋などを購入しました。

活版工房 丹 TAN
住所:奈良市東向北町6番地
電話:0742-20-2555
定休日:水曜
営業時間:10:00 〜18:00

2017年7月21日金曜日

千寿庵吉宗本店に喫茶「千壽茶寮」オープン*

奈良倶楽部のご近所の千寿庵吉宗さんに、喫茶「千壽茶寮」が併設オープンされましたので早速行ってきました。
お店を入った右手のスペースにカウンター席。
そのまだ右手(写真↑の胡蝶蘭が置いてある右側)に和室があり
どちらも緑が美しいお庭に面して明るい雰囲気の喫茶スペースです。

和室の室礼がとても素敵で、一つ一つに目が釘付けになっております。

メニューはかき氷を中心にわらび餅や甘味の和スィーツが充実。
かき氷も10種類ほどのラインナップでどれにしようか迷う程。
ネーミングに惹かれて「乙女のミルク氷」を。トッピングされているのが西讃岐地方で嫁入りにかかせない縁起菓子の「おいり」なのです。おいりが綺麗と花嫁も美しいといわれるのだとか。
縁側には温かいお茶もご用意されていて、ちょっとほっこり。
和室のテーブルは樽井禧酔氏による「二月堂食堂机」だったり
天井には、高級手漉き和紙「三笠」を竹細工で仕上げたオリジナルの照明がかかって、随所に贅を凝らし遊び心満載の空間でした。
かき氷の器は赤膚焼の古瀬さん作。たくさんの幸せを願って、お店の方が、器にメッセージを書かれています。
奈良らしい空間でいただくかき氷もまた格別でした。

「千寿庵吉宗 奈良総本店」

住所:奈良市押上町39-1
電話:0120-300-327
営業時間:9:00~18:00
※喫茶「千壽茶寮」は10:00〜16:30ラストオーダーで水曜定休

最後にお知らせ++
今年も、8月11日(金)~15日(火)の5日間限定で『わらび餅祭り』が開催されますよ〜。昨年いただいたのですが、朝できたての生わらび餅がとっても美味しかったのです。(昨年のブログ記事

2017年7月20日木曜日

奈良博「源信」展

奈良国立博物館で開催中の「源信」展を観てきました。
奈良・當麻寺の近くで生まれ、比叡山で修行を積んだ平安時代の僧侶「恵心僧都源信えしんそうずげんしん」(942~1017)の1000年忌特別展。
源信は、死後阿弥陀如来の来迎を受けて極楽浄土へ生まれることを願う浄土信仰を広めた僧として知られ、『往生要集』で、源信が示した具体的な死後の世界のイメージは、後世へ多大な影響を及ぼしたと言われています。
奈良博新館入口には、国宝「六道絵」のうち「阿鼻地獄」の大きなパネルが。その真向かいの小さな池には蓮の花が楚々と咲いていて、入館前にも「これぞ地獄・これぞ極楽」を体感しているような・・・
さぁ、それでは「地獄・極楽への扉」を開いて中に入りましょう!
展示室「第1章」の源信誕生についてのコーナーで・・・余談ですが、ブログで毎年「7月のお出かけ情報」を書く時に「7/10 阿日寺恵心忌大法要 地獄絵図特別公開」という情報に接していたことがここで繋がり
 
また恵心僧都源信像を拝見して、急に身近に感じる方となりました。(お顔の表情が何ともほのぼのとしているような・・・)

「第2章」では源信が記した「往生要集」の写しが出陳↑。
(画像は 奈良博の公式ツイッターより拝借)
往生要集とは、日本の浄土信仰の画期をなした源信による念仏解説書で、寛和元年(985)に完成。地獄や極楽の様相を活写し、阿弥陀仏の極楽浄土を讃え、念仏の方法を細かに解説しています。
その往生要集の影響のもと、六道絵や阿弥陀来迎図といった地獄や極楽往生の様子を生き生きと描いた名品が数多く生まれ、
「第3章」では、これぞ地獄の世界。
「第4章」では来迎と極楽の風景が紹介されています。

では、印象に残った出陳品などを・・・
(今回は図録を購入していないのでパンフレットから写真を掲載しています。)
この展覧会では、国宝「六道絵」全15幅が一同に展示されていること。
これはもう、何と言っても圧巻でした。
(15幅すべてが揃うのは前期展示~8/6期間のみ)
迷いの世界は、①天道、②人道、③阿修羅道、④畜生道、⑤餓鬼道、⑥地獄道の六つの世界に分けられていて、その六つの世界を六道といい、生前の行いによって、六道のどこに生まれるか、それとも極楽往生するかが決まるのだそうです。
奈良博の公式ツイッターに展示品の写真と説明が詳しく載っていますので、そちらをご覧頂くとして、そこからの引用ですが、地獄には色々な階層があり、一番上層にある「等活地獄」(上の写真の左上)は殺生を犯した者が墜ちる地獄だといいます。
「黒縄地獄」(上の写真の右下)は食べ物を奪った者が墜ちる地獄で、罪人は墨縄で線を引かれて切り刻まれるなどの苦しみを受けます。
国宝「地獄草紙」(前期は東博より)
上の写真↑の国宝「地獄草紙」は後期(8/8~)の奈良博のもの。

貴重な絵画が一堂に出陳しているのですが、真剣に見ていると段々と地獄の苦しみを味わうような気分になり・・・
「第4章」の展示室で極楽の風景に接した時は、正直ほっとしました。
まず、京都・即成院の「二十五菩薩坐像」三体がお出迎え。
本当にほーっとする菩薩様で「救われた〜」という気持ちになります。
平等院の「雲中供養菩薩像」↑もいらっしゃいましたよ。

こちらは後期(8/22~9/3)展示の
幅4メートルを超える壮大な「阿弥陀聖衆来迎図」↑↓。
こちらは~7/30展示の知恩院「阿弥陀聖衆来迎図」↓
阿弥陀聖衆が山麓を滑り降りるようにスピード感を持って来迎する様子から「早来迎」の名で親しまれています。
(名画中の名画だと思いました。もちろん国宝)

今回の展覧会では展示替えがすごく多いのですね。
源信の故郷、当麻の「當麻寺縁起」下巻↑の最後には、源信が創始したと伝わる迎講むかえこうの場面も登場します。(展示期間〜8/6)

その他に、當麻寺の「当麻曼荼羅 貞享本」(〜8/6)も圧巻でした!
当麻曼荼羅の下段には、生前の行ないによって来迎往生の仕方が違うらしく、9つの等級に別れる九品往生が描かれているのが面白いです。
例えば、一番下の等級では、魂を運ぶ蓮華だけが迎えにくるのだとか。
そして弟子が源信の臨終の時に、どのような来迎往生なのか尋ねると「下品の上性くらいかな」と答えられたそうで。

また「法然上人絵伝」では、重源上人の臨終場面が描かれていて、東大寺好きには何とも貴重な場面を拝見させていただけたような気持ちです。重源上人は横向きに寝ておられ、枕元には阿弥陀来迎図がひっそりと掛けられていて、背後の襖には水辺を表した風景が描かれていました。

地獄と極楽。
身の毛もよだつ地獄の世界を表すことで、死の恐怖や不安を煽るのではなく、よりよく生きることで誰もが極楽に行けるという希望を持つことや、生命への賛歌、よりよい臨終を迎えられるようにという思いで、往生要集を表した源信と、その影響のもとで生まれた名品の数々。
たっぷりと堪能した展覧会でした。

「1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉」
会期:7月15日(土)~9月3日(日)
会場: 奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:毎週月曜日と7/18(ただし7/17と8/14は開館)
開館時間:9:30~18:00(毎週金・土と8/6~8/15は19時まで)
※7/29・7/30は小・中学生無料、同伴保護者は団体料金に。