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2017年4月14日金曜日

旅人と地元人の「洞川の本」発売*

生駒あさみさんの新著「洞川の本」出ました!
奈良倶楽部でも販売しています!(一冊税込み1200円)
今回の本は、旅人として洞川を何度も訪れている生駒あさみさんと、地元人である「ゲストハウス一休」オーナーの橋田頼子さんのお二人の共著で、外からの旅人目線と内からの地元目線の双方向から洞川の魅力をとらえた本となっています。
目次の前にお二人の洞川への想いなどが綴られていて・・・
その中に書かれていたゲストハウスオーナーの橋田さんの言葉「お客様との出会いで、今まで自分が気づいていなかった洞川のいいところを教えられ、お客様が何を求め洞川に通ってこられるのか、ようやく少しづつわかってきたような気がします。」に、宿泊のお客様と接する同じ立場の私は、深く頷いておりました。
洞川へのアクセスや洞川マップなどが大変わかりやすくて、初心者にも有難いです。
洞川のことを知るためには絶対切り離せない役行者さんについてや、役行者が山を開いてから1300年もの間、行者さんたちをお世話してきた村としての洞川についてなど、まずは知っておきたいことから紹介。
そして「祈りと信仰の地」である洞川の行事やお祭り・信仰の場についても紹介があり、現役の二人の行者さんへのインタビューなど、読み物としても内容が充実しています。

その他に、旅心がくすぐられることもたくさん書いてありますよ。
例えば、洞川のはるなつあきふゆについて・・・
春は桜の満開が吉野の奥千本よりも遅くGWの頃。夏の緑の中の涼しさ、透き通った蒼い水の美しさ、山へ向かう行者さんの姿を目にしたり。秋の紅葉、冬の雪。美味しいものと温泉と。
また洞川に何度も旅する生駒あさみさんの「洞川での過ごし方」など旅をしながら感じたことが紹介されていて、なるほど~と参考にしたり。
洞川に暮らす橋田頼子さんの地元目線の洞川案内も是非参考にしたいところ。お奨めの場所やお奨めの人々まで!
お店、宿、地元愛の篤いおじさま方など22人の方を紹介。今まであまり露出していない方々の紹介で 洞川に行ったらきっとその人に会いたくなりますよ!というユニークな企画。 上村恭子さんのイラストもいいですね。
で、ちょこっと主婦目線で面白いのは「洞川人の食卓」のページ。
手間暇かけた洞川の家庭料理を頼子さんの調理法も交えて紹介されているのです。思わず食べてみたいと思いました。

最後は龍泉寺の院主さんと頼子さんの娘さんの特別対談が掲載されています。こちらも読んでみると、地元の人の飾らない会話の中に、普段の暮らしぶりや、それだけではない洞川独特の空気感も知ることができ興味深く読ませていただきました。

旅する目線と地元目線、二つの洞川を記した本。
観光だけでは知ることができない洞川の魅力が満載です。
販売は奈良倶楽部の他に、「ことのまあかり」「フルコト」「とほん」、また通販でもお求めいただけますのでよろしくお願いします。