ページ

2017年3月9日木曜日

二月堂修二会2017*「過去帳」聴聞

3月5日「過去帳」聴聞
「過去帳」から大導師作法「神分」「後誓・勧請」までを東の局で聴聞。読み役は「南衆之一」尾上徳峰師。
以前聞いた時はほとんど聞き取れな かった言葉も、少し通い慣れたせいか、初めて「青衣女人しょうえのにょにん」も耳に入りました。個人的には、最後の方の過去者のお名前で「永慶、晋海」と続くところで、奈良に来て10年ほど経った当時の自分たちを思い出していました。

この日、心に残ったことが二つありました。
「青衣女人」を聞き漏らすまいと、同じ局にいる人みんなが身じろぎもせずに耳を傾けていたのです。他の人の迷惑にならないよう、衣擦れの音も立てまいとじっと固まっていたのですが、皆さんもそんな感じで、同じ局にいたことを翌日に知った人たちが皆さん異口同音に、その一体感がよかったねと話されていました。
また、過去帳読みあげ途中で、東の内陣扉が、撮影許可を受けたカメラマンの写真撮影のために数分開けられました。その時に、咒師さん、そして南衆之一さんのお姿も内陣の様子もはっきりと拝見でき、違う世界を垣間見た夢のような出来事を体験させていただきました。

続く「神分」は、大導師さまの艶のあるお声に惚れ惚れしながら聴聞。
この中の「六時の行法聴聞のたーめ、礼堂並びに三面に参詣せしむる……」あたりで有難い気持ちマックスになるのです。
そして昨年聴いて感動した「後誓・勧請」が、あれ?こんな感じだっけ?ってあっけなく終わったのでした。(一年ぶりにこれを聴こうと聴聞に訪れたのでしたが)
まだまだ先は長いので、このあたりで失礼しました。
写真は、施食のお米を食べる鹿。