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2016年1月31日日曜日

2016年1月30日土曜日

2月のお出かけ情報③〜寺社伝統行事や年中行事

寒さ厳しい日が続いています。
それでも以前より少し日が長くなって「春近し」と心待ちの2月です。


◇2/1 4:30~登彌神社「粥占い(筒粥祭)」
早朝の4:30から細い竹筒を入れた大釜で小豆粥を炊き
37本の竹筒それぞれの中に米や小豆の粒がいくら入ったかで
収穫する37種類の作物の豊凶を占う神事。
奈良市指定の無形民俗文化財です。
問合せ:登彌神社(tel:0742-45-3965)

◇2/1 矢田寺修二会
問合せ:矢田寺(tel:0743-53-1445)

◇2/1 13:00~ 當麻寺中之坊「だらにすけ加持会」
問合せ:當麻寺(tel:0745-48-2001)

◇2/1~2/3 法隆寺「西円堂修二会」
西円堂本尊薬師如来に祈願する薬師悔過の法要
2/1・2/2は13:00〜、2/3は17:00〜 堂外より参拝可。
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/1~2/3 17:00~ 霊山寺修二会
1300年の歴史を持つ霊山寺に受け継がれた薬師悔過の法要
問合せ:霊山寺(tel:0742-45-0081)

◇2/2 17:30~ 石上神宮「玉の緒祭」
問合せ:石上神宮(tel:0743-62-0900)

◇2/3 「節分行事」県内各寺社の行事の案内はこちらに。

◇2/5 10:00〜 法隆寺三経院「三蔵会」
玄奘三蔵(三蔵法師)の遺徳をしのび命日に行う法要。
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/5 14:00~ 大神神社「卜定祭」
地元特産「三輪素麺」の新しい年の販売価格を占う。
祝詞奏上の後、古式に則って卜定が行われ、ご神意のまにまに素麺の卸値として「高値」「中値」「安値」の中から今年の価格が決まります。
また祭典後拝殿前斎庭で三輪素麺掛唄保存会の皆さんによる踊り「三輪素麺掛け唄」も奉納されます。

◇2/6 10:30~ 大神神社「おんだ祭」
拝殿向拝を田に見立てて行われるお田植え神事
問合せ:大神神社(tel:0744-42-6633)

◇2/6 「初午法要」
奈良市内では慈眼寺(tel:0742-26-2936)
県下では松尾寺(tel:0743-53-5023)など。

◇2/7 14:00~ 飛鳥坐神社「おんだ祭」
農耕の所作を演じた後、天狗とお多福が夫婦和合の姿を演じる。
子宝に恵まれるといわれる“福(拭く)の神(紙)”が
最後にまかれて参拝者はそれを奪い合う。
五穀豊穣、子孫繁栄を祈る神事、天下の奇祭とも言われる。
問合せ:飛鳥坐神社(tel:0744-54-2071)

◇2/8~2/14 14:00~ 長谷寺修二会
問合せ:長谷寺(tel:0744-47-7001)

◇2/10 14:00~ 大和神社「お田植え祭」
問合せ:大和神社(tel:0743-66-0044)

◇2/11「紀元祭」
石上神宮(tel:0743-62-0900)9:00~
大神神社(tel:0744-42-6633)9:00~
談山神社(tel:0744-49-0001)9:00~
橿原神宮(tel:0744-22-3271)11:00~

◇2/11 16:00 村屋神社(田原本町)「御田祭」
問合せ:村屋神社(tel:0744-32-3308)
大神神社別宮 縁結びの神社です。

◇2/11 14:00~15:00 廣瀬神社「砂かけ祭り」
砂を雨になぞらえ、豊作を願って激しい砂かけ合戦が行われる。
参拝には砂よけビニールをお忘れなくということです。
問合せ:廣瀬神社(tel:0745-56-2065)

◇2/11 8:00~14:00 春日神社、市杵島神社「江包・大西お綱祭り」
問合せ:桜井市観光協会(tel:0744-42-9111)

◇2/11 二月堂修二会「竹送り」
「竹送り」のブログ内過去記事はこちらをご覧下さい。 
7:45〜 京田辺市普賢寺大御堂観音寺駐車場に集合
根付きの竹を掘り起こします。
9:00〜   普賢寺にて道中安全祈願の法要が行われた後、車で出発。
           普賢寺には、十一面観音菩薩(国宝)が祀られています。
10:30頃  奈良阪到着後、大八車に移され徒歩で二月堂を目指します。
11:00頃  転害門前広場にてお迎え式。地元有志による接待。
12:00過ぎ 東大寺二月堂に奉納。
(※時間は 前後します。)

◇2/13 10:00〜 弘仁寺「星供祈願会」

◇2/14 15:00~ 長谷寺だだおし
ほら貝や太鼓が打たれる中をだだおしの鬼が大松明をかついで走り回る行事です。
問合せ:長谷寺(tel:0744-47-7001)

◇2/15 五劫院「涅槃会」
問合せ:五劫院(tel:0742-22-7694)※拝観は要予約

◇2/15 10:00~ 興福寺「涅槃会」
涅槃画像を掲げ釈迦の遺徳を偲ぶ行事。
涅槃図は16:00まで公開されている。
本坊の北客殿で行なわれ、誰でも参拝でき甘酒の接待もあります。
問合せ:興福寺(tel:0742-22-7755)

◇2/15 唐招提寺礼堂「涅槃会」
問合せ:唐招提寺(0742-33-7900)

◇2/15 13:30〜 法隆寺大講堂「涅槃会」
問合せ:法隆寺(tel:0745-75-2555)

◇2/15 法輪寺「新春妙見護摩祈祷」
問合せ:法輪寺(tel: 0745-75-2686)

◇2/17 10:00〜「祈年祭」
大神神社(tel:0744-42-6633)10:00~
談山神社(tel:0744-49-0001)10:00~

◇2/18 10:00~ 二月堂「油量り」
2011年のブログ内記事はこちら

◇2/19 11:00~ 石上神宮「祈年祭」
問合せ:石上神宮(tel:0743-62-0900)

◇2/21 13:00〜14:00 浄見原神社「国栖奏」
応神天皇が吉野の宮を訪れたとき、国栖地方の里人が
一夜酒と歌舞でもてなした故事に因む行事。
県指定無形民俗文化財。
問合せ:国栖の里観光協会(tel:0746-36-6838)

◇2/21 鏡作神社(田原本町)「御田祭」
鏡作神社の例祭で、古い伝統のある農耕神事。
10:00〜神前に山の幸・海の幸と松苗を献じ、祈年祭が行われ
13:00〜「御田植舞」「豊年舞」の奉納と牛使いの神事が行われる。
牛使いが乱暴にするとその年は慈雨に恵まれるという。
神事の後、拝殿から御田の松苗や御供が撒かれ参拝者は競って拾う。
問合せ:鏡作神社(tel:0744-32-2965)

◇2/21 14:00~ 池神社(田原本町)「御田祭」
問合せ:池神社(tel:0744-32-2391)

◇2/24 當麻寺奥院「御忌大法要」
法然上人の命日法要。
法然上人像(重要文化財)も特別公開されます。
問合せ:當麻寺奥院(tel:0745-48-2008)

◇2/25 菅原天満宮「おんだ祭」
神輿倉の前で狂言形式で奉納される農耕神事
問合せ:菅原天満宮(tel:0742-45-3576)

◇2/28  八坂神社(田原本町)「華鎮祭(けいちんさい)」
問合せ:八坂神社(tel:0744-32-3308)

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◇2/20~2/29 二月堂修二会「別火」についての過去記事
★2/18「油量り」(2011年
★2/20「別火入り」(2009年
★2/21「社参」13:00~ ( 2008年 2015年
★2/21「注連縄張り」(2008年) 
★2/21「注連撒き」(2009年)
★2/26「社参」13:00~(2010年 2012年
★2/29 14:30~「練行衆 別火坊出発」2009年 2012年 2014年
★2/29 18:00~「大中臣祓い」(2009年 2012年 2014年
※今年は閏年のため2/25の社参は2/26に行なわれます。

2016年1月29日金曜日

京の冬の旅*東福寺

先日、所用があって京都へ出た折りに 小1時間ほど寄り道できる時間があり、所用先に近い東福寺の「京の冬の旅〜非公開文化財特別公開」に行ってきました。
「京の冬の旅」も、いつのまにか50年目を迎えたそうで、閑散期の真冬の京都の旅はお得なイメージが今やすっかり定着して、その賑わいは隣県の奈良の観光業に携わる私には、ちょっと羨ましいものになっています。と言いながらも、旅人気分で結構楽しんでいるのですが。
まずは、東福寺の塔頭寺院「即宗院」へ。
ここは平安時代の関白・藤原兼実の山荘「月輪殿」の跡地にあたり、深い森を背にした苔の美しい池泉式庭園や、特別展示された薩摩藩・島津家から拝領の火鉢や重箱・西郷隆盛直筆の書などを、観光ガイドさんの説明付きで見学しました。
島津家の菩提寺でもあり、幕末には西郷隆盛と勤王僧・月照上人がここで倒幕計画を練ったといわれています。
(写真撮影禁止のため庭園や寺宝の様子はこちらをご覧下さい)
塔頭から少し上がったところには、明治維新の戦死者を弔うために西郷自ら薩摩藩士524名の名を刻んだ「東征戦亡の碑」が建っています。
「即宗院」は3/18まで特別公開(但し3/6・3/7は拝観休止)
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「三門」の方は1/31までの公開で、楼上に上がることができます。
室町時代建立の国宝「三門」は、日本最古にして最大級。
高さ約22m、大仏様・禅宗様・和様を組み合わせた造りで
間近に見ても遠目に見ても、威風堂々かっこいい建造物です。
ちなみに、このかっこいい建物のバランスを崩しているような気がする、四隅の大屋根を支える角柱は、秀吉が地震対策のために補強したもので「太閤柱」と呼ばれているのだそう。
あの楼上からの眺めはどんな感じなんでしょう!
東大寺南大門と同じ建築様式「大仏様だいぶつよう」発見↑
かなり急な階段を登って楼上に上がると京都市内が一望でき、また楼内安置の仏像も素晴らしく、そしてここでもガイド説明がとてもわかりやすくて大満足したのですが、残念ながら撮影禁止でしたので(安全面でも撮影していると危険なくらい)、こちらで様子をご覧下さい。
以下はパンフより。
宝冠釈迦如来像と十六羅漢像↑
柱や梁には、あの雪舟が憧れたという画僧・明兆みんちょうらによる宋・元風の彩色文様が施され、天女や迦陵頻伽・共命鳥などを描いた極彩色の天井画が残っていて見応えがありました。(双頭の共命鳥ぐみょうちょうも初めて拝見しました。)
室町幕府4代将軍・足利義持直筆の扁額「玅雲閣みょううんかく
「妙」でなく「玅」の文字なのは女人禁制の為に女編を用いないのだとか・・・等々、ちょっとした豆知識も仕入れて「京の冬の旅」を楽しんだ一日でした。

「京の冬の旅」
HPも見やすく、拝観料もそれほど高くなく(特別料金ではなく)、何より予約無しで拝観できるのがいいですね。

2016年1月28日木曜日

冬の朝


今朝9時頃の朝陽に輝く二月堂裏参道。
早朝の凛とした空気の中を歩くのも気持ちいいけれど
ゆっくりした朝のお散歩も冬ならではですね。
二月堂裏手の紅梅もほぼ満開。
そして豆まきの準備も始まっていました。
何より驚いたのは、4月下旬に花咲くナラノヤエザクラの花芽がふっくらとしていたこと!
三月堂の前のこの木だけかも・・・と気になって帰り道に、おかっぱ桜やその北側にあるナラノヤエザクラも見てみると・・・
そこのナラノヤエザクラもしっかりとした花芽がついていて、それよりも早く咲き出す、おかっぱ桜の方はまだ花芽も見られませんでした。う〜ん、今年の桜の開花状況は一体どのようなのかしら?
(冬のお散歩の楽しみの一つは、木々の花芽を見つけることだったり)

2016年1月27日水曜日

何処へ行っても空や雲や山や木々を見て*

日常のお出かけ先でも、遠くの旅先でも、何処へ行っても
空の色や、空に浮かぶ雲の形や、遠くに連なる山々、散歩途中の木々の姿が、その土地土地で美しいと感動してしまう。
年々、歳とともにそれだけで満足してしまうような・・・。
上の写真は娘宅のベランダから見た昨日の夕景。
まさに藍色と茜色が満たしあっている空の色。
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私事ですが、9月末より出産のために里帰りしていた娘と2ヶ月になったばかりの孫をようやく送り届けてまいりました。
過ぎてしまえばあっという間でしたが、この4ヶ月は、自分が自分でないような、優先順位はすべてが小さき赤子のためにあったような日々でした。誕生の瞬間にも立ち会え、私もエネルギーが充実して、忙しいながらも楽しい毎日。貴重な体験をさせてもらえてとても有り難いことでした。
帰りの新幹線車窓より・・・
何度見ても見飽きない富士山の神々しいばかりの美しさ。

帰宅して、やっぱりぽっかり喪失感が・・・な〜んて言ってられませんね。ここ最近はブログも滞りがちでしたので、明日から心機一転できればと思っています。
まずは下書き保存が溜っているのでぼちぼちアップしていきますね。
またお付き合いの程、宜しくお願いします。

2016年1月26日火曜日

2月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏特別公開

冬の奈良の秘宝秘仏公開は、春や秋に比べると、さすがにそれほど多くはありません。でも、静かな冬ならではのキャンペーン「奈良うまし冬めぐり」という特別企画も開催されていますので、冬ならではの奈良へ是非お越し下さいませ。

◇〜2/4 9:00~16:30 西大寺「愛染明王」「聚宝館」特別公開

◇〜2/29 9:00~16:30  當麻寺中之坊布袋尊百童子屏風ご開帳

◇〜2/28 談山神社談峯龍神像 新春特別公開

◇2/1〜2/15 興善寺「涅槃図拝観」

◇2/3 金剛寺「星供曼荼羅、星祭九曜星本尊公開」

◇2/3〜2/4 8:00~17:00 松尾寺
             「松尾山七福神特別開扉」「大黒天念持仏公開」

◇2/6 8:00~19:00 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」

◇2/7 9:00~16:00 東鳴川観音講「不空羂索観音坐像」
興福寺南円堂が1180年に焼失する以前の不空羂索観音坐像の姿を模したものと考えられる不空羂索観音坐像の特別開帳(毎月第1日曜日)
問合せ:0742-34-5369

◇2/8 10:00~16:00 浄瑠璃寺三重塔特別公開

◇2/12〜2/18 9:00~15:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」特別開扉
*但し、見学希望の時間を電話にて申し込むこと(0742-22-7694)

◇2/15 法輪寺「秘仏妙見菩薩像」特別開扉

◇2/16 當麻寺中之坊導き観音ご開帳

◇2/24 當麻寺奥院法然上人像(重文)特別開帳

2016年1月24日日曜日

2月のお出かけ情報①〜2/3の節分行事



<まず、奈良倶楽部から徒歩圏内のところを時間を追ってご案内>

◇10:00~ 二月堂「還宮作法古いお札の焚き上げ
前日までに二月堂受付に古くなったお札を持参しておくと
浄火で焚き上げてもらえます。
2012年の過去記事はこちらに→


◇11:00~ 手向山八幡宮「お田植え祭」 
巫女を先頭に牛に扮した牛童、翁の面をつけた田主が
拝殿を田に見立て古式ゆかしく農耕儀礼を行う。
2012年の過去記事はこちらに→


◇13:00~ 元興寺柴燈護摩会
山伏姿の修験者による火渡りの行が行われる。
一般参拝者も渡ることができますので是非どうぞ!
節分当日の元興寺拝観料は無料です。(収蔵庫は閉館)
2008年の過去記事はこちらに→













◇14:00~ 二月堂「豆まき」
福鈴と福寿の豆まきが行われます。
過去記事はこちらに→2013年

◇15:00~ 元興寺「豆まき」
火渡り行事のあとに行われる豆まき

◇17:30~ 春日大社「直会殿で舞楽奉納」
◇18:00~ 春日大社「節分万燈籠」
境内約3000基の燈籠に火が灯され幽玄の世界が広がる。20:30閉門


◇18:00〜 二月堂「星供養」
2010年過去記事はこちらに→

◇18:30~ 興福寺「鬼追い式」「豆まき」

ほら貝を合図に6匹の鬼が現れ、毘沙門天、大黒さんが鬼を追う。
その後福引入りの豆まきが行われる。 


<その他、奈良市郊外や奈良県下の節分行事もご案内> 

2/2 19:00〜 天河神社「鬼の宿」鬼迎えの神事
 2/3 11:00〜 天河神社「節分祭」

長谷寺節分大黒天祭
9:30〜 景品の当たる福引つき福徳豆授与(有料300円)
11:00〜「豆まき」

9:00〜16:00 安倍文殊院「節分銭ぶつけ厄除法要」

◇10:00~ 金峯山寺「節分会」

10:00~「法要」11:00~「星供秘宝」「鬼の調伏式」13:00~「豆まき」 
吉野の金峯山寺には節分で追われた鬼たちが全国から集まってくる。
鬼の調伏式では「福は内、鬼は内」と唱えられる。
2/2~2/3に行なわれる関連イベントをお知らせしています→

◇11:00~大神神社「節分祭」  
ご神体山の三輪山にちなみ「福は山」というかけ声で
豆まきが行われる。

◇14:00~、15:00~ 西大寺愛染堂「星祭法要」「豆まき」

14:00〜 霊山寺弁天堂「節分星祭法会

14:00〜 宝山寺節分厄除星祭

◇14:00〜 大安寺節分会豆まきは15:00~

15:00~ 石上神宮節分祭

◇17:00〜 朝護孫子寺「節分星祭大法要」「鬼追い式

◇18:00~ 帯解寺節分星祭

◇19:00~ 法隆寺西円堂「追儺式 」
黒鬼・青鬼・赤鬼の順に羅生門から現れ持っていた松明を
群集めがけて投げ、最後に毘沙門天によって追い払われる。

◇19:00〜 大和神社鬼やらい式
 
豆まきの後に「粥占い・厄除け祈祷・人形祈祷」

2/3 ・ 2/4  8:00〜17:00 松尾寺
「節分立春厄除祭」「松尾寺七福神祭」

その他の寺社の節分行事につきましては
奈良県観光情報 大和路アーカイブ」2/3の欄をご参照下さい。

2016年1月23日土曜日

依水園「お茶室見学会」と黄金茶碗特別公開

 「依水園」の通常非公開のお茶室「清秀庵」「氷心亭」が
珠光茶会にあわせて公開されます。
期間:2/11(木・祝)〜2/14(日)
時間: 10:30~ 14:00~ の1日2回
受付人数:1回につき各10名
申込み:要 電話予約(0742-25-0781)
参加費:2500円(庭園入園、寧楽美術館見学、抹茶お菓子付)
詳細はこちら
裏千家十二世 又玅斎の指導により明治期に作られた「清秀庵」や「氷心亭」の内部を解説をまじえて見学。
国の名勝に指定された庭園では、敷松葉や菰巻きが施された、冬ならではの風情も楽しめます。
※文化財保護の観点から、1回のご案内につき10名様までとなっていますが、人数に余裕があれば当日の参加も可能ということです。
(電話予約の上、母屋玄関にお集まりください。)
※見学に際してはソックス持参のこと。 

また、NHK朝ドラ「あさが来た」のモデルとなった大坂の両替商・加島屋(広岡家・現大同生命)が長州藩主・毛利敬親より下賜された「黄金茶碗」も特別公開!
「黄金茶碗」特別公開
期間:2/6~3/9
依水園内 寧楽美術館にて
開園時間:9:30~16:30
休園日:火曜日
入園料:大人900円

2016年1月22日金曜日

1/30「大仏さまと子供たち」映画上映会

日時:2016年1月30日(土)14時半〜
場所:奈良女子大 S棟(キャンパスマップ⑥)235教室
料金:無料/予約不要
主催:旧鍋屋交番と奈良きたまちの会(略称なべかつ)
内容:『大仏さまと子供たち』は1952年に奈良きたまち界隈で撮影された清水宏監督の名作で、東大寺で自主的に観光ガイドをして食いつなぐ戦災孤児たちの姿を生き生きと描いています。昔の奈良の風景が懐かしく、素人の子供らを使って、当時の世情と心情をフィルムに鮮やかに定着しています。ソフト化されていないので、この機会に是非ご鑑賞ください。

以下は、ブログ「鹿鳴人のつぶやき」さんより
わたしも以前ならシネマテークで見ましたが、戦後間なしの東大寺、興福寺、五重塔、奈良公園、そして奈良のまちがあちこち出てきてとてもなつかしい気持ちになりました。
またその多くが今も残っているところもたくさんありました。
ストーリーも、戦後の孤児たちが親の消息を心配しながら、元気に奈良のまちを遊んだり、ガイドの仕事をしたりしていて、当時が思い出されます。


ネタばれですが、ストリー↑↓を読んで見に行こうと思いました。
戦災をうけなかった奈良に集って来た浮浪児のうち、豊太と源治とは奈良にある各寺院の案内人の説明を覚えて、参観客の多いときには案内人の手伝いをして生活していた。二人の先輩は、東大寺の末寺の小坊主になった一雲で、やはり元浮浪児だった。そして案内人の手伝をしていた一雲から、豊太と源治は説明の文句を教えられたのだった。そのうちに丹公と清次という後輩も出来、二人がお客の金を盗んだとき豊太は探しまわってお金を取りかえして持主にかえしに行った。彼らの仲よしはバスガールの節子と、落選彫刻家の良平だったが、そのうち源治は古道具屋の店先にあった子供の仏像が縁となって、それを買ったおばさんに貰われて行った。豊太は源治と別れて淋しくなったが、相変わらずラジオの尋ね人の時間はかかさず、帰って来ない父の消息を知ろうとする希望に生きていた。やがて、落選彫刻家の小父さんも東京へひきあげることになり一人ぼっちの豊太も連れて行ってくれることになった。その前夜、豊太は念願の通り一雲と一緒に大仏さまの掌の上で寝て見たのだった。

2016年1月21日木曜日

「福も鬼もみーんな集まれ吉野山」

昨日に続いて本日のブログも吉野山の話題を++
金峯山寺節分会の2月3日に吉野山の女将の会「笑の会」による「福も鬼もみーんな集まれ吉野山」というおもてなしイベントが開催されます。
こちらで提供されるお鍋「吉野雪どけ笑い鍋」は、女将さん達がアイデアを出し合って開発し、昨年の「奈良・鍋グランプリ」で特別賞を受賞したもの。会場では宿泊者に無料で振る舞われます。(日帰りは有料)
先日、吉野の女将さんにお話を伺ったのですが、みんなで和気藹々と作り上げ、お聞きしただけでも美味しさが伝わってくるようでした。で、画像を探してみました。
写真は「吉野山 Yoshinoyama」FBページより拝借↑↓
「吉野雪どけ笑い鍋」は、塩・しょうゆ、・豆乳の3種類のお出汁に、メインは大和肉鶏・大和ポーク・鴨肉からチョイス。大和芋団子や葛ソーメンなどトッピングも追加できるようで、最後に「雪」に見立てた綿菓子がトッピングされた葛仕立ての身体があたたまるお鍋です。(画像を見ているだけでも美味しそう!)
  「福も鬼もみーんな集まれ吉野山」は、2/3 14:00~20:00
会場は金峯山寺聚法殿(吉野山ビジターセンター)です。
また当日(2/3)は、ご一泊朝食付(税サ込)民宿 5000円/旅館 6000円というお値段でご宿泊できます!(申込みは各宿泊施設へ2名様以上で)
お鍋の提供以外に、会場では、吉野山の食や特産品が勢揃し、吉野人によるジャズの生演奏や杵つき餅のふるまい(100名様限定)なども。

ところで、この「吉野雪どけ笑い鍋」を奈良市内でいただけるイベントもありますよ!(女将の会メンバー同士ということで宣伝に力が入ります^^)
1/23「若草山焼き」若草山麓「あったか汁もん市」(13:00~19:00)
1/9・1/30 平城宮跡「あったかもんグランプリ」(17:00~20:30)

最後になりましたが、金峯山寺節分会「鬼火の祭典」のご案内も++
◆2/2 17:00~21:00「吉野桜燈火」
銅鳥居にて吉野杉、吉野和紙を使った行灯や赤膚焼 燈火器により吉野の夜が幻想的に演出されます。
◆2/2 18:30~「吉野千本づき仙人ぜんざい」
金峯山寺蔵王堂境内にて先着1000食をふるまい(無くなり次第終了)
◆2/2 19:00~20:00「鬼歩き」
吉野山の上千本と下千本から練り歩き、最後は吉野桜燈火でライトアップした蔵王堂に集結します。
◆2/2 19:00~「鬼火ライブ」
蔵王堂境内にて
◆2/3 10:00~13:30「金峯山寺節分会」
11:00~鬼踊り/12:00~大護摩供/13:00~福豆まき大抽選会
節分会の様子を「吉野山 Yoshinoyama」FBページより引用↓
蔵王堂で1年の平安を祈る「日数心経」を修し、引き続き人々の運命に影響のある星を供養する修験道の秘法「星供」が修法され護摩供を行います。その後「鬼火の祭典」と呼ばれる「鬼の調伏式」が執り行われます。この調伏式は他の寺社のものとは違い「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われてきた鬼を迎え入れようとするものです。全国から追われ迎え入れた鬼を、蔵王権現や経典の功徳、修験者の験力や信徒らが撒く豆によって、荒れ狂う鬼たちを仏道に入らしめて終わります。起源としては定かではありませんが、金峯山寺の開祖である 役行者が験力で鬼を呪縛し、仏法を説いて弟子にした故事に基づくといわれています。「鬼の調伏式」が終わった後は、境内にて大護摩供が執り行われます。もうもうと大護摩の煙の上がる中、鬼たちは、いい鬼になったこと喜び歓喜の鬼踊りを踊ります。大護摩供が執り行われた後は、総代や鬼たちによって「福豆まき」が行われます。掛け声はもちろん「福は内、鬼も内」!この福豆の袋には、ステキな景品が当たる札が入っております。今年の福を授かってみてはいかがでしょうか。
イベントの問合せ先は吉野山観光協会(0746-32-1007)へ。

2016年1月20日水曜日

葛と遊ぶ「葛会」*中井春風堂

2013年9月に奈良倶楽部で開催した中井春風堂さんによる「美しい葛を知る」という会をご縁に、吉野へ行けば中井さんところを訪ねて美味しい葛をいただいています。(ブログ内過去記事→ 
吉野本葛と向き合ううちに、葛の魅力に取り憑かれ、葛の究極の美味しさを引き出すことに真摯に向き合ってこられた中井さんが辿り着かれたのが、本葛餅や本葛きりの美味しさの賞味期限は10分!という、作りたての最高の味わいをお客さまに召し上がっていただくこと。
葛本来の味を引き出すために、注文を頂いてから作り、その様子を店頭での実演でご覧いただけるようにもされています。
(これはお店のお客様にだけではなく、吉野山にこられた多くの方にも葛の魅力を伝えたいと葛菓子工房の窓を道路に面して開放し、店の前を通られた方々が葛菓子製作を自由に見学していただけるようにという想いもあってのスタイルなのです。)
そして、もっとゆっくりと時間を取って葛の魅力を身近に知って美味しく召し上がっていただきたいと、店舗の階下に「葛会」のための空間を作られて、少人数による葛を楽しむ会を開いてらっしゃいます。
また、もっと「葛」を世界に発信したいと、葛に関するいろんな情報をまとめた冊子も制作されているところで、その冊子の中の、お客様と一緒に楽しむ「葛会」の特集ページのために昨日はお招きをいただきました。(冊子の内容はいずれWEBでも公開されます。)
「葛会」の様子は、中井春風堂HPの中の「葛会」ページに詳細が載っていますし、奈良倶楽部でのWSでも重なる部分があり、それについても書いていますのでそちらをご覧いただくとして。
ブログでは、そこからのこぼれ話などを・・・。
まず最初にいただいた「吉野本葛湯」↑の美味しかったこと!
葛は消化がよくとても身体にいい食品です。身体のために食べるなら「吉野葛」ではなく「吉野本葛」100%だけで仕上げるべきと考えられ、砂糖は阿波和三盆が使われています。
自然な甘さと、中井さんの手によって丁寧に練られて、これ以上はないというくらい滑らかに作っていただいた本葛湯。身体の芯まであたたまり、お腹に優しく沁みわたりました。
「葛会」の最初にまず教えていただく「吉野葛」と「吉野本葛」の違い。実は見た目がこれほど同じとは知りませんでした。↑
その後、「吉野葛」と「吉野本葛」で葛もちを作って味くらべをするのですが、口に入れると、なるほど後口が全然違うのでした。
そして、作りたての透明な葛もちと、しばらく置いて白くなった葛もちの味の違いも、食べ比べるとかなり違うことがわかりました。

この透明度の違い!!↑
中井さんに葛切り作りを実演していただいた後に、いよいよ参加者も葛切り作り体験ができるのですが、これが簡単なようでいて意外に難しいのです。でも傍で丁寧に指導してくださるので、肩に力が入りながらも、最後には綺麗に出来上がってとても楽しかったのでした。

前後に揺らせて均等に湯煎するのが難しい!
でも純白の葛粉が透明になっていく瞬間が感動的でした!

丁寧に剥がしていく順番を教わりながら作業を進めていきます。

ふ〜、私にも出来ました!
包丁を入れた時の弾力、そして口に入れた時のほのかな弾力。
自分で作っていただくとまた格別な美味しさでした。

吉野の材をふんだんに使った素晴らしい室礼の中で、葛と遊んだ2時間半の時間は、蔵王堂の静謐な雪景色とともに忘れられないものになることでしょう。
葛にまつわる冊子が出来上がり、それがWEBに公開されましたらまたご案内致しますのでお楽しみに!

「中井春風堂」
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山545(吉野金峯山寺門前)
TEL:0746-32-3043
HPはこちら/FBページはこちら