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2015年5月28日木曜日

「岩手方言で紡ぐ宮澤賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に」*レポ

「きたまちweek2015」の奈良倶楽部主催イベント「岩手方言で紡ぐ宮澤賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に」・・・今年もたくさんの方にお越しいただき、どうもありがとうございました。
昨年の朗読会よりも よりパワーアップしたプログラム。
前半には賢治の創作童話「なめとこ山の熊」が朗読されました。
30分近くの長い朗読でしたが、ぐいぐいと物語の中に引き込まれて、熊撃ちの猟師こじゅろうと熊の間で交わされるやりとりから、童話の中に表現された賢治の死生観のようなものに共鳴したり。
後半には、昨年に聞いた「あめゆじゃとてきてけんじゃ」がずっと耳に残っていた「永訣の朝」にやはり惹かれて、フランスシターの繊細で優しい音色に包まれた、菅原さんの花巻言葉にじわりとくるのでした。

最後は「雨ニモマケズ」で終わりました。詩の最後の「ソウイウ者ニ私ハナリタイ」という言葉が静かに余韻となって残るいい朗読会でした。

年に数回、岩手に住む母を訪ねる菅原さん。「本当に復興はまだまだ。この朗読会が 被災地を思う機会になれば」とおっしゃってました。
今回も、収益の一部は「岩手県ユニセフ協会」を通じて被災地に寄付されます。またその他に、子供の甲状腺癌検査を無償で実施されている福島県平田村の「ひらた中央病院」へも直接寄付されます。
参加して下さった皆様、菅原さん、いいださん、どうもありがとうございました。
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