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2015年3月20日金曜日

二月堂修二会が終わって*

新しいお札が送られて来たので、古札を返しに二月堂へ。
昨年より、お札と一緒に「修二会写真カード」というものが同封されるようになりましたが、今年は二月堂本尊光背の写真カードでした。
(昨年は「二月堂御正躰」)
狭川普文師が上院院主になられて色々な楽しい変化があり「修二会写真カード」もその一つ。(おまけのようで嬉しいものです)
そして、変わったことのもう一つのお楽しみは節目毎に描きかえられる黒板の絵です。修二会が終わって、早速「春到来」です。
竹矢来と黒板というショットも今だけのものですね。
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 登廊には煤や燃えかすの灰がところどころに。
この日は二月堂観音縁日の法要の日で、ちょうど小休止の時間でした。
扉を開いて障子を見せた二月堂の様子も今だけの風景。
法要で奏でられる雅楽の音色を後にして二月堂下へ。
馬酔木の花が満開。
閼伽井屋を囲む榊はディアーラインを描いていました。
そして帰り道、講堂跡北側の僧房跡の一本の木。
枝にたくさんの注連縄が掛けられていたのです。
おそらく参籠された方々のお家にかけられていたものだと思うのですが、これは一体?(東大寺に詳しい方にお聞きしたら、毎年どこかの木の枝に掛けられて朽ち果てるままになっているそうです。)
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参籠お見舞いの御礼にいただいた牛玉札と御壇供。
コーヒーブレイクをしながら、社参の時の粛々とした佇まいの美しさのことをお話しましたら、まさしく「日々、粛々と過ごす」を肝に銘じていることなど、参籠中のお話を伺いました。 牛玉札と御壇供は「閼伽折敷あかおしき」に入れてお持ち下さったのですが、これは新入の時に堂司からいただくもので、牛玉札を刷る時に版木や硯などを入れるものなのだそうです。(許可を得て撮影しています)

そして、御壇供は
有り難く頂戴致しました。
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もう一つ、修二会関連で・・・
先日、お客さまが取材を受けられた新聞記事はこちらです。
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修二会が終わったばかりではありますが
なぜかもう来年の修二会が待ち遠しいような・・・
そんな気持ちになっています。不思議ですね。