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2014年4月30日水曜日

ナラノヤエザクラ*そろそろ見納めです

そろそろ見納めが近づいているように思います。
今年最後のナラノヤエザクラ情報です++
4/28 
東大寺三月堂と手向山八幡宮の間に2本のナラノヤエザクラ発見。
花が開花して、初めてその存在に気がつくというタイプなので
ここに ナラノヤエザクラがあることに今年初めて気がつきました。
奈良公園の中にあるナラノヤエザクラには「八」の札や白いリボンが幹に付けてあって、一目でわかるようになっているのですが、この古木にはその目印がなく、確かにナラノヤエザクラかどうか不安だったのですが、よく見ると、雌しべが2本ある花がちらほら。

以前のブログにも書いていますが、ナラノヤエザクラの雌しべは1-2本あり(全ての花が2本あるのではなく1本のものの中に2本の雌しべの花がある)、この古木の桜も2本の雌しべの花を見つけることができたので、ナラノヤエザクラだとわかったのでした。

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4/29 雨の一日でしたが、小やみのひとときにちょっと近くまで。
前日はまだ見頃でしたが、この日の雨風で少し花が傷んだようです。
おかっぱ桜の北側に3本のナラノヤエザクラ↑↓

大仏殿西側にもナラノヤエザクラ↑↓

こちらも大仏殿西側のナラノヤエザクラ↑↓

大仏池南畔に4本のナラノヤエザクラ↑↓

鼓阪小学校前のナラノヤエザクラもそろそろ見納め状態でした。
 4/29↑と4/30↓の様子。
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桜の花の開花状況が、ご宿泊のお客様の散策のお役に立てればと、仕事の休憩時間に近場のお花見スポットを廻っては、私自身もお花を愛でるひとときを充分に楽しませてもらった一ヶ月でした。
ナラノヤエザクラの見納めとともに今年の桜便りもおしまいです。
27日に開催された「興福寺と奈良八重桜」(『奈良八重桜の会』主催)も大盛況だったようで、多くの方にナラノヤエザクラについて知っていただけたこと、大変嬉しく思いました。『奈良八重桜の会』のメンバーなのに当日のお手伝いが何もできませんでしたが、会員の皆様お疲れさまでした。ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
当日の様子は「かぎろひNOW」にてアップされています。→
またFBの「奈良八重桜の会」ページも時々覗いて下さいね。→

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最後に、三月堂のナラノヤエザクラを見ていた時に撮った写真を。
二月堂の黒板に大仏様が登場したのは初めてじゃないかなぁ?
鬼子母神様の前の柘榴。
新芽の色は、柘榴の花の色と同じオレンジ色!

5月のお出かけ情報③〜イベント情報

◇4/30〜5/6 9:00~16:30「奈良女子大学記念館一般公開
期間中の土日祝日の10:00~10:30「百年ピアノの演奏」
国産最古級のグランドピアノがピアノサークルの学生によって演奏されます。

◇5/3〜5/5 10:00~16:30「平城天平祭」
会場:平城宮跡
イベントスケジュールや会場案内などはこちらで。
会場へのアクセスはこちらでご確認下さい。

◇5/10〜5/18 「今井町並散歩」
会場:橿原市今井町(重要伝統的建造物群保存地区内)
問合せ:0744-22-1128(今井町町並み保存会)
毎日、イベントは様変わりします。(詳細はサイトで)
・重文民家・伝統的建造物の内部公開・茶行列
・観光ガイドウォーク・今井六斎市 など

◇5/17 13:30~15:00 依水園文化講演会
まちの魅力・水門町から奈良きたまちへ
依水園の所在地 水門町から きたまち一帯の魅力についてのお話。
講師:倉橋みどりさん
申込みや詳細はこちらから。

◇5/18〜5/31 (月曜 休み) 20:00~21:00
ならまちナイトカルチャー
町家の面影を伝える「ならまち」で、伝統芸能の鑑賞を
夜のひと時に楽しめる催しです。
会場:ならまちセンター(5/21のみ元興寺本堂)
定員:毎回70名(先着順・当日の18:00まで電話予約可)
鑑賞料:500円(「狂言鑑賞」のみ1000円)
問合せ申込み:0742-27-1820(ならまち振興財団)
内容:
5/18・5/25  「ならまち能鑑賞」
5/20・5/27  「元林院の文化と奈良の舞鑑賞」 
5/21 元興寺住職による「ならまち文化講座」会場:元興寺
5/22・5/29  「落語鑑賞」
5/23・5/30  「雅楽鑑賞」
5/24     「奈良の民話ミュージカル絵巻鑑賞」
5/28・5/31 「狂言鑑賞」

◇5/26〜6/1「奈良きたまちweek2014
奈良倶楽部で5/29に開催のイベント
「岩手方言で紡ぐ宮沢賢治の世界〜祈りの楽器フランスシターと共に〜の残席は
ただ今(4/30現在)5名様となっています。
満席になりましたので受付終了致します。(5/2)
どうもありがとうございました。

2014年4月29日火曜日

5月のお出かけ情報②〜秘宝秘仏特別公開

新緑の美しい季節になりました。
風薫る五月の奈良では、先月に引き続いて
多くの寺社で秘宝秘仏が特別公開されています。
GWは奈良へ・・・。
緑の中を歩きながら、悠久の時間もお楽しみ下さい。

ではまず、ただ今 開催中のものからご案内します++

◇〜5/6 薬師寺「大宝蔵殿特別開扉」
問合せ:0742-33-6001

◇〜5/6 頭塔 特別公開 
問合せ:0742-27-9866

◇〜5/6 不空院「不空羂索観音坐像特別開扉」 
問合せ:0742-26-2910

◇〜5/6 宝山寺獅子閣特別公開
問合せ:0743-73-2006

◇〜5/6 橘寺「聖倉院での伝・日羅立像特別公開
問合せ:0744-54-2026

◇~5/8 正暦寺宝物殿瑠璃殿と秘仏公開
問合せ:0742-62-9569

◇〜5/11 興福寺「国宝北円堂特別開扉」
問合せ:0742-22-7755

◇〜5/11 般若寺白鳳秘仏特別公開
問合せ:0742-22-6287

◇〜5/15 當麻寺奥院「倶利伽羅龍蒔絵経箱」
◇〜5/15 當麻寺本堂「吉祥天立像」数十年ぶりの公開
問合せ:0745-48-2001

◇〜5/18 法隆寺「夢殿秘仏救世観音特別開扉 」
問合せ:0745-75-2555

◇~5/20 當麻寺中之坊霊宝館での春季特別展~中将姫展~
問合せ:0745-48-2001

◇〜5/20 石光寺日本最古の弥勒石仏特別公開
問合せ:0745-48-2031

◇~5/20 浄瑠璃寺秘仏吉祥天女像特別公開
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
問合せ:0774-76-2390

◇〜5/25 春日大社 夫婦大黒社「夫婦大黒様御前立ご開帳
全国で唯一、ご夫婦の大国様をお祀りしている夫婦大国社は、平安時代後期に創建されたと伝えられ夫婦円満・縁結びの神様として有名です。普段はお厨子に納められ、お姿を拝することはできませんが、6年に一度、子年と午年に限り特別にご開帳されます。(9:00~16:30頃)

◇〜5/25 榮山寺「本堂の薬師如来坐像特別開帳
問合せ:0747-24-0065

◇〜5/31 西大寺聚宝館 特別開館
問合せ:0742-45-4700

◇~5/31 不退寺春季特別公開
在原業平画像や伊勢物語、古今和歌集などが公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇~5/31 安倍文殊院春の寺宝展
問合せ:0744-43-0002

◇〜5/31 長谷寺「本尊大観音尊像特別拝観」
◇〜5/31 長谷寺「春季特別寺宝展」
問合せ:0744-47-7001

◇〜6/1 元興寺「春季企画展〜元興寺の聖徳太子信仰」
問合せ:0742-23-1377

◇〜6/8 金峯山寺蔵王堂秘仏本尊特別開帳
問合せ:0746-32-8371

◇〜6/10 法華寺国史跡名勝庭園特別公開
問合せ:0742-33-2261

◇〜6/30 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画公開」
平山郁夫画伯の大唐西域壁画の公開です。
問合せ:0742-33-6001

◇~6/30 法隆寺大宝蔵殿での秘宝展
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で
通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

そして、今月から始まる特別公開は・・・++

◇5/1〜5/9 海龍王寺「十一面観音特別開帳」
問合せ:0742-33-5765

◇5/1〜5/31 璉珹寺「阿弥陀如来立像特別公開

◇5/3 10:30~17:00 船宿寺「本尊薬師如来特別開扉」
問合せ:0745-66-0036

◇5/7〜5/25 9:00~16:00 室生寺 灌頂堂「真言八祖像」
問合せ: 0745-93-2003

◇5/8 浄瑠璃寺「三重塔 薬師如来坐像特別公開」
問合せ:0774-76-2390

◇5/13〜5/15 當麻寺「裏板曼荼羅や板光背」
問合せ: 0745-48-2008

◇5/15 称名寺「珠光忌」本堂ご本尊二像と茶室獨慮庵公開 
問合せ:0742-23-4438

◇5/15〜8/31 おふさ観音秘宝生き人形
問合せ:0744-22-2212

◇5/18 霊山寺薔薇会式」薬師三尊像特別公開
問合せ:0742-45-0081

◇5/19 唐招提寺「覚盛上人坐像」特別公開
問合せ: 0742-33-7900

◇5/28 9:00~17:00 不退寺「多宝塔特別開扉」
問合せ:0742-22-5278

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特別公開される日付順に記載しています。
特別公開の時間や拝観料、寺社の場所などは各サイトでお調べ下さい。
印はブログ内の関連過去記事です。

2014年4月28日月曜日

5月のお出かけ情報①〜GW期間中の寺社伝統行事

風薫る5月、GW期間中の寺社伝統行事についてご案内致します。
GW以降の伝統行事についてはまた後日にアップしますので
よろしくお願いいたします。

◇5/1 11:00~ 氷室神社「献氷祭」
14:00~15:00 舞楽奉納
日没〜21:00前後「氷献灯」
問合せ:0742-23-7297

◇5/1〜5/10 宝山寺大般若会式
問合せ:0743-73-2006

◇5/2 13:00~ 東大寺「聖武天皇祭」
8:00~11:30頃に天皇殿で法要
この法要中と法要後の14時まで天皇殿を屋外から参拝可。
13:00~式衆僧侶や稚児による練り行列
大仏殿到着後「聖武天皇御忌法要」
13:30頃 鏡池水上舞楽台にて舞楽奉納

◇5/3 東大寺「山陵祭」
8:30に東大寺大仏殿を出発
東大寺一山の僧侶が佐保御陵に参拝されます。
11:00~裏千家による献茶式
大仏殿東回廊の施茶席では参拝者にお抹茶が振る舞われます。
(大仏殿を参拝された方は自由に席に入ることができます。)
約4000人分準備され15:00頃には終了します。

◇5/3 11:00~ 船宿寺「花まつり」
千株の平戸ツツジや石楠花、牡丹やツツジが美しい池泉回遊式庭園の
ある境内で法要の後、本尊薬師如来像が特別開扉される。(~17:00)
問合せ:0745-66-0036

◇5/3 3:00~5:00 大峯山寺「戸開式」
修験道の祖・役小角が開いた山上の大峯山寺の戸が開けられる。鍵渡し式のあと人馬を組んだ講中が本堂の3つの戸の鍵を取り合う荒々しい行事。女人禁制の大峯山は9月23日の戸閉式まで賑わう。
問合せ:0747-64-0001

◇5/3 久米寺「二十五菩薩練供養」
聖徳太子の弟、来目皇子の創建という久米寺は久米仙人の伝説でも名高い。護国道場から金堂にかけた来迎橋を、観音・勢至など25菩薩に扮して渡る。
問合せ:0744-27-2470

◇5/3 11:00~ 信貴山朝護孫子寺「空鉢護法大祭」
問合せ:0745-72-2277

◇5/4・5/5 薬師寺「玄奘三蔵会」
法相宗の祖、玄奘三蔵を顕彰する行事。
13:00〜(5/4・5/5)伎楽隊・出仕僧大行列
13:30~(5/4・5/5)玄奘三蔵会法要・伎楽奉納
19:00〜21:00(5/3・5/4・5/5)万燈会(玄奘三蔵院伽藍)
問合せ:0742-33-6001

◇5/5 春日大社「菖蒲祭」
10:00~端午の節句祭
13:00~舞楽演奏会 神苑にて

◇5/5 8:00~16:00 野口神社「蛇穴さらぎの汁かけ祭り」
昔は参詣者にワカメの味噌汁をかけ豊作を祈ったので汁かけ祭という。現在は御所蛇穴の各家をワラでつくった長さ10メートルの大蛇を子供達が担いで回り野口神社の蛇塚に収める。頭部は前日の朝、胴体は当日に作り12:00頃から町内を練り歩く。
問合せ:0745-62-3346

◇5/5 11:00~12:00  田原本町内「綱掛」
前日に当家の表口から裏口までの長さの綱を作り、綱一面に藁を垂らす。又、村の家の数だけ鍬と鋤のミニチュア農具と牛の木版画を作る。当日に農具や牛五穀豊穣や牛馬の健康を祈願し、綱をかついで村中を練り回り、最後によのみの木にこの綱をかけて行事を終える。

◇5/5 10:00~ 往馬大社「御田植祭」
問合せ: 0743-77-8001

◇5/5 売太神社「人形昇天祭」
問合せ:0743-52-4669

◇5/5 信貴山大本山玉蔵院「出世毘沙門天大祭」
問合せ: 0745-72-2881

◇5/5 11:00~大神神社久延彦神社「就学安全祈願祭」
子供の日に因み、智恵の神様・久延彦神社で学力向上、学業安全を祈るお祭り。参列者には学業安全鉛筆が授与される。
問合せ:0744-42-6633

2014年4月27日日曜日

転害門裏の古木のナラノヤエザクラ

今日は「興福寺と奈良八重桜」「きたまち奈良八重桜巡り」という2つのナラノヤエザクライベントが午前と午後に開催されていました。
ちょうど見頃のナラノヤエザクラを皆さん楽しまれたことでしょうね。
仕事で不参加の私は、お昼の休憩時間にちょっと走って、転害門裏の鼓阪小学校前の古木のナラノヤエザクラを見に行ってきました。

1本の木の枝にも、まだ蕾の状態(濃いピンク)や、花が開き始めたところ(ピンク)や、ちょうど満開の花(白色)や、満開過ぎたもの(濃いピンク)と、色とりどり。



この古木の中の一枝にぼってりと密集して咲いている部分があって
それが、こんな風な 花の様子で
濃い色のピンクが艶やかすぎてちょっとびっくり↑4/27
この同じところを4/23に写した写真がこちら↓

こんなに色の変化が一目瞭然なら、「桜パト隊・定点観測隊員」としての使命感が沸くというものです。また出動しなくっちゃね(笑)
最後の一枚は、清楚な花姿のナラノヤエザクラをどうぞ。




2014年4月26日土曜日

曽爾高原へ*

屏風岩公苑で山桜を見た後は、同じ村内の曽爾高原へ。
秋には一面ススキに覆われる草原も、3月中旬に行なわれた山焼きで黒くなったところにススキの新芽が出始めたところ。
以前9月に訪れた時には一面がススキの緑の絨毯でした。
ススキのない曽爾高原は、どこか異国の高原のようにも
信州の高原のようにも感じられます。
時々ヒバリの鳴き声も聞こえてのどかなひととき。
何もないけれど、雄大な風景に言葉もなくしばらく佇んでいました。
恒例のスマホのパノラマ撮影↑(クリックで拡大します)

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曽爾高原にある温泉掛流しの「お亀の湯」は水曜日が定休日だったので
帰りに、もう少し車で走って大宇陀の「あきのの湯」へ。温泉と気持ちのいい景色でGW前に心身ともにリフレッシュした休日でした。

2014年4月25日金曜日

屏風岩公苑の山桜*

4/23 午後から奈良県宇陀郡曽爾村の屏風岩公苑へ行ってきました。
曽爾高原へ行く道中で、いつも看板だけは見ているのですが、実は初めて訪れるところです。ちょうど山桜が見頃というタイミングもよかったので、休日の午後のドライブの行き先になったのでした。
急な山道をどんどん上がって、辿り着いたところの風景にびっくり!
広い公苑内に山桜の大木が大きく枝を広げて、何とも雄大で素晴らしく
一目でこの場所が気に入って ずんずんと進んで屏風岩のところまで。
高さ868mの柱状節理の岸壁が幅2kmに渡り屏風を立てたようにそびえる屏風岩。初めて見ましたがすごいですね。
あの岩肌にミツバツツジも咲いているのですよ。(写真↑ではわかりにくいかもしれませんが、岩肌のところどころにマゼンダピンクが見えるのです。)こちらは↓公苑内に咲くミツバツツジ。
屏風岩に沿うように続く山桜の花の波!

屏風岩だけでなく、公苑内の木々の姿も美しくダイナミックだし
木立のフォルムにもアートを感じてしまう!
そして屏風岩と反対の方面に見える山並みの美しいこと!
後で知ったのですが、早朝、この辺り大和高原一帯で放射冷却による霧が発生すると、この山並みは雲海に包まれるそうです。(「針テラス情報館」のページに美しい雲海の写真が載ってます)
樹齢100年超の山桜の巨木300本以上が屏風岩の裾野に咲いて、そのダイナミックさに立ち去り難いような気持ちでしたが
最後に何度も振り返りながら公苑をあとにしたのでした。
そして、すぐ近くの曽爾高原へも日暮れ前に寄ってみることに(続く)

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こちらに屏風岩公苑の山桜情報が掲載されています。→