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2014年2月14日金曜日

大雪の日のセミナー参加*

奈良にも大雪警報の出た朝++
一面の銀世界に一瞬の静謐を感じたり、でもどんどん降り積もる様子に
チェックアウトのお客樣方を案じたり、雪の重みで折れそうな裏庭の木々に慌てたりと、雪慣れしていない一日の始まり。
雪の中、午後には、春日大社の岡本権宮司さんの式年造替についての宿泊施設向けのセミナーに参加しました。式年造替については資料を読めばわかるでしょうと、お話は「奈良と観光」に方向転換。これがまた大変面白くて、あっという間の1時間半。
「奈良」という土地が、どれほどの素材や文化を持っている場所なのかというお話から始まって、その由緒ある素材(宝)に奈良の人間がいかに気づいていないか(埃に埋もれている)、それを掘り起こせば必ず見えてくるもの(誇り)があるはずで、まだまだ工夫が足らないという辛口意見。実際に岡本さんは古文書を読んで、その土地に伝わる「曰く因縁」のモノをカタチにしてらっしゃるのでした。
観光は、まず「人」であり(この人に会いたいという想い)、次にその土地に伝わる「料理」を工夫して提供すること、そして奈良の場合は、従来の奈良市内中心ではなく「中南和(奈良県中部南部)と東西(例えば曽爾村と安堵村というように奈良県を東西で考える視点)を大事にしないと奈良に宿泊はない」という持論も展開、なるほどと。
日本人が旅に固執するのは何故か?・・・それは「旅をすることで心が変わる」だから、旅は神事であるとも。(これは、「奈良の旅人エッセイ」を読んでもそう思います。「奈良」が旅人に求められているところもここにあるのではと思いました。)
最後に、来年平成27年に「第六十次式年造替」を迎えられる際に
地元奈良に喜んでもらえるような企画を考えていますと。
(ちらりとその内容にも触れて下さいましたが)
とても熱い想いをぶつけて下さって、セミナー終了後も余韻覚めやらず、同じ参加メンバーのAさんと近所のカフェワカクサさんで、また語り合うのでした。(↓ワカクサさんのクレープ、美味しいよ!)
上の写真は、帰りに興福寺の境内に寄り道して撮ったもの。
雪原には大小さまざまな雪だるまたち。
そして「なら瑠璃絵」で使われた雪玉やイルミネーション用の桜の木。
本当は、今日2/14が最終日の「なら瑠璃絵」でしたが、大雪のため開催中止になりました。今年の瑠璃絵は本当に幻想的で綺麗でした。最後のフィナーレを多くの方に楽しんでいただけなかったのが残念でしたが、このイベントに関わった多くの関係者の方には感謝と拍手の気持ちを送りたいです。ありがとうございました。
そしてもう一つ、バレンタインデーの今日は、奈良公園が生まれた日でもあるそうで、今年134歳になるのだそう。
私が奈良が大好きな一つに奈良公園の存在があるのです。
いつまでもそのままでいてね!おめでとう、奈良公園。