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2014年1月17日金曜日

キトラ古墳壁画発見30周年「白虎玄武」展

奈良文化財研究所・飛鳥資料館で17日から公開のキトラ古墳壁画
「白虎 玄武」展に行ってきました。(会期は1月26日まで)
初日の一番乗りでしたので、会場出口では新聞各社の記者さんに取り囲まれまして・・・翌日(1/18)の毎日新聞朝刊に記事が載っていました。
余談ですが:新聞記事の最後の文章『・・・想像できた」と喜んでいた』ではなく
『 ・・・想像できた」と感心していた』の方がいいのにね。↑(プロの記者さんにダメ出し失礼しました。でも記念になりました、ありがとうございます)

ここでも書かれていますが、壁画発見30周年を記念した展示内容がとてもよかったですよ。

石室内から出土した大刀の刀装具や玉類といったものも、過去の壁画公開ではなかったような気がします。

また発見当時の石室内部の復元が展示されているのですが、漆喰の剥がれ具合や彩色の後退具合がとてもリアルなので、壁画を取り外して保存しなければいけないという意味がよく理解できますし、現在の修復具合もよくわかります。この石室の復元模型に描かれていた原寸の十二支像がとても小さかったのが意外でした。(以前にも見たのですが)

壁画の撮影に使用したデジタルカメラ(30年間の間に使われたカメラの機種も色々)や、カメラの進歩ともに進化していった壁画の画像もありました。
技術の進歩もさることながら、30年前の3万画素の粗い画像を見て、初めてファイバースコープで撮影に成功した時の感動って凄かったでしょうね。(想像するだけで感動します)

その他に、壁画の取り外しに使ったダイヤモンドワイヤー・ソーなどの道具など77点の資料が展示されていました。

壁画も、ガラスケース越しですが、覗き込めるように展示されていましたので、大変見やすかったです。

ところでキトラ古墳壁画はこの後、東京国立博物館でも展示されます。(4/22〜5/18)明日香村以外での公開は初めてだそうで、関東にお住まいの皆さん、是非お出かけ下さいね。(  壁画の「四神」より「朱雀」「白虎」「玄武」、「十二支像」より「子」「丑」が特別公開されます!)

その後、壁画は、28年度完成予定の国営飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺地区に建設する「体験学習館(仮称)」で保存、展示される予定だそうで、飛鳥資料館で、このような展示方法で公開されるのは、おそらくこれで最後になるようです。

キトラ古墳壁画発見30周年「白虎玄武」展

会場:飛鳥資料館( 0744-54-3561)
会期:1/26(日)まで(会期中無休)
開館時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで)

<<関連情報>>
同時期に事前申込みで公開されている「高松塚壁画の修理作業室」ですが、定員に達していない日もあるようで(詳細はこちら→)これからの受付けも可能です。

また、2/22・2/23・3/1・3/2の開催ですが
高松塚古墳に3Dプロジェクションマッピングが投影されるイベントも!
「3Dマッピング in 高松塚 ~よみがえる四神~」(詳細はこちら→