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2013年10月27日日曜日

「第5回ティータイム茶論」は正倉院展にちなんだ雅びなひとときでした*

 「天平の余韻ひびき~雅楽器と復元された正倉院楽器と~」

10/26、正倉院展初日の土曜日の昼下がり。
観光シーズンに入って普段は気忙しく過ごしているのですが
この日は、ここ 奈良倶楽部で、正倉院に伝わる雅楽器が演奏されるということで、緊張の中にも嬉しく晴れやかな気分をもってお客様をお迎えしたのでした。
すっかり準備が整った開始前の会場スペースです。
今回も台風などの影響で参加人数に変更があり随分気を揉んだりしましたが、当日はやわらかな秋の陽射しも時折差し込んで、ゆったりと雅びないい会となりました。
では当日の様子を少し・・・。
この日はちょっとしたサプライズがありました。
笙と正倉院復元楽器・竽の演奏家、田島和枝さんの演奏だけでなく
五弦琵琶研究家、横山円音氏が飛び入り参加下さって
復元された正倉院に伝わる楽器も何点かお持ちいただき
その音色を聴かせていただいたのでした。
演奏曲目は「壹越調調子」「陵王」「王昭君」など、その曲にまつわるお話や楽器についての大変専門的なお話も伺って、普段の暮らしにない世界をひととき味わったのでした。
演奏後の記念撮影で、田島さんが手にお持ちの楽器が正倉院復元楽器の「竽」です。この「竽」の音色、実際に聴くと、少し低音の中にも優しくてやわらかな響きを持っていて、とても気持ちが癒されるのです。古代中国で「竽」ばかりで演奏をさせた皇帝がいたということですが、できるならそういう演奏を聴いてみたいと思いました。

今回の「ティータイム茶論」のお菓子は、奈良町「中西与三郎」さんの
正倉院展限定の生菓子「麗しの香」と、お干菓子「黄熟の香」でした。
会場スペースの関係もあって、少人数での茶論となっていますが
毎回、参加者の皆さん同士でお話が弾んで、今回も楽しいひとときを共有することができました。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
そして、20年来の奈良倶楽部のお客様でもあり、今回25年記念のイベントに出演を快諾して下さった 田島和枝さん、横山円音さん、どうもありがとうございました。

田島和枝さんのHPはこちら☆
次回「第6回ティータイム茶論」は
2014年 1/25(土)11:00頃〜「飯田むつみさんの茶粥の会」を開催。
東大寺塔頭に生まれ、毎朝茶粥を食べ、親しんできた飯田むつみさんによる茶粥にまつわるお話と、実際に炊きながら作り方を教わり茶粥をいただきます。詳しいご案内は12月中頃になると思います。
また皆様のご参加お待ちしています。どうぞよろしくお願い致します。