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2012年10月1日月曜日

氷室神社と二月堂*そして十六夜の月

台風一過の今日は雲り空の一日でした。
それでもひょっとしてお月様が出ているかもしれないと
夕食後に二人でぶらぶらとお散歩に出かけました。
今日は氷室神社の例祭なので、まずはそこまで歩いて行きましょう。
参道には氷献灯が並べられ、中から雅楽の調べが聴こえてきます。
篝火がたかれ、舞殿では舞楽が奉納されていました。
目録を見ると22:00頃まで11曲もの舞楽が奉納されるのですね。
ちょうど「陵王」が舞われている時に、遠く「奈良太郎」の鐘の音が聴こえていました。
少しだけ拝見させていただき、続く「納曾利」の前に失礼しました。

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昨日でライトアップが終了した東大寺境内はひっそりと静かです。
二月堂にも誰一人居なくて、夜の深い静けさも味わいながら、夫の唱える般若心経に耳を傾け、私はやっぱりカメラ女子をしています。
二月堂の常夜灯のほんのりとした灯りの温かなこと。

二月堂を下りて東の空をふり見上げれば
雲の合間から少しずつお月様が顔を出そうとしています!

二月堂裏参道でも振り返り空を見上げてお月見を。
塔頭の土塀の上にも煌煌と輝くお月様。

公慶道のあたりで、雑木林の木々の間から。
神々しいばかりに青白い光を放つ今宵十六夜の月。


最後は空海寺まで戻って。
月光の妖しい美しさを堪能した夜のお散歩のひとときでした。



あまり批判めいたことは書きたくないのですが
氷室神社で奉納された舞楽をカメラで撮る方達の傍若無人さに驚いています。神様への奉納の舞いを、本殿の側から撮影するのは少し違うと思うのですが、多くの方がその位置から撮影されていて、舞い人はあたかもカメラマンのために舞っているみたいでした。中には本殿鳥居の真ん前から撮影されていた方も・・・。