ページ

2012年7月27日金曜日

大仏殿のそばに「エビフライ」

そもそもの始まりは6月初旬のこと。
NHK「ならナビ」にて『にゃらまち猫祭』が取り上げられて、同番組内で、奈良公園に生息するムササビについて特集されていたのを見てからの話です。

今までにも、夕方から散策に出かけられたお客さまから
「ムササビを大仏殿の前で見た」と何度か聞いてはいたのです。
でもテレビで、マントを広げて空飛ぶムササビの姿を見てから
実際にこの目で目撃してみたい!とぼそっとつぶやいてみると。

ムササビは、日没から30分前後に巣穴のある木から一直線に滑空するらしいという情報を、ムササビ観察をしていたKさんから教わって、6月のある日に空飛ぶ姿を観察に出かけることになったのです。

実際には「アッ!」という間もないくらい一瞬の出来事。
勿論シャッターを押すこともできず。
でも、その後も木から木へと飛び移って行く気配だけは濃厚に感じ、ギュルルルル・・・という鳴き声らしいものも神経を集中すれば聞き取れる程に。

まだ陽が落ちて1時間も経っていないのに
大仏殿のすぐ傍の雑木林で自然の奥深さをこれほど感じるとは。

姿を目撃できなかったけれど、ケモノの気配を感じることができたことに満足して、その後、私は夜に出かけることはなかったのですが、Kさんはその後もムササビ観察を続けて写真を撮ることにも成功。
「どや!」とばかりにムササビ写真を送ってこられるので、こうなったら私は「エビフライ」を見つけるぞと、散歩に出かけては大仏殿回りの松林の下を目を皿のようにして歩き回る始末。

で、上の写真になるのですが・・・。
実はこれもKさんが発見して知らせて下さったのです。
通称「エビフライ」とはよく名付けたもので
ムササビが食べた後の松ぼっくりは本当にエビフライそっくり!
一本の松の木の下に7個のエビフライを確認しました。

その後、ネットで検索して見ると
リスが食べた松ぼっくりもエビフライ状で
実は奈良公園にはリスもいるのです。
だからこれはリスが食べたモノかもしれないのですが
ムササビが食べると、木の下に複数個が落ちるらしいので
一応ムササビのエビフライということにしておきましょう。

このエビフライは持ち帰っていますので、夏休みのお客さまで
ご覧になりたい方は おっしゃって下さいね。

ムササビ写真ではKさんに敵わない私の奥の手は・・・


これが、あの明石家さんまさんが小学生の時に捕獲して剥製になった鼓阪小学校のムササビです。(こちらを参照)
町内会の役員をしている私が所用で訪れた小学校で、許可を得て撮影させてもらったものです。(一般には見学することができませんので、その旨を明記の上ブログ掲載許可をいただきました。)

この写真を「どや!」とKさんに送ったことはご想像の通り。(笑)
それにしても意外と愛嬌のある顔をしているのですね。