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2011年10月31日月曜日

あるくん奈良スタンプラリーの「ガイドポイント」になる

近ごろ、奈良倶楽部のお玄関を入ると・・・

おや?何か見慣れぬものが置いてあります。

これは、正倉院展の期間(10/29~11/14)に合わせて
奈良のお店で行なわれているスタンプラリーのスタンプかな?

参加店舗でお買い物したりお食事をしたりでスタンプ!のところもあれば、奈良倶楽部のような「ガイドポイント」という、奈良の地元ならではのお話が聞けるところでもスタンプをポンできます。

今回は「余茂宜」さんのご主人の肝いりで、「きたまち」エリアも何カ所か、その近隣の見どころをガイドする「ガイドポイント」で参加しようということになり、奈良倶楽部も初参加しています。
ちなみに、奈良倶楽部がガイドするところは五劫院と空海寺。
ガイドが説明できない場合は、掲示している説明文を読んでいただくというシステムになっているようです。(↑トップの画像参照)

ご宿泊のお客さまには、今ひとつスタンプラリーのことを説明しきれていなくて、ご利用はまだお一人だけの奈良倶楽部。
スタンプ3個で、JRと近鉄の奈良駅前でガチャガチャ1回でき景品がゲットでき、この景品にハズレなしということなので、本日ワタクシも、せっかくなので自分のところで1個押して(笑)マチナカへ出かけてきました。

東向き商店街と、餅飯殿センター街の「器まつもり」さんで。
どちらもガイドポイントのところで、掲示板を読んだり説明を聞いたりしてスタンプをいただき、ではガチャガチャ会場へ。


わっ!やったー。当たりです。

正倉院文様の一筆箋をいただきました^^

と、このように結構楽しめるのです。
そしてスタンプポイントのお店はたくさんあるので
旅の道中で、お食事したりお買い物したりのところでスタンプ押して是非ガチャガチャしてみて下さいね!

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今日の立寄りどころ++


「ぜいたく豆」さんでもスタンプ!

こちらの豆菓子↑奈良倶楽部で置かせていただいているのです。

そして久しぶりに「御茶乃子」さんへも。

少し肌寒くなると飲みたくなる「れい茶」↑自分用に^^

最後は「クーカル」の奈良公園会場「くるみの木」のコーナーへ。
正倉院展鑑賞の前後にでしょうか?
こちらでほっこりお茶したりランチしたりの人達で大賑わいでした。


秋の奈良は色々な楽しい催しがいっぱい☆
正倉院展へお越しの皆様もどうぞごゆっくり楽しんで下さいませ。

ご報告とお礼



9月の台風12号により奈良県南部は大変な被害を受けました。
被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
各地で復旧が進んでいますが
いまだ道路や施設が閉鎖されているかのようなイメージで
奈良県南部の観光地は大変な状況におかれています。

でも昨日の新聞情報や県のHP(こちらこちら)では
国道168号線も開通し、十津川温泉の温泉も復旧したということです。

昨日の毎日新聞奈良版によりますと++

台風12号の水害で源泉が水没するなどの打撃を受けた十津川村で
十津川温泉の源泉から民宿や旅館に湯を送るポンプや管が復旧するなどし、村内3温泉からなる十津川温泉郷は11/11から一斉に観光客を受け付け営業を再開する予定となった。村営3浴場は、国道168号が復旧する10/30から11月末まで無料開放する計画で、村内では「復興への大きな足がかりができた」との期待が膨らんでいる。

同じく10/30の朝日新聞によりますと++

秋恒例の「天の川もみじまつり」が天川村で始まり(10/29〜11/6)
規模を縮小して、洞川温泉一帯でのウオークラリーなどで紅葉狩りを楽しんでもらうことに。
ウオークラリーは期間中、毎朝9時から午後5時まで、洞川温泉観光案内所を出発点に実施。龍泉寺などのチェックポイント全8カ所でスタンプを集めると、同村の名水「ごろごろ水」がもらえるほか、抽選で旅館の宿泊券が当たるというもの。
洞川温泉、みたらい渓谷などでは台風の被害はなく
「復興に手を貸していただいた感謝の気持ちを込め、元気におもてなししたい」とアピール。

※記事の文章は要約しました。
※文中の大事な伝えたい箇所はこちらで赤文字にしました。

一度災害に見舞われると風評被害もあって中々元の状況に戻るのは大変なことと思います。同じ観光業に携わる者として「頑張って!」とエールを送り続けたいと思っています。

さて、少しご報告です。
奈良倶楽部でも募金箱を置いていました「奈良県南部の台風12号による災害義捐金」。
お客さま方のあたたかなご協力で11130円の募金をいただきました。
(この中には「奈良旅手帖」の売り上げの一部が入っています。
こちらでもご協力いただきありがとうございました!) 
少しだけ私も募金をして合計2万円を(本当にささやかですが)
本日、南都銀行より奈良県へ寄付して参りました。

ご協力いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました!

そしてもう一つ、お知らせです。でもその前に
何故「奈良旅手帖」の売り上げの一部を募金箱に入れていたのかといいますと・・・
「奈良旅手帖」制作者の生駒あさみさんが奈良県南部をこよなく愛しているからかな?実は深い理由はないのですが、彼女と一緒に洞川へ行った翌日に台風被害が起こったことに他人事とは思えないものもあったので・・ですね。

前振りが長くなりましたが、その生駒あさみさんが
『台風12号の災害における奈良県南部復興チャリティイベント』
を、11/13に東京世田谷 用賀駅前の「せたがやファーム」で
開催されます。詳細はこちらです。
どうぞよろしくお願いします。

2011年10月30日日曜日

小田まゆみさんと*(追記あり)

奈良倶楽部という場所でイベントを行なうのが数年ぶりという久しぶりさなので、前夜から少しだけ緊張していた私。とっても美味しいサンドイッチや焼き菓子を用意して下さったさだぱんさんもどうやら緊張されている様子だし、色んな交渉役としてこの会をまとめて下さった、リノワのりっちゃんも緊張の面持ちで。主催者3人がドキドキしながらスタートした、まゆみさんとのお茶会。

思えば、この3人の出会いもつい一週間程前。名前と顔は知っていても、一つのことでチームワークを組むとは今まで思ってもみなかったなぁ・・・と準備をしながら、ついクスッとしたり。私達ってきっと気持ちが柔軟なんや・・と心の中で自分を褒めたりして。

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では、お話の中で印象に残っていることを少し・・・。

頭と心だけでなく身体を作り直すためにヨガが必要である。
そして自分の中心軸の背骨を真っ直ぐに伸ばして
大地をしっかり踏みしめて立つということも。

食べることで健康になるように、正しい食事、正しい食べ方が大切。
一緒に作って一緒にご飯を食べるということも。

小田さんは毎日の食事の前に「食事の偈」というお祈りを唱えられるそうなのですが、その言葉をここに引用させていただきます。

この食べ物は全宇宙からいただいたもの。 大地、海、空、そしてたくさんの人々の労働。 これをいただくに値する人になれますように。 私達の不親切な心を変えて、 むさぼらない食べ方が学べますように。 この食べ物が私たちの力になり、 病気から守ってくれますように。 理解と愛の道を歩くことができますように。 今、世界に沢山の人々が飢えで苦しんでいることを 忘れないように、この食事をいただきます。

この「食事の偈(げ)」のお話が出た時に、何をするにも「偈(げ)」というものが大事だとおっしゃって、例えば「電話の偈」というのは「電話を取る前に深呼吸を3回して出る」とか、とにかく何かをする前には呼吸を整え意識を集中して感謝の気持ちを持って臨むこととお話下さいました。
例え話に出た「電話の偈」。これは実は私が意識して行なっていることだったのでちょっとびっくりでした。
奈良倶楽部とお客さまとの最初の接点が電話ということが多いので、電話に出る前には意識して一呼吸落ち着かせているのです。たったそれだけで、電話での受け答えが気持ち良くできるのですから不思議です。
知らないでしていたことが大事なことだった「電話の偈」。
身近なことだったので印象深いお話でした。

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小田まゆみさんのお話を聞きたいという、3人の思いが実現した素敵な時間。動き出す時というのは、気持ちに無理なくすーっとできるものなのですね。来て下 さった方々も一緒に心地いい時間を過ごせて、本当に有り難いことだなと思いました。ご縁をいただいた皆様、どうもありがとうございました。

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追記です。
当日の様子を詳しくブログアップして下さった方がいらっしゃいました。ご本人の許可を得てリンクさせていただきます。こちら→
また、ひょんなことからお誘いしてお越し下さった「カフェサンカク」さんもブログに書いて下さってます。こちら→

2011年10月29日土曜日

11月のお出かけ情報〜その③イベントのご案内

まず「奈良きたまち」で開催されるイベントのお知らせです☆

◆10/29・10/30 11:00~16:00「蚤の市」
コハルカフェ*器人器人*フルコトの3店共催


◆11/3 10:00~「大門青空市」転害門前広場にて


◆11/3・11/4・11/5 11:00~売り切れまで
奈良女子大学学園祭「恋都祭」にきたまちの商店街の6店主が
『きたまちっこカフェ』という屋台を出店
2店舗コラボのメニューも「恋都祭」だけのオリジナルです。
「花しば」X「ス・マガザン」
マグロのカツと鶏唐揚げのラップサンド 酒粕ソース

「カフェ・ルーチェ」X「ユーズキッチン」
パンナコッタと大和茶シフォンラスク

「カシュガシュ」X「ジェントリー」
大和まなのグリーンカレーと大和茶パスタ

※期間中、奈良女子大学記念館も一般公開されています。

◆11/3・11/4・11/5 18:00~19:30
工場跡事務室2周年記念「ハーブ&ドロシー」映画上映会
お茶とお菓子付2500円/要予約


◆〜11/14「あるくん奈良スタンプラリー」
今年は「きたまち」エリアのお店も参加しています。
奈良倶楽部でもスタンプを押していますので是非お立寄り下さい。
(詳細は後日にまたブログアップしますね)

◆11/23 10:00~15:00「旧鍋屋交番改修前見学会」


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「きたまち」エリア以外のイベント情報は・・・
◆〜11/7「ならまちナイトカルチャー」
問合せ:0742-27-1820


◆〜11/13「奈良フードフェスティバル2011&クーカル・イン・奈良」
問合せ:0742-26-0062

◆11/3~11/13「木津川アート2011」

◆11/23~12/25「飛鳥アートプロジェクト2011」
問合せ:0744-45-0744

2011年10月28日金曜日

11月のお出かけ情報〜その②寺社伝統行事



◇11/2 14:00~ 大安寺「開山忌 大般若転読法要」
問合せ:0742-61-6312

◇11/2 9:30~13:30 宝山寺「仏名会」
問合せ:0743-73-2006

◇11/3 11:00~12:00 安倍文殊院「十一面観音法要」
問合せ:0744-43-0002

◇11/3 11:00~12:00頃 談山神社「けまり祭」
問合せ:0744-49-0001

◇11/3 13:00~ 春日大社「文化の日萬葉雅楽会」
問合せ:0742-22-7788

◇11/3 14:00~ 信貴山朝護孫子寺「柴灯護摩供野外火渡大祈願会 」
問合せ:0745-72-2277

◇11/3 9:00~16:00 霊山寺「菩提僊那納経会」
問合せ:0742-45-0081

◇11/3 河分神社「秋祭り」
問合せ:0747-62-2031

◇11/3 墨坂神社「秋祭渡御行列」
問合せ:0745-82-0114

◇11/5・11/6 19:00~20:30 海龍王寺「布薩の法要
問合せ:0742-33-5765

◇11/6~11/11 璉城寺「念仏会」
問合せ:0742-22-4887

◇11/13 慈眼寺「十夜柿供養まつり」 
問合せ:0742-26-2936

◇11/13 12:00~14:00 東南院「大祭大護摩供」
問合せ:0746-32-3005

◇11/13 13:00~ 法隆寺「慈恩会」
問合せ:0745-75-2555

◇11/13 19:00~21:00 興福寺仮金堂「慈恩会」 
問合せ:0742-22-7755

◇11/14 10:30~ 大神神社「醸造安全祈願祭(酒まつり)」
(11/13 9:00から拝殿の大杉玉の掛けかえ)
問合せ:0744-42-6633

◇11/17 10:30~ 談山神社「談山神社例大祭 」
問合せ:0744-49-0001

◇11/19 お昼すぎから夜まで  川上蛭子「秋祭り」
奈良倶楽部から徒歩圏内の川上蛭子社のえべっさん。
過去の日記はこちらこちら

◇11/22 石上神宮「鎮魂祭 」
問合せ:0743-62-0900

◇11/23  10:00~ 春日大社「新嘗祭」
問合せ:0742-22-7788

◇11/23  11:00~   橿原神宮「新嘗祭」
問合せ:0744-22-3271

◇11/23 13:00~ 吉野 大日寺「火渡りの行 」
問合せ:0746-32-4354

◇11/27 13:00~ 金峯山寺「愛染堂大祭 」
問合せ:0746-32-8371

(トップの画像は昨年11月初旬に撮影したものです。)

2011年10月27日木曜日

11月のお出かけ情報〜その①秘宝秘仏特別公開

秋は秘宝秘仏特別公開のシーズンでもあります。
秋深まりゆく奈良へ・・・
お出かけの参考にしていただければと思います。



<<先月より公開中のものは・・・>>
◆10/31~11/6 9:00~16:30 奈良女子大学「記念館(重文)」
秘宝秘仏ではないのですが
奈良女子大学所蔵の「正倉院模造宝物展」も開催中。

◆~11/6 9:00~16:00 南明寺「寺宝特別公開」
通常は非公開の仏涅槃図や薬師如来坐像などが公開される。
問合せ:0742-93-0392

◆~11/6 9:00~16:30 海住山寺「国宝五重塔特別開扉」
問合せ:0774-76-2256

◆~11/6 9:00~16:30 橘寺「聖倉殿 伝日羅立像公開」
問合せ:0744-54-2026

◆~11/6 9:00~17:00 元興寺「秋季特別展」
極楽行きのタイムカプセル〜火葬蔵骨器の世界〜
問合せ:0742-23-1377

◆~11/13 霊山寺「秋薔薇と秘仏宝物展」
バラ庭園 8:00~17:00 本堂(秘仏宝物展)10:00~16:00
問合せ:0742-45-0081

◆~11/13 9:00~16:00 般若寺「白鳳秘仏特別公開」
問合せ: 0742-22-6287

◆~11/13 9:00~17:00 法華寺「十一面観音像特別開扉」
◆~11/13 9:00~17:00 法華寺「慈光殿特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆~11/13 9:00~16:00 信貴山朝護孫子寺「国宝信貴山縁起絵巻」
問合せ:0745-72-2277

◆~11/13 岩船寺「三重塔初層」
問合せ:0774-76-3390

◆~11/14 9:00~17:00 海龍王寺「十一面観音像特別開扉」
弘法大師筆「隅寺心経」光明皇后筆「自在王菩薩経」も特別公開
問合せ:0742-33-2261

◆~11/14 9:00~17:00 「史跡頭塔」
通常要予約の頭塔が予約無しで拝観できます。
※通常時の事前予約先:0742-26-3171

◆~11/15 9:00~16:30 西大寺「愛染明王像特別開扉」
問合せ:0742-45-4700

◆~11/22 8:00~17:00 法隆寺「夢殿救世観音特別開扉」
11/4以降は16:30まで
問合せ:0745-75-2555

◆~11/23 不退寺「秋期秘宝特別展」
在原業平画像開扉、伊勢物語公開、古今和歌集、六歌仙の公開。
問合わせ:0742-22-5278

◆~11/23 9:00~17:00 興福寺「三重塔・北円堂」
問合せ:0742-22-7755

◆~11/27 榮山寺「本尊 薬師如来特別開扉」
問合せ:0747-24-0065

◆~11/30 法隆寺「秘宝展 秋」
問合せ:0745-75-2555

◆~11/30 安倍文殊院「秋の寺宝展」
一般公開されていない金閣浮御堂の内陣を参拝することができる。
問合せ:0744-43-0002

◆~11/30 9:00~16:00 大安寺「十一面観音像特別開扉」
癌封じの本尊として名高いです。
問合せ:0742-61-6312

◆~11/30 9:00~17:00 法華寺「名勝庭園特別公開」
問合せ:0742-33-2261

◆~11/30 9:00~17:00 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
問合せ: 0774-76-2390

◆~11/30 おふさ観音「秋のバラまつり特別拝観」
問合せ:0744-22-2212

◆~11/30 9:00~17:00 長岳寺「大地獄絵開帳」
住職による現代風絵解き説法も随時行なわれます。
問合せ:0743-66-1051

◆~12/11 9:30~16:00 長谷寺「秋季特別寺宝展」
期間中もみじまつりも開催されています。
問合せ:0744-47-7001

◆~12/25 9:00~16:00 松尾寺「千手観音像トルソー」
問合せ:0743-53-5023

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<<今月から特別公開されるものは・・・>>
◆11/1 法起院「庚申会」
秘仏青面金剛像御開帳
問合せ:0744-47-8032

◆11/1~11/3 法隆寺「上御堂特別開扉」
問合せ: 0745-75-2555

◆11/1~11/3 吉田寺「多宝塔本尊秘仏大日如来」特別開扉問合せ:0745-74-2651

◆11/1~11/7 9:00~16:00 法輪寺「秋季特別展」
問合わせ:0745-75-2686

◆11/1~12/4 9:00~17:00 正暦寺「薬師如来倚像」
問合せ:0742-62-9569

◆11/1~11/10 9:00~16:30 當麻寺奥院「綴織當麻曼荼羅・絵解き法話」
問合せ:0745-48-2008

◆11/1~11/30 9:00~16:30 聖林寺「マンダラ展」
問合せ:0744-43-0005

◆11/1~12/4 9:00~16:00 壺阪寺「澤市開眼350年記念特別寺宝展」
問合せ:0744-52-2016

◆11/3 10:00~16:00 松尾寺「秘仏厄除観音特別開扉」

◆11/3~12/4 9:00~16:00 室生寺「金堂外陣からの特別拝観」
問合せ:0745-93-2003

◆11/5~11/13 9:00~16:00 帯解寺「秘仏・秘宝特別開帳」
問合せ:0742-61-3861

◆11/5~11/20 9:00~16:00 如意輪寺「後醍醐天皇御霊殿特別公開」
問合せ:0746-32-3008

◆11/13~11/23 8:00~17:00 櫻本坊「天武天皇御神像特別開帳」
問合せ:0746-32-5011

◆11/23~11/30 9:00~16:30 當麻寺西南院「十一面観音像特別公開」
問合せ:0745-48-2202

※拝観時間について:
受付け終了時間が30分前のところが多いのでご注意下さい。
※文中の印は奈良倶楽部通信内の過去記事です。
(トップの画像は昨年11月初旬に撮影したものです。)

2011年10月26日水曜日

奈良・町家の芸術祭HANARART〜その⑦ならまち


HANARART会場巡りもいよいよ最終エリアの「ならまち」です。
まず最初の訪問先は正木家。明治時代中頃の建築です。

正木家の玄関先。ならまちエリアの各会場には
奈良町周辺の花屋さんによるいけ込みが玄関先を飾ります。

正木家 玄関入ったところの作品(作者名チェックせず)

正木家 黒崎創氏↑

正木家 阪井ひとみ氏↑

正木家 岩名泰岳氏↑

正木家 鎌田仁氏↑↓



正木家 池田愛氏↑

招待作家・三瀬夏之介氏の大作。さすがにカッコイイ!
でも、作品一点だけではなく、できれば
この町家全部を三瀬さんの展示会場にしていただければ
さぞやダイナミックで素晴らしいだろうなぁと思いました。

それから正木家 清瀬由紀氏の作品は写真撮り忘れました。
ごめんなさい。こちらで雰囲気をご覧下さい。

ならまちエリアの2番目に訪れた会場はくるま座。
江戸時代に砂糖蔵として利用されていた建物で
現在は「奈良町家文化館くるま座」として活躍しています。
こちらでは「ハナロジ」さんのいけ込みがお玄関を飾っています。

この会場は河合晋平氏お一人で。
床の節目を埋め尽くす作品。
今回ならまち会場で一番気に入りました。

どれほど節が多い床なのかこうして見ると一目瞭然↓





3カ所目はならまち格子の家です。

格子の家のお花↑

格子の家 岩名泰岳氏↑







蔵の入口に「鹿」に見えないけれど鹿だそうです。
格子の家 いしかわかずはる氏↑

格子の家2階 上山治栄氏↑

格子の家2階 さかえ頭巾氏↑↓



4カ所目は桜舎へ。

桜舎玄関のお花

桜舎 岩名泰岳氏↑

ここで、ちょっと寄り道。
桜舎お隣の「カウリ」さんでは遠藤素子さんの作陶展が開催中。
作家の遠藤さんが奈良倶楽部にご宿泊下さったこともあって
ちょこっと立ち寄らせていただきました^^



5カ所目は森家住宅。
普段は一般公開されていませんが
11月いっぱいまでの土日祝日のみ公開されています。
(公開時間は11:00〜16:00です)

森家玄関のお花は菊花鉢

森家 木村秋美氏↑

森家 Ushio Satoko氏↑

森家 佐久間大治氏↑

森家 岩名泰岳氏↑


この階段を上って行くと・・・
階段の上には岩名泰岳氏の他の作品とは違った絵が。



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10月の3連休が終わって正倉院展までの間のHANARART期間中
週末毎に仕事は忙しかったのですが平日は遠出できる時間もあり
普段中々行けない奈良県中南部の町へ、この機会だからこそと出かけるうちに全エリア制覇を果たしてしまいました。そしてすっかりHANARARTの様子をレポーター気取りで綴ってきてしまいましたが、作品や空間展示、設営に関するコメント抜きのこのような記録的なレポも後日に何かの参考になるのではと思います。

でも。最後に少し個人的な感想も・・・。

奈良の「まちづくり」という面から見ると
その「まち」の雰囲気を味わいに来てもらう「入口」としては
とてもいい企画だと思いました。(アートが好きな私にとっては特に)

地域のまちづくり団体との連携で開催されたイベントであるから、ある程度仕方ないのかもしれませんが、地域在住の作家達のグループ展は、鑑賞者の立場から見ると、わざわざ遠方まで足を運んだ鑑賞者(お客さま)に感動を与えられる作品であったかどうか疑問でした。アートイベントであるけれど、地域内で自己満足な作品は見る者にとってはつまらないと感じました。どうしても作品発表をされるなら、他地域の会場に展示、作品発表するという他流試合を申し込む気概で臨んでほしいです。

グループ展がつまらなく感じたように、一軒の会場に何人もの作家が詰め込まれた会場も、散漫な印象でした。
反対に宇陀松山エリアのように一軒丸ごと一人の作家という会場が多かったところは、会場の町家・空き家も作品もものすごく印象に残っていて、行って楽しかったです。
また、グループ展になっていましたが、郡山の水中美術館のように「金魚」というテーマで統一されたところも見ていて面白かったです。

とにかく、普段は見ることができない、入ることができないおうちにお邪魔できる機会は、大変ありがたかったです。(そういう点では、この催しが実現するまでには、きっと一鑑賞者が想像もできないような大変さがあったことと思います。)
ただ、最終的には鑑賞者(お客さま)がいかに感動し満足するか、これは私達の仕事にも通じることですが(だから開催までの努力は当たり前のことで)、出来上がった展示会場でのアート(作品)にこそ重きを置くことが、より感動を与えられるのだと、町家あってこそではなく作品が優れていてこそのイベントだと、最後のならまち会場を見学してより一層感じました。

できれば一過性の催しに終わらずに、今後も継続して開催していただければ、きっと素晴らしいものになっていくと思っています。
楽しかった3週間でした。