ページ

2011年7月31日日曜日

8月のお出かけ情報〜その④燈花会期間中の美術館や博物館は開館時間を延長☆

「なら燈花会」開催期間中(8/5〜8/14)前後の奈良市内の諸施設では
開館時間を延長されるところが多いのでお知らせします。
また奈良県立美術館で期間中に行なわれるイベントもご案内します。

<奈良県立美術館>
燈花会期間中(8/5〜8/14)は休み無し(8/8月曜日は開館 8/15は休館)
8/5〜8/14は開館時間も9:00〜19:00と通常より2時間延長されます。
ただ今開催中の展覧会の鑑賞日記はこちらです。

<奈良国立博物館>
毎週金・土曜日および8/2~8/21は 9:30〜19:00まで開館。
休館日は毎週月曜日ですが、期間中の8/15は開館しています。
博物館で開催中の「天竺へ」展ブログ内記事はこちらです。
お奨めの展覧会です。是非!

<奈良市杉岡華邨書道美術館>
8/4の開館記念日には来館者(先着100名)に杉岡華邨作品の
絵葉書セットが進呈されます。
8/10〜8/12の期間は9:00〜21:00まで開館(通常は17:00まで)
この3日間は夕方18:00から、ろうそくの灯りが灯ります。
毎週月曜日休館。

<入江泰吉記念・奈良市写真美術館>
期間中の8/6・8/7は9:30〜18:00まで開館時間延長(通常は17:00まで)
毎週月曜日休館。ただし8/15は開館。
そして夏休み期間中は、小・中学生観覧無料!です。

 ::

奈良県立美術館の燈花会期間中の関連イベントについて
<和紙スクリーン光のアート >
日時:8/5 ・ 8/6 ・ 8/7 ・ 8/12 ・ 8/13 の5日間 19:00〜21:00
会場:奈良県立美術館の玄関前広場
内容:大型和紙スクリーン(縦1.8m×横3.6m)に映し出される
映像と音による光のアートをお楽しみいただきます。(参加無料)
協力:帝塚山大学ボランティアルーム&TAGG
※「なら燈花会」中止の場合及び天候等により中止する場合があります。

<LEDソーラーライト60基で美術館玄関前を照明 >
日時:「なら燈花会」期間中の毎日(夜間)
場所:奈良県立美術館の玄関前周辺

<ミュージアムコンサート「トリオ・フリシェス・ラウブ」 >
日時:8月5日(金) 14:00~
場所:奈良県立美術館1階無料スペース(参加無料)
内容:大阪音楽大学専攻科学生によるクラシック演奏
(ピアノ・ヴァイオリン・フルート)

<絹谷幸二講演会「想像力の鍛え方」 >
日時:8月7日(日) 14:00~
場所:奈良県文化会館小ホール(参加無料)
講師:絹谷幸二氏(日本芸術院会員・東京藝術大学名誉教授)
定員300名(事前申込・先着順)
詳しくは奈良県立美術館までお問い合せ下さい。

<ヨーロッパ名作映画への誘い >
日時:8月13日(土) 16:00~
場所:奈良県立美術館1階無料スペース(参加無料)
内容:ギャラリートーク「シュルレアリスムと映画」奈良シネクラブ代表檜原恒一郎氏
マーシャル大木バンドによるジャズ演奏(サックスフォン・ギター・ベース・ドラムス)
協力:NPO法人京都・奈良EU協会

<美術講座「シュルレアリスムへの誘い」>
日時:8月14日(日) 16:00~
場所:奈良県立美術館1階多目的ホール(要観覧券)

※各施設への入館時間は閉館時間の30分前までですのでご注意下さい。
また先日もお知らせしましたが
興福寺の東金堂、国宝館ともに燈花会期間中は開館時間を20:30まで延長しています。

県立美術館「空想のきらめき ~シュルレアリスムとイメージ世界~」展

奈良県立美術館の館蔵品展「空想のきらめき ~シュルレアリスムとイメージ世界~」を見てきました。

この館蔵品展は2、3年毎に開催されていて、少しずつ趣向は違いますが、以前と同じ作品に出会ったりもします。でも昔から存じ上げている先生方の作品をまた見ることができる機会でもあり、懐かしい気持ちもあって、できるだけ会場に足を運ぶようにしています。

今回は、中学時代の友人のお父様 西岡義一氏の作品が、入ったところの一番最初に展示してあって、それだけでもう懐かしい気持ちMAX!
パンフレットより画像を拝借。西岡義一「黄いろのトマト」↑

そしてつい先年お亡くなりになられた久保晃先生の作品にも出会えて感慨ひとしおでした。(久保先生は奈良洋画界の先生方の中で私の一番好きな先生なのです。)

それから、3年半前に鑑賞した「絵画の冒険~抽象芸術の楽しみ~」展で難波田龍起さんの作品が館蔵されているのを知って、今回もひょっとしたら見られるかもと期待していたところ意外にたくさん展示されていたので、こちらも見に来た甲斐がありました。

そしてまた、おまけのように1階に追加展示してあるのが田中一光さんの デザインポスターの数々。ずうっと以前に県立美術館で特別展があったけれど、この奈良出身のグラフィックデザイナーの作品展示がもっと頻繁に常設展示など されたらいいのになと予々思っていたので、素直に追加展示サンキューです。・・・でもどうして、いつも1階の展示室は追加展示なのかしら??
「JAPAN」 という題の、鹿が丸まっている図柄のポスターを久しぶりに見て、田中一光のデザインが今でも色褪せてないと再確認した次第でした。

県立美術館では、燈花会開催(8/5~8/14)期間中は
開館時間を9:00から19:00まで延長され
会期中の月曜日(8/8)も開館されます。
また期間中にはコンサートや映画、講演会や美術講座などのイベントも開催されます。詳細は次のブログに紹介しますが、美術館のサイトでもご確認いただけます。

 「空想のきらめき ~シュルレアリスムとイメージ世界~」展
会場:奈良県立美術館
会期:7/1~8/28  9:00~17:00 (※8/5~8/14は9:00~19:00)

2011年7月30日土曜日

ほのかな灯りの中へ*

今年ももうすぐ「燈花会」の季節ですね。
奈良の夏の風物詩。

今日が燈花会の「早咲きの日」だったことを 夕方ふと思い出して
ちょうどご遠方からのお客さまをご案内がてら夕涼みに出かけました。
ゆらゆら揺らめく蝋燭のほのかな灯り。
ああ、やっぱりいいなぁ・・・。
優しい光の中にそっと心をしずめてみたり。
 初めて見た灯りのゆらめきに歓声を上げるお客さま。
「ふふふ。素敵でしょう」と、ちょっと得意げに。でも、実は私自身も
「何度見ても綺麗!」 と心の中では大はしゃぎして。
雨上がりの夕暮れ時はとても涼しくて気持ちがいい。
公園の芝の匂いも、暗闇の中にひそんでいた鹿に気づいた時の驚きも
奈良ならでは。そしてこの優しいほのかな灯りのゆらめきも。
浮雲園地に描かれる灯りのデザイン。
今年は何をイメージしているのでしょう。


「なら燈花会」
開催日時:8/5(金)〜8/14(日) 19:00〜21:45頃
開催場所:奈良公園一帯

8月のお出かけ情報〜その③イベントのご案内



8月の奈良は、夏の夜ならではの光と灯りのイベントが盛り沢山です。
夏休み、奈良への旅のご参考にどうぞ**

◇開催中〜9/12  曽爾高原「山灯り」
昨年9月初旬に訪れた曽爾高原の様子はこちらに。

◇開催中〜9/25「ライトアッププロムナードなら2011」
時間:7・8月は19:00~22:00 9月は18:00~22:00
場所:
●猿沢池 ●興福寺 五重塔 ●春日大社 一の鳥居
●奈良国立博物館本館(8/16~8/21は除く)
●仏教美術資料研究センター●浮見堂
●東大寺(大仏殿、中門、南大門)
●平城宮朱雀門 大極殿 ●薬師寺

◇8/4 16:00~21:00 谷瀬のつり橋「揺れ太鼓」
8月4日の「はし」の日にちなんでのイベントです。
高さ54mの谷瀬のつり橋で行われる和太鼓演奏
ふれ太鼓は16:00より。つり橋での太鼓は18:00より。
問合せ:0746-63-0200(十津川村観光協会)

◇8/5〜8/11 20:00~21:00 「ならまちナイトカルチャー」
奈良の伝統行事などを夜に紹介する「ならまちナイトカルチャー」が、今年は真夏の夜にも開催されます!パンフレットなど詳細はこちら
会場:ならまちセンター
申込み方法:当日の19時までに「ならまち振興財団」へ電話申込み(0742-27-1820)

◇8/5〜8/14 19:00~21:45「なら燈花会」
奈良公園を2万本の灯りで彩る夏の風物詩。イベント等盛り沢山で情報量が多いので詳細は燈花会のサイトを参照ください。
当日のスケジュール確認はこちら。エリア情報はこちら
雨天中止等の有無はテレドームでご確認下さい。(0180-997-515

◇8/5〜8/15 「若草山・灯・夕涼み」
若草山1番ゲートから入山できます。(入山料大人150円)

◇8/6・8/7・8/13・8/14 「鹿せんべい飛ばし大会」 
14:30より受付け開始 19:00終了予定。参加料300円。
鹿せんべい製造元の武田商店さん見学記はこちら→  
問合せ:0742-22-3626(奈良若草山観光振興会)

◇8/6 19:00~22:00「今井灯火会」

◇8/13 18:30~20:00  「ならまち篝火コンサート」
会場:ならまちセンター広場  入場無料

◇8/14  19:00~21:30「納涼街並・吉野桜燈火」
銅の鳥居、金峯山寺蔵王堂仁王門、金峯山寺蔵王堂二天門跡などを4000本の幻想的なロウソクの灯りで彩ります。
問合せ:0746-32-1007

◇8/16〜8/21 「ならファンタージア〜SANZO〜」
玄奘三蔵をテーマとした世界最大級・最高画質の3Dプロジェクションマッピングによるライトアップイベント。これは私も楽しみにしているイベントです。
会場:奈良国立博物館 なら仏像館西側 ↑
開催日時:8/16〜8/21
開場 16:00 開演 19:00 終演 21:30 ※荒天の場合は中止になる場合あり。
問合せ:0742-36-5770

◇8/19〜8/21 18:30~21:00「平城京天平祭☆夏」
昨年、平城遷都1300年祭のイベント会場となった「平城宮跡」で
真夏の夜、3日間だけ行なわれる光と灯りのイベントです。
光と灯り・・・18:30~21:00
夏の夜市・・・16:00~21:00(衣装体験は17:00から)
※花火は19日(金)のみ
詳細はサイトでご確認下さい。
写真は昨年に撮影してものです。ブログ内記事はこちら

◇8/24 11:00~16:00「元興寺地蔵盆まんぷく供養夢まつり」
元興寺境内にて奈良の若手料理人の会が屋台を出店。
2007年のブログ内記事はこちらです。

◇8/25〜8/27 「宇陀松山夢街道」町並みライトアップ
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された
大宇陀松山地区の町家を灯りで演出します。

◇8/27・8/28  「2011バサラ祭り」
今年で13回目、ストリートダンスを中心としたライブ感覚あふれる
市民参加型の夏祭りです。会場や時間の詳細はHPでご確認ください。

2011年7月29日金曜日

8月のお出かけ情報〜その②寺社伝統行事やお祭り:前半

お盆行事もあって8月は寺社の行事や催事が多くなっています。
まずは8月前半、お盆までの行事をご案内します。

真夏の奈良はたっぷり暑いのですが、お寺の伽藍の中はひんやりして
奈良公園の木々の葉陰を吹き抜ける風は涼やかです。
夏こそ奈良へ!どうぞお越し下さいませ☆
また下段に、興福寺と東大寺の夜間拝観についてご案内しています。

◇8/1~8/15 9:00~16:00 大安寺「盂蘭盆精霊会」
期間中、諸大寺の高僧や著名人の染筆の灯篭を掲げ
お盆施餓鬼供養会を行います。
問合せ:0742-61-6312

◇8/2~8/3 天川村「洞川行者祭り」
大峰山開祖の役行者が冤罪で島流しになり、後に無罪となって
大峰山に戻った時、熱狂的に村民が出迎えた様子を表したお祭り。
ひょっとこ踊り、鬼踊り行列などがある大峰山随一の奇祭。
問合せ:0747-64-0333(大峰山洞川温泉観光協会)

◇8/3 14:00~ 墨坂神社「火祭り」
問合せ:0745-82-0114 近鉄榛原駅より徒歩8分。

◇8/4 8:30~ 西大寺「本願称徳天皇御忌」愛染堂にて
問合せ:0742-45-4700

◇8/6  天河大弁財天社「七夕祭」
神事の後、天の川に2000基の燈籠が流される。
問合せ:0747-63-0558

◇8/7 7:30~9:30 東大寺「大仏様お身拭い」   
東大寺大仏殿にて、年に一度の大仏さまのお身拭い。
お身拭い終了後は大仏殿の消防設備の放水訓練などが行われます。
問合せ:0742-22-5511
◇8/7 19:00~ 大和神社「戦艦大和みたま祭」
問合せ:0743-66-0044

◇8/7 14:00~ 大神神社「七夕祭」
拝殿にて、学業の向上・技芸の上達と諸願成就を祈願する。
子供達が参加しやすいよう、月遅れで8/7に行われている。
問合せ:0744-42-6633

◇8/8~8/10 6:00~7:30 薬師寺「暁天講座」
問合せ:0742-33-6001

◇8/9 終日 東大寺二月堂「およく」 
この日に二月堂に参詣すると46000回功徳があるといわれています。
問合せ:0742-22-5511

◇8/13~8/15 薬師寺「盂蘭盆会」
問合せ:0742-33-6001

◇8/13~8/15 「十津川の大踊り」
小原の大踊りは8/13 19:30~23:30
武蔵の大踊りは8/14 19:30~24:00
西川の大踊りは8/15 20:00~24:00
問合せ:0746-62-0067(十津川村教育委員会)
国の無形民俗文化財に指定されている。

◇8/14 19:00頃~ 「大柳生の太鼓踊り」大柳生交流館にて
大柳生町の氏神、夜支布山口神社の分神を祀るところで、
夜から氏子たちにより盛大な太鼓踊りが行われます。
花餅をつけた御弊を背にし、胸に小鼓をつけた踊り手が打ち鳴らす
太鼓の音に合わせて跳躍乱舞する踊りは、実に勇壮です。
奈良県指定無形民俗文化財に指定されています。
問合せ:奈良市観光課(0742-34-4739)

◇8/14 17:30~ 談山神社「献燈祭」
拝殿の吊灯篭と境内の石灯篭に献灯し、祖霊をおなぐさめする祭。
問合せ:0744-49-0001

◇8/14 8/15 19:00~21:30 春日大社「中元万燈籠」 
 18:30頃から舞楽(8/14)・神楽(8/15)の奉納が行なわれます。
問合せ:0742-22-7788

◇8/15 19:00~22:00 東大寺「万灯供養会」  
大仏殿の観相窓が開けられ大仏様のお顔が灯に照らされ浮かび上がる。
※今年から灯籠・祈願のお申し込みをされていない方の入堂は有料(通常通り)になります。
問合せ:0742-22-5511

◇8/15 20:00 点火 「高円山 大文字送り火」 
奈良の「大」の字は日本最大級の大きさ!
「一」の部分が109m、「ノ」の部分が164mです。
一昨年6月に大文字の火床まで登ったブログ内記事はこちら→ 
問合せ:0742-22-5200

◆8/15 「ほうらんや火祭」
橿原市内 春日神社(13:00頃)と八幡神社(15:00頃)にて。
松明を持って境内を暴れ回り、疫病封じと五穀豊穣を願う
約300年続く伝統ある夏の火祭り。
問合せ:橿原市観光課(0744-22-4001)

◇8/15と8/23 20:00~23:00 天神社「阪本踊り」
悲しい物語を秘めた政吉踊りなど20種以上の曲目が受け継がれている
阪本盆踊りの総称。 県無形文化財
問合せ: 0747-36-0311

::

**夜間拝観についてのお知らせ**
<東大寺>
8/13・8/14の19:00~21:00は自由参拝(無料)
8/15の19:00~22:00は「万灯供養会」(有料)
<興福寺>
国宝館は8/5〜8/14の期間20:30まで拝観できます。(有料)
東金堂は8/31までの毎日と9月の土日祝は19:30まで。
ただし燈花会期間中8/5~8/14は20:30まで拝観可(有料)
興福寺の入館受付けは15分前までです。

夏の夜のひととき。灯りのイベントとともに祈りのひとときもどうぞ。

::

8月後半の伝統行事のご案内はまた後日に続きます。
この後は、夏のイベント情報に続きます。

8月のお出かけ情報〜その①秘宝秘仏公開

◇8/1~8/12 9:00~16:00 五劫院「五劫思惟阿弥陀仏」
通常は要予約での拝観ですが、この期間は予約無しで拝観できます。
五劫院は奈良倶楽部の2軒お隣ですので
ご宿泊のお客さまはこの機会に是非どうぞご拝観下さい。(志納)
※昨年の秋に東京国立博物館で開催された「東大寺展」に出陳された「五劫思惟阿弥陀仏」。お寺から東博へ出発された時のブログ内記事はこちらです。


◇7/30〜8/14 室生寺「弥勒堂 弥勒菩薩像・釈迦如来坐像」
普段入堂できない弥勒堂で弥勒菩薩像(重文)、釈迦如来坐像(国宝)を間近に拝観できます。拝観料とは別に入堂400円必要。9:00~16:00問合せ:0745-93-2003

◇8/8 9:00~15:00 室生寺慶雲殿「曝涼展」
一年に一度、立秋の日に室生寺では絵画を虫干しされます。
慶雲殿にて一般公開される絵画の中には胎蔵界・金剛界の
両曼荼羅もあり、毎年訪れてみたいと思っています。
問合せ:0745-93-2003

◇8/9〜8/14 9:00~15:00 室生寺表書院「秘宝展」
「曝涼展」に展示された宝物の一部が展示されます。
問合せ:0745-93-2003

◇8/23・8/24 唐招提寺「地蔵堂」
弘法大師の作と伝わる秘仏、地蔵菩薩立像(重文)を特別公開。
問合せ:0742-33-7900

::

夏場の特別公開の数はぐんと少なくなりますが、
お盆の行事も含めて寺社の伝統行事や、灯りのイベントなど
夏の奈良旅行の思い出を彩る行事はとても多いので
次回の「お出かけ情報」その②その③を参考にしていただければと思います。(続く)

::

1枚目の写真、五劫院の阿弥陀さまはこちらから引用。
ちょうど今日はブログを始めて4年目になるのでした。
2枚目の写真は6月末に訪れた室生寺の本堂です。

2011年7月28日木曜日

浄瑠璃寺の散華*

先日うかがった浄瑠璃寺で
新しく奉納された散華をいただきました。
重岡良子画伯が描かれた杜若、芙蓉、桔梗の美しい花の散華。
この日は、ちょうど桔梗がきれいに咲いていました。

この散華は浄瑠璃寺に奉納されたものなので、奈良倶楽部では取り扱っていません。お求めご希望の方は浄瑠璃寺本堂の中で販売されていますのでそちらでどうぞ。(3枚セットで1000円)

::

さて、本堂の前では阿弥陀如来様にお参りしている
信心深いにゃんこちゃんが・・・。と、思いきや
はっ。爪を研いでいただけですが、何か?
・・・ですって!

2011年7月27日水曜日

清川妙先生の「兼好さんの遺言」


昨年の春に清川妙先生が、当時 随筆を連載されていた雑誌「いきいき」の取材で、満開の馬酔木あしびの花を求めて奈良に来られて、その時のエピソードが「いきいき」6月号に掲載されたことは以前のブログに書きました。
そして、先生の随筆「清川妙の徒然草」が、今年の春に「兼好さんの遺言」という単行本になって発行されたことは、早々にしをんさんがブログに書いて下さっているのですが・・・。
実はまだ、奈良倶楽部通信ではお知らせしていなかったのです。
『人生は一度っきり!90歳の清川さんが賢人・兼好法師から学んだ 
元気と勇気たっぷりの生きかた読本!』          

清川先生は、ご自身の人生の節目節目で『徒然草』の文章に励まされ、背中を押され、生きる指針を見いだしてこられたと、この本の中で、兼好法師の紡がれた言葉をわかりやすい現代語訳で読み解きながら、また私達にその生き方を示して下さいます。
私も時々この本を取り出して もう一度読み返しては、今年90歳の清川先生の魅力ある生き方考え方に触れ、日々の暮らしを生きる上で前向きなパワーや元気をもらっています。
そして何より、ふとしたご縁をいただいて
先生の著作に奈良倶楽部が登場していることの光栄なこと!

私は、第8章「人生は予定どおりにはいかないもの」の中で
奈良女子高等師範学校(今の奈良女子大学)時代の恩師との思い出「満開のあしびの花」を訪ねて奈良を旅するくだりに、登場人物の一人として書いていただいています。

私がふと洩らした、浄瑠璃寺のピンクの馬酔木の花を、前日に浄瑠璃寺を訪ねた時には気がつかなかったので、翌日もう一度浄瑠璃寺へ足を運んで見に行ったと、石清水八幡宮にお参りした仁和寺の僧の逸話とともに「すこしの事にも、先達はあらまほしきことなり。」と書いて下さったのです。
奈良の事についての「先達」とは、本当に恐れ多くて恐縮するばかりですが、こうして書いていただいた栄誉に恥じないよう、これからも気を引き締めて勉強していかなければと思っています。
先生は「叶えられなかったことを嘆かず、拾いものだったことを心から喜ぶ・・・こんな<融通無碍の心>こそ、生きていくうえで、きわめて大切なことなのだ。」とこの章の最後で締めくくってらっしゃいます。

また「はじめに」の章では
「思い立ったことがあったら、ためらわず、その場で一歩を踏み出せ。年齢のことなど考えるな。飽きず、続けよ。貫けよ。せっかくの一生だ。けっして無駄にするな。心して、一瞬一瞬を大切にして、ていねいに日々を運べ。生きている、というそのことを、何よりも喜ぶのだ」と、強いメッセージを発して下さっています。
このメッセージは、私の心の深いところに響いて
これから生きていく上で指針となる言葉だと思いました。
兼好さんと清川妙先生の珠玉の言葉に出会えたご縁に感謝。

ブログ内記事の間々にアップした画像はすべて浄瑠璃寺で撮影したものです。
浄瑠璃寺を訪ねて、奈良倶楽部にご宿泊下さるという先生のファンの方もいらっしゃって、こちらのご縁にも感謝申し上げます。有り難うございました。

清川妙著『兼好さんの遺言』

2011年7月26日火曜日

「小田まゆみ」版画展

猿沢池そばの「DESIGN WORK STUDIO」で展示中の
小田まゆみさんの版画を見に行ってきました。
昨晩伺った「京富」さんで、ハワイ在住の版画家 小田まゆみさんのことを教えてもらって早速今日のお昼に行ってきたのでした。
「DESIGN WORK STUDIO」は「おうちのご馳走」さんのお隣で「おうちのご馳走」さんのランチも楽しみに伺ったのですが、本日は臨時休業でした・・・残念〜。

私は美術関係のことが大好きで結構アンテナを張ってるつもりだったのですが、今まで知る機会のなかった小田まゆみさん。「京富」さんや「DESIGN WORK STUDIO」のオーナーさんに色々教えていただいて、本当にすごい方だと知ってびっくりしました。
小田まゆみさんのプロフィール:(以下は小田さんの公式サイトより引用)
「日本のマチス」として多くの人に知られています。女神をモチーフに女性と自然とのつながりをテーマにした作品を数多く世に出しています。世界中でクリエイティビティや瞑想のワークショップを教えています。アー ティストとしての活動に加えてガーデンワークにとても熱心で造詣の深い彼女は 母なる大地との深いつながりを感じています。薬効成分のあるハーブや野菜を自ら育てることに喜びを見いだし 彼女自身も台地から癒されました。その経験をもとに2000年にジンジャー・ヒル・ファーム&リトリート・センターをスタートしました。 多くの人たちとオーガニック・ファーミング(有機農業)への深い愛情を分かち合っています。有機農業と料理を学びに世界中から色々な人がファームを訪れます。
有機野菜がテーマの作品や宗教的インスピレーションに満ちた作品、
女性性、母性など慈愛に満ちた作品など、どの作品も観ていて心が癒されるような気持ちになります。
シルクスクリーンがほとんどですが、エッチング作品もありました↑
そして手描きの大きな作品もたくさん!↓
先月、奈良の宇陀市榛原区諸木野の吉野杉の林で行なわれたアートイベントで、野外にこの他19点の大きな作品が架けられたのだそうで、小田さんのブログに少し記事が載っていました。「DESIGN WORK STUDIO」のオーナーさんによると、ひょっとしてまたそういうアートイベントの機会があるかもしれませんということ。是非機会があればいいですね。

小田さんの作品から醸し出されるチカラにワクワク魅入ってしまいました。教えていただいた「京富」さん、ありがとうございました。

::
雨が上がってしっとりした昨晩の元林院界隈。
「京富」さんの店内もしっとり素敵です。
(「京富」さんのブログ内過去記事はこちらこちらです。)

::

「DESIGN WORK STUDIO」
住所:奈良市今御門町22
電話:0742-22-1666
定休日:日曜日
営業時間は少し不規則だそうです。
小田まゆみさんの版画作品は当分の間展示されています。
(秋に天目茶碗の作品展が開催されますのでそれまでは)

2011年7月25日月曜日

「starnet cafe」大阪

栃木県益子の「starnet」のことは、ずっと以前に行なわれた「秋篠の森」のイベントに参加して知っていました。
このたびの大震災で大変な被害に遭われて、そのことがきっかけで、大阪・瓦屋町に新しく店舗を構えられたということも聞いていて、いつか大阪へ出た折には訪ねてみようと思っていました。
2週間程前ですが、父の写真グループ展が大阪心斎橋であり、その機会に訪れました。
地下鉄の駅ではおもちゃや人形の問屋街・松屋町で下りますが、「starnet cafe」があるところは瓦屋町。名前の通り、この辺りは
江戸時代には瓦を焼いていた所なのだそうです。
そんな瓦屋町の界隈が戦災で焼け野原になってから、戦後最初に建てられた鉄筋コンクリートの3階建てのビル。築50年以上を経た趣あるビルが改装されてスターネット大阪が誕生したのでした。

私は益子のスターネットを知りませんが、大阪の下町のスターネットの雰囲気は、建物の持つ力強さ、美しさと相まって独特の魅力を漂わせています。
ちょうどお昼時、2階のカフェでランチをいただきました。
写真撮影も許可いただきましたのでカフェ店内の様子もご覧下さい。

「starnet」のHPはこちら→
益子から大阪へ店舗移転の経緯や大阪店の詳しい情報はこちら→
(このサイトでもっとたくさんの写真を見ることができます。)

雑木林の蝉時雨*

一年に一度、知足院のお地蔵様を拝することができる昨日。

以前にお参りさせていただいた時のすゞやかなお顔が忘れられずに
客室掃除を終えた正午前、まだ拝観できるかしらと急いで伺いました。

正倉院から知足院への石段に足を踏み入れた途端に降りそそぐ蟬の声。
そして風にそよぐ樹々の葉音。緑に囲まれた石段を一歩上がるごとに
涼し気な風の中で気持ちも爽やかに。
そういえば今年はまだ蟬の声を聞いてなかったなぁと
ちょっと足を止めてしみじみと夏の到来を感じたひとときでした。

その後は念仏堂のお地蔵様にもお詣り。
念仏堂左手にある窓口に申し出れば堂内で拝観させていただけます。
大きくてりっぱなお地蔵様。お焼香のご用意もしていただきましたので、ゆっくりと座ってお詣り致しました。誰もいない一人きりの堂内で静かに手を合わすひとときはとても贅沢な時間です。

さて、三月堂が今月一杯で拝観停止になります。
再来年まで堂内に入ることができませんので、暫し別れのご挨拶。
三月堂拝観停止に伴って、俊乗堂が8/1から9/30まで開扉されます。
また待望の「東大寺ミュージアム」のオープン日が10/10に決定しましたね!大変楽しみなことです。
(詳細についての看板↑はクリックで大きくなります。)


正午を挟んで小1時間。二月堂裏参道では、何となくこんなところ↓に目が行って、写真を撮ったりしながらの東大寺境内散策でした。

この土壁に刻印された模様ってちょっと洋風っぽくないですか?