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2011年3月22日火曜日

奈良倶楽部としてできること


この3連休は予約状況が急激な変化をした不思議な3日間でした。
3/19のブログで地震等の大災害と旅行について少し記しましたが
奈良倶楽部もこの3連休の予約は半数以上がキャンセルになりました。
でも、当日になって東京方面からの予約がどんどん入ってくる状況で
しかし、新聞に書かれているような理由とは考えられず
急に思い立って旅行に出られた理由をお客さまに尋ねてみました。

「余震が続く毎日から離れて、ゆっくり眠りたい」という方や
これも3/19のブログに書いたことですが「どこか違う所で気持ちを
リフレッシュしたかった」という方が多かったのです。
「被害の大きい東北の被災者の方からみれば贅沢なことと思います。
でもここで一度気持ちを立て直しておかないと次の一週間を働けないのです。」「旅に出ることには遠慮や躊躇もありました。」とお話される方。


お客さまのそのような気持ちを聞いて、考えたことがあります。
個人としては夫も私も地震直後に義援金として振込をすぐにしたのですが、これを一過性に終わらせないでその後も必要な所に継続していきたいと思っていました。
同じ寄付をするなら、無理なく負担のないように続けていきたい。
このために何か特別なことを催すのではなく、お客様から募金を募るのでもなく、日々の仕事をしながら淡々とできることはないかと考えていましたので、地震後にご予約を新たにいただいたお客さまのご宿泊料の一部(5%)を義援金とすることに致しました。
また、この3連休では、ぎりぎりまでキャンセルを迷いながらも宿泊して下さった方も多いので、3連休の宿泊者全員分の5%と、今後は5月のGW終了までの宿泊分で新たにご予約いただいた分を送ることに致します。

奈良倶楽部としてできることとして、チェックアウトの時にお客さまにお伝えしましたら「自分が使ったお金の一部が役立って嬉しいし有り難いです」と喜んでいただけました。

・・・こんな風に書くと、とても立派で大きな金額のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、何しろ満室でも10数名という小さなお宿です。
3日分の集計をして、あまりの「雀の涙」に、自分でも
「とほほ・・・たいそうなことを言うのでなかった」と思いました。
でも、しないよりはした方がいいのだ、継続は力だ、頑張ります!
そして最後になりましたが、旅行を迷いながらもご宿泊下さった皆さま。お越しいただきどうもありがとうございました。
(写真の八重桜は昨年4/10に撮影したものです。)

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このニュースに奈良県民として拍手。

「奈良県は昨年1年間にわたり県内で開催された平城遷都1300年祭の余剰金約2億5千万円を、見舞金として被災地に寄付することを明らかにした。送り先は宮城、岩手、福島の3県を予定しているが、今後、被災した他の都道県についても検討する。」