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2011年2月28日月曜日

奈良中の電線を地中化したい*

25日に書いたブログで言いかけた脱線話のこと。
思わせぶりに書いてしまいましたが、簡単な話なのです。
それは、奈良市中を無電柱化できればいいのになぁということ。

もちろん奈良市や奈良県では歴史的景観や街並を美しく保つため
奈良公園や奈良町などの観光地で無電柱化(電線類の地中化)が
順次、行なわれています。(参照はこちらこちら
般若寺から見えた 御蓋山など山々の連なりを遠望して
以前にも書いたけれど、たたなづく青垣が美しい奈良の風景を
無粋な電線が台無しにしてしまっていることを思い出したのです。
奈良公園などの一部観光地だけでなくもっと広範囲にもっとスピーディに無電柱化を推進していきたい!と願っています。

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報告>>
正倉院の東側の塀はもう新しくなっていました++



昔の塀の様子が好きなのでついノスタルジックに浸ってしまいます。

2011年2月27日日曜日

初宮神社で「大門玉手箱」本日開催中☆

朝から仕事をしていて、スタッフSさんと私の共通の知人が「大門玉手箱」に出店していることを知り、二人して自転車で駆けつけてみる。
 初宮神社は奈良女子大近くの小さな神社。
「春日若宮おんまつり」で 「田楽座が初宮詣」されるところです。

お!いるいる。にこやかな笑顔で迎えてくれたのは
きたまちce magasin(ス マガザン)」のUさん夫妻。
先日のブログで紹介した記事の中にも書きましたが、東向き北商店街にブラッスリーをオープン予定のお二人です。(オープンは4/29の予定)
きたまち住人として、お店の名前に「きたまち」がついているなんて嬉しいね!とSさんや、Aさんとも話が盛り上がってますよ。

そのAさん。この「大門玉手箱」の主催者のひとりです。
 もう一人の主催者Bさんには、奈良倶楽部図書室の不要になった雑誌を販売してもらっちゃってます。

「和楽」とか。
(UさんAさんBさんのお顔出しはご本人の許可を得ています。)

社務所の中を覗いて、ちょこちょこっとヒヤカシたり

「さだぱん」さんのパンや
南山城村のかりんとうを買って
 ダルシマーの演奏も聴いたりしながら帰りました。

私も当日の告知になってしまって申し訳ないのですが
あまり開催のお知らせが行き届いていないのかな?
もうちょっと賑わいがないと・・と思って急いでのブログアップです。
2/27(日)本日16:00まで。近鉄奈良駅の近くです。
よかったら駆けつけてみてくださいね☆

2011年2月25日金曜日

般若寺の水仙が見頃♪




今年は咲き出すのがとても遅かったようですが
般若寺の水仙、ちょうど今が見頃に咲き誇っています。
境内の白梅も満開でした。

般若寺を訪れるのはコスモスの季節が多くて、そういう季節には
気がつかなかったのですが、今日は新たな景色を発見したのです。
十三重石宝塔の向こうに見えるのは・・・
大好きな御蓋山みかさやまではないですか!
手前に若草山、真ん中に御蓋山、向こうに高円山たかまどやまの揃いぶみ。
この三山の山の連なりは、私のお気に入りの景色なのです。
(窓を開けたら御蓋山が見える!という家にいつか住みたいという夢を持っています。)

「水仙が見頃♪」から、ちょっと話が脱線してしまいましたが
脱線ついでにちょこっと言いたいことがひとつ。
あ、でもこの話題はまた明日に書いてみます。

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体調もすっかり回復して
(ご心配いただいた皆様、もう大丈夫です。ありがとうございました。)
今日は病院の行きと帰りに立ち寄ったのが般若寺と元興寺。
元興寺で開催中(2/27まで)の「須田剋太展」は
ファンとしては必見の素晴らしさ!
でも鑑賞記をブログアップできるほどの気力がまだないので
行ってみようかな・・・と思ってらっしゃる方は是非☆お奨めです。
詳細は元興寺のサイトをご参照下さいませ。

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最後に、わんこのお散歩道中、五劫院にも立ち寄る。
 本堂前の枝垂れ紅梅が綺麗に咲いていました。

2011年2月24日木曜日

3月のお出かけ情報③〜イベント行事のご案内


◇3/1~3/31 10:00~16:00 高取町土佐街なみ「町家の雛めぐり」
かつて2万5千石の城下町として栄えた土佐の街並み。
その町家で大切に保管されたひな人形。
約100軒のお雛様を町並みのあちこちに展示しています。見学無料。
2009年に訪れた時のブログ内記事はこちらに。

◇~3/10 毎日10:00~15分間 「鹿寄せ」飛火野にて

◇3/19~12/11(予定)9:00~17:00 若草山「開山」

◇3/19〜3/21 若草山「鹿せんべいとばし大会」
9:30受付 10:00スタート 
参加費300円、先着1000名。雨天の場合は延期。
問合せ:0742-22-3626

2011年2月23日水曜日

3月のお出かけ情報②〜寺社の伝統行事

3月になって、東大寺二月堂のお水取りが始まりますと
一瞬にして奈良の何もかもが春めいて動き出すような気がします。


◇3/1~3/14 東大寺二月堂「修二会(お水取り)」
奈良倶楽部通信内のお水取りの記事はこちら

◇3/1~3/18 法華寺「古代ひな人形展」
歴代天皇より賜った御所人形など約100点が展示されます。
問合せ:0742-33-2261

◇3/2 10:30〜 喜光寺「行基会大祭」
中風除・ガン封じの祈祷・住職の法話や、おぜんざいの接待
14:00~柴燈大護摩会  15:00~火渡り
問合せ:0742-45-4630

◇3/4 初午厄除祭

◇3/5 10:00~ 興福寺本坊北客殿「三蔵会」
問合せ:0742-22-7755

◇3/9 14:00~15:30 正暦寺「人形供養」
問合せ:0742-62-9569

◇3/13 9:00~ 春日大社「春日祭(申祭)」
王朝絵巻さながらの春日大社の例祭です。
参道からのみ拝観可能。
問合せ:0742-22-7788

◇3/13 10:00~正午 宝山寺「般若窟柴燈大護摩供」
問合せ:0743-73-2006

◇3/15 11:00~ 春日大社「御田植祭」

◇3/16 14:00〜 大安寺「馬頭観音厄除法要」
馬が牧草を食むように諸々の悪を食いつくし災厄を除く厄除の仏様として信仰されている馬頭観音像。法要では護摩が焚かれ災厄除けの「秘文神符」が授与される。
問合せ:0742-61-6312

◇3/21 菅原天満宮筆まつり
毛筆作りの元祖として仰がれている中国の蒙恬画像を拝殿に掲げ、祭典が行われ、その後参拝者は書の上達を祈願する。当日は使用済みの筆を無料で新しい筆と交換してくれる。使用済みの筆は筆塚の前に集めて供養され、筆に感謝の意をささげ、護摩火の中に投げられる。
問合せ:0742-45-3567

◇3/21 長谷寺「弘法大師 正御影供」
問合せ:0744-47-7001

◇3/22~3/24 法隆寺「お会式」
聖徳太子の遺徳を讃えて行う法要。
聖霊院では本尊聖徳太子摂政像が開扉。
問合せ:0745-75-2555

◇3/25・3/26  安部文殊院「文殊お会式」
両日とも16:30から智恵のお餅まきが行われる。
問合せ:0744-43-0002

◇3/28 13:00~ 薬師寺金堂「お身ぬぐい」
問合せ:0742-33-6001

◇3/30~4/5 薬師寺金堂「修二会 花会式」

2011年2月22日火曜日

3月のお出かけ情報①〜秘宝秘仏特別開帳

春うらら。奈良の観光シーズンもいよいよ幕開けですね。
3月に入ってからの寺社特別拝観のご案内です。
奈良旅行のご参考にどうぞ++

◇3/1~3/15 帯解寺「秘仏特別公開」
安産祈願の古寺で、本尊の地蔵菩薩(重文)はじめ、三面六臂大黒天蔵や虚空蔵菩薩坐像などの秘仏、春日赤童子画像などの仏画が特別公開されます。
問合せ:0742-61-3861

◇3/1〜3/21 薬師寺「国宝東塔特別入堂拝観」
東塔の内部に入堂して拝観ができます。
問合せ:0742-33-6001
◇3/1~3/21 薬師寺「西塔内陣特別拝観 」
午前11時・午後1時・午後3時(各30分公開)

◇3/1~3/31 大安寺「馬頭観音立像特別公開」
天平時代の秘仏 日本最古の馬頭観音立像を特別開扉。
問合せ:0742-61-6312

◇3/1~3/31 不退寺「春季特別公開」
在原業平画像や伊勢物語、古今和歌集などが公開される。
問合せ:0742-22-5278

◇3/1~4/10 薬師寺「大宝蔵殿特別開扉」
問合せ:0742-33-6001

◇3/4 慈眼寺「聖観世音菩薩特別公開」
問合せ:0742-26-2936

◇3/12  伝香寺「地蔵菩薩像特別公開」
奈良の三大名椿のひとつ散り椿で著名なお寺。
「はだか地蔵尊」と愛称される地蔵菩薩像(重文)が特別開帳。
問合せ:0742-22-1120

◇3/19〜4/17 室生寺「金堂外陣からの特別拝観」
間近に金堂内の諸仏を拝観できます。
問合せ:0745-93-2003

◇3/19〜5/31 長谷寺「春季特別寺宝展」
大観音特別拝観、大観音の大画軸(高さ16m)も公開。
問合せ:0744-47-7001

◇3/19〜2012年1/5 薬師寺「玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画公開」
平山郁夫画伯の大唐西域壁画が東京国立博物館から戻っての公開です。
問合せ:0742-33-6001

◇3/20~4/7 法華寺「国宝十一面観音立像特別開扉」
光明皇后の姿を彫り上げた伝わる平安初期の仏像です。
問合せ:0742-33-2261

◇3/20~6/30 法隆寺「大宝蔵殿での秘宝展」
国宝・重文指定される宝物が2300点余りある法隆寺で、通常拝観できない寺宝が春と秋の年2回特別公開されます。
問合せ:0745-75-2555

◇3/21~5/20 浄瑠璃寺「秘仏吉祥天女像特別公開」
吉祥天女像厨子の扉絵も一見の価値ありです。
◇3/21     浄瑠璃寺「国宝三重塔初層開扉日」
問合せ:0774-76-2390

◇3/23~4/7 海龍王寺「十一面観音特別開帳」
錐金文様の美しい仏様です。境内の雪柳も見頃でしょうか。
問合せ:0742-33-5765

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こちらでは、特別公開される日付順に記載しています。
特別公開の時間や拝観料、寺社の場所などは各サイトでお調べ下さい。
(トップの画像は般若寺の白梅)

2011年2月21日月曜日

「油はかり」と百人講

日にちが前後しますが**
2/18は修二会で灯明に使用する菜種油の「油はかり」が行われる日
でした。「油はかり」は午前10時頃に、二月堂南出仕口で行われます。
一昨年はチェックアウト後に急いで駆けつけたのですが
すっかり終わった後 でした。今年は前日がお休み日でしたので
少し早い目に「油はかり」の見学に出かけてみました。
南出仕口には油缶が5缶。静かに出番を待っています。
二月堂内からは東大寺一山による法要が行われていて
しばし、そのお声明に耳を傾けていました。

ほどなくして油を納入する「百人講」の方々がこられて
「油はかり」の準備をしていきます。
 
今年は油を量り入れる桶を納める箱が新調されました。
箱の文字書きは狭川普文師だそうです。
↓箱の手前のビニールにくるまれているものが計量の棒。
 
計量棒を箱の上に乗せて準備も完了。↑

さて、いよいよ南出仕口の扉が開き(10:20頃でした)
それまでの和やかな空気が一瞬にして張りつめたものに変わりました。

堂司が正面に座り、処世界、堂童子が「油はかり」に立ち会います。
「百人講」講員のお二人が
まずは、桶に灯明油を計量棒で量って流し入れ
それを二月堂常住の真っ黒な油壺に注ぎ込みます。

油壺は3つあり、それぞれ一斗三升、一斗二升、一斗の油を
はかり納めることになっていて、油が壺に納めれられると封がされ
さらに油の量を書いた付け札がそれぞれに付けられ
本行がはじまるまで礼堂に置かれるのだそうです。
3つの油壷に量り入れ終わると、南出仕口の扉がまた静かに閉じられ
こうして1260回目の二月堂修二会「油はかり」が無事終了しました。

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「油はかり」をされている「百人講」について。
 今年初めて知ったのですが、ご近所のM家が代々東大寺出入りの油屋
だったということ。(記録に残っているだけでも200年以上遡る)
二月堂修二会を「灯明」の面で支えた「講」が、このM家を中心にした
「百人講」で、こちらの記録も200年前には存在していたとのこと。

もう何年も前に油屋はやめられているM家ですが、「百人講」はそのまま存続して、今も修二会の「油はかり」を受け継がれておられます。
ここ数年は、Mさんの親類のSさんが担当されています。
また二月堂で使われる燈明油は、数年前から
愛知県岡崎市の太田油脂株式会社が御寄進されているのだそうです。
こちらの会社のHPに「菜種をじっくり圧搾して抽出する油で、火をともした後に出るススが少ない」伝統的な製法で作られた優しい油とあります。
お声明を唱えられる練行衆にとって煤の少ないお燈明は本当にありがたいものですね。

2011年2月20日日曜日

二月堂修二会、いよいよ*

今日は修二会に参籠される練行衆の方々が別火坊入りされ
いよいよ1260回目の「お水取り」が始まりましたね。

昨年に書いた記事の転載ですが、修二会の前行である「別火」についてもう一度こちらに記しておきます。

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東大寺二月堂修二会の期間は3/1から3/14までと思われている方も多いと思います。実は、3/1~3/14の期間は修二会本行で
その前の2/20~2/末の期間は「別火」という前行の期間になります。

「別火」とは、本行へ向けての準備期間のことで
2/20~2/25までを「試別火(ころべっか)」
2/26~2/28までを「総別火(そうべっか)」と区別し、
11人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧侶(練行僧)たちが本行に先立ち、別火坊(べっかぼう)という坊(戒壇院内にある)に篭り行法中の寝起きを共にして、供え物や身に付ける物の準備から、本行へ向けて精進潔斎する期間です。

2月に行われる「お水取りの関連行事」や
「別火」期間中に追っかけレポした記事などを以下に添付致します。
よかったら参考にして下さい。

★2/18「油量り」(2009年の記事
★2/20「別火入り」(2009年の記事
★2/21「社参」13:00~ ( 2008年の記事
★2/21「注連縄張り」(2008年の記事) 
★2/21「注連撒き」(2009年の記事)
★2/25「社参」13:00~(2010年の記事
★2/28 14:30~「練行衆 別火坊出発」(2009年の記事
★2/28 18:00~「大中臣祓い」(2009年の記事
★3/1午前2:00「一徳火」(2009年の記事

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
また、お水取り期間中の宿泊を思案中の方から
よくお尋ねいただくご質問や、期間中の奈良倶楽部の様子は
こちらも昨年のブログに記載の通りです。
よかったらご参考になさって下さい。


2011年2月17日木曜日

今年も飛鳥さんのお弁当♫

昨年も好評だった、二月堂修二会期間中の『おにぎり弁当』を
今年も「だいどころ飛鳥」さんよりお届けしていただきます☆


二月堂修二会の毎晩の見どころでもある「お松明」。
舞台から降り注ぐお松明の火の粉の舞いを見るためなら
ゆっくりと食事を楽しむ時間を我慢してでも早い目に行って待っている
という方も多くいらっしゃって

奈良倶楽部では、そのようなお客様のために
二月堂修二会期間中(但し3/3、3/7、3/10、3/12を除く)に限って
「だいどころ飛鳥」さんのおにぎり弁当をご用意させていただきます。

それぞれ別々に土鍋で炊いたご飯で握った3種類の味のおにぎりと
何種類もの野菜を使い、各々の素材の持ち味を引き出しながら
全体の味のバランスが見事に取れている10種類のおかずが入った
身体に優しくて本当に美味しい宝石箱のようなお弁当。

毎日夕方16:30頃に配達していただきますので
お部屋で小腹を膨らませてから早い目にお出かけもできますし、
お松明(19:00~19:20)の後、少し堂内でお声明を聴いて
遅くお帰りの後のお夜食にもできますよ。
(客室には電気ポットや冷蔵庫、お茶のご用意などございます。)

ご予約時に「お弁当希望」とお申し込みいただくか
宿泊日前々日までにお電話かメールにてお申し出下さい。
お弁当の代金は税込1050円です。

また今年は宿泊のお客さま以外の方にも、ご利用していただけます*
奈良倶楽部のお客さまからオーダーが入った日で
個数に余裕のある場合のみになりますが
「一度食べてみたかった」という方、この機会に是非どうぞ**
3/8、3/9、3/11、3/13がオーダーをお受けできる日です。
これから、もう少しオーダーOKの日が増えると思いますので
また、このブログでご案内させていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
連絡先:0742-22-3450   naraclub★kcn.ne.jp (★を@にかえて)
(宿泊のお客さま以外の方のお弁当の受け渡しは16:30以降
奈良倶楽部へ受け取りに来ていただくという形になります。
また大変申し訳ございませんが、奈良倶楽部で宿泊者以外の方が
お弁当を召し上がっていただくことはできません。ご了承下さい)

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トップの画像のお弁当・・・
おにぎりは塩むすび、たらこのおにぎり、ひじきと大豆の炊き込みおにぎりの3種類。
おかずは、 ししゃものゴマ揚げ、エリンギのガーリックソテー、ブロッコリーの梅マヨあえ、菜の花のおつけもの、小芋、水菜と豚の炒め煮、じゃこピーマン、白花豆、玉子焼、生麩の田楽 の10種類とデザートの苺です。

2011年2月16日水曜日

アップルジェリー*

ご近所の「koharu cafe」さんで一人ランチをしていた先日の話。
鈴のような声の方からお電話があって
「ちょっとこれからお持ちしたいものが・・・」と。

何でも「デルベア」さんのバームクーヘンを2ヶ月前に注文して
本日ようやく手に入れられたとか。
「ええ〜!デルベアさん。お友達の妹さんご夫妻だよ」と私。
お店で色々お話をしているうちにひょんな繋がりを知ってびっくり
ということでデルベアさんからの預かりものを届けて下さったのです。

 2ヶ月待ちのバームクーヘンもちょこっと。
バレンタインぽくチョコレートコーティング♪(koharu cafeさんで記念撮影)
そして瓶に入った琥珀色のものは・・・!
そうこれが、デルベアさんが毎年手間ひまかけて作ってらっしゃる「アップルジェリー」なのです。ゼリーでもジャムでもないジェリー。
 蓋を開けるとプルップルのジェリー。
翌日の朝食に早速いただきました。
紅玉の酸味が爽やかでとっても美味しい!

デルベアさんのブログにも作り方が載っていましたが
紅玉を丸ごとお鍋に入れてひたひたの水で
くたくたになるまで3時間ほど煮て、それを袋に入れて
一晩吊るして、漉したジュースに砂糖をいれて煮詰めて作った
「アップルジェリー」。たくさん作れないので商品化はされていませんが、毎年作っては親しい人にお裾分けされているのだそうです。
今回思わぬご縁でお相伴に預かることができ
あらためて、デルベアさんの食へのこだわりを感じました。
(しをんさん、デルベアさんどうもありがとうございます)

2ヶ月先って中々思い切れないのですが
新緑の美しい季節にいただくのを楽しみに
「自然素材・無添加、昔ながらのドイツの伝統的な別立て製法、
さくらの芯木を使ったオーブンで焼き上げるといった、こだわりのバウムクーヘン」を私もオーダーしてみました。
デルベアさんのバームクーヘンはHPからオーダーできますよ。

2011年2月15日火曜日

話題の「噛み噛みDeer」

先日、毎日新聞に掲載されていました「鎖を噛む鹿」の話。
そういえば、私も「噛み噛み鹿」の写真を載せていたっけと
過去記事を探してみました。→こちらにありました。
写真を撮った日にちは12/4。
場所は、やはり東大寺本坊の近くだったように思います。
新聞記事によりますと
このエリアだけに見られる「謎の行動」だそうで。

東大寺本坊・・・昨日の記事にも書きましたが
4/5〜4/10にこの本坊で襖絵が特別公開されます。
その機会に本坊を訪れることがございましたら
ちらりと探してみてくださいね!

2011年2月14日月曜日

東大寺本坊襖絵完成記念「小泉淳作展」

会期終了間際の「小泉淳作展」を観に大阪高島屋に行ってきました。

東大寺1260年の歴史の中で、襖絵の制作は今回が初めてだそうで
本坊40面の襖絵を5年がかりで制作されたのは
今年86歳という日本画家の小泉淳作さん。


「東大寺本坊の桜」「吉野の桜」そして”又兵衛桜”をモチーフにした「しだれ桜」の3種類の桜の襖絵12面と、
蕾から枯れていく姿まで、ありとあらゆる蓮の姿を襖16面、長さ20mにもなる大作に仕上げた「蓮池」の襖絵などを一堂に会した展覧会は圧巻の一言でした。

少し前に放映された「日曜美術館」で小泉画伯の制作風景に接することができました。印象的だった場面を思い出してみますと・・・。

蓮の葉の色は天然の岩絵具で描かれているのですが
色の濃さの違うわずか3つの緑色で表現されているだけという。
小泉さんは「少ない絵具でモノを象徴するように描く」 というのが
ご自身の手法だとおっしゃってました。
しかし実際に見てみると、3つの緑色だけで表現されたとは
とても思えないような深い味わいを感じました。

襖絵完成間際に、蓮の葉をもう一度塗り直すという場面があって
「生き生きとした存在感を表すには色の深みが足りない」と
妥協を許さず納得がいくまで絵に向き合う小泉さん。
「綺麗だけでは美しい絵は描けない。存在感があってこそ美しいと感じ
その存在感を引っ張り出すのが画家の仕事」という言葉にも納得。

番組の中で小泉さんは、蓮の花の一瞬の刹那を描いているのではなく
時間の経過を描いているとおっしゃってましたが
蓮の花の一生の、様々な瞬間が描かれた作品からは
一輪一輪の花々がそれぞれの時間を精一杯咲ききっている
という緊張感が感じられました。

そして、枝いっぱいに描かれた桜の花、花、花。
長い歳月、ひたすら描き続ける集中力。
番組の最後におっしゃってた言葉がまた印象的でした。
「あの絵は自分のものじゃない。自分を無にして描いている仕事だから自分のサインを入れない」
「1000年先の人達に、名もなき人が無心の境地で描き上げた絵だと見てほしい」

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この襖絵は4/5から4/10まで東大寺本坊にて一般公開されます。
また、4/8から4/10までの夜間は経庫や桜がライトアップされます。
◇5日~7日は10時~17時、8日~10日は10時~20時
◇受付: 本坊勅使門(南大門北側すぐ)
◇拝観料: 1,000円(中学生以上)
東大寺本坊での公開、本当に楽しみですね!

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さて、展覧会鑑賞記はまだ続きます。(もう少しお付き合い下さい)
実は、春になったら東大寺で見られるのだから
わざわざ大阪まで出かけなくていいかな・・・と思ってました。
しかし、行ってよかった!本当に。
この展覧会では奉納の襖絵だけではなく、小泉淳作画伯の
過去の代表作も展示されていて、これが本当に素晴らしい!

特にいいなと思ったのが「三宝柑」と「墨蕪図」。
黒を背景に描かれた作品はすごくクールでモダン。格好良すぎ!
また「牡丹双華」や「蓮華」などは花びら一枚、葉っぱ一枚
すべて透明感のある描き方で繊細で美しすぎるのです。

「生物を象徴的に描いて次元の違うところに到達している」と
番組の中で小泉さんの作品が評されていましたが
本当にそうだと思いました。丹念にデッサンされて描かれた
具象の極地のような作品から匂い立つのは
現代アートに感じるスタイリッシュな斬新さなのです。

これだけ饒舌に鑑賞記を記して感動した展覧会でしたが
不思議なことに「聖武天皇御影」「光明皇后御影」や
本坊襖絵のその他の図柄「飛天」「散華」「鳳凰」の作品には
ちっとも魅力を感じないのです。何故なのだろう?
これらを描かれた時の小泉さんの心境も知りたいなと思いました。

「日曜美術館」での特集を見て、画家の人となりを知り
より深く作品を味わうことができました。感謝。 

2011年2月12日土曜日

冬の旅*(追記画像あり)


昨日今日ご宿泊のお客樣方。皆さんこの寒さにも負けずに
元気に夜のお出かけを楽しんでらっしゃいます。
「瑠璃絵の見どころ、全部制覇してきました!」とお帰りの方や
「この寒さがまたいいよね。綺麗で楽しめましたよ」と
真冬の奈良を満喫して下さってるようです。
1月2月にご宿泊される方は、春秋のシーズンに比べると
圧倒的に人数は少ないけれど、皆さんおっしゃるには
「奈良は静かな冬に訪れるのが一番。冬こそ奈良よ」と。
冬にこそ奈良の良さがしみじみと染み入るのだそうです。
そのように言っていただくと、面映いような気もしますが
確かにそうであるとも思います。

でも、冬の旅は気候の上ではちょっと気をつけないといけないことも。
私にできることは、お客さまの旅の一夜を快適に過ごしていただけるよう心を尽くすこと。
ほっこりあたたかく、居心地良く。そして美味しい朝食と!
1〜2月の朝食には「冬の朝食*あったかプラン♪」として
熱々のスープがつきます。好評の飛鳥鍋風スープ、そして
近頃のメニューは「オニオングラタンスープ」。

玉葱をじっくり丁寧に1時間以上炒めて、自然の甘みを引き出した
滋養たっぷりのスープです。

 

お鍋いっぱいの玉葱もよくよく炒めると一握りの大きさに。
コトコト煮込んで出来上がり♪
スープの付いた朝食は冬の2月いっぱいのご宿泊プランです。