ページ

2010年8月4日水曜日

東大寺法華堂拝観再開*

須弥壇の耐震工事と仏像修理のため拝観が停止されていた
東大寺法華堂(三月堂)の拝観が8月より再開されました。

以前の三月堂内陣の様子とはうってかわり、アクリル板越しに
間近で 日光・月光両菩薩、弁財天、梵天・帝釈天、地蔵菩薩、
不動明王の七像を拝観することができます。

日光・月光両菩薩像や弁財天立像などは、以前は正堂の中央にあり
拝観場所から離れていたためよく見えなかったのですが
アクリル板越しでありますが1mの至近距離で拝まさせていただける
ので、また、それはそれでうっとりしながらお参り致しました。

三月堂に入って礼堂までの壁に、今回の修理に伴う、
四天王像の梱包作業の様子などが写真で掲示されていました。
三月堂から奈良博の仏像修理所まで専用運搬車で移送される際
道路上の凹凸を修正するため事前に道路を整備したりと
仏像の移送には細心の注意が必要なことがよくわかって
なるほどと見入ってました。


::

梵天・帝釈天像は4メートルを越える大きさなので
内陣に安置したまま修理されるとか。
ご本尊の不空羂索観音像や吉祥天は奈良博で修理され、以後は
新しくできる「東大寺ミュージアム」に安置される予定だとか。
日光・月光両菩薩像や弁財天立像は堂内で修理され
以後は「東大寺ミュージアム」へ移設とか、色々これから
諸仏像の安置場所も変わってくるのですね。

何となく今までと違う様子に慣れない気もしますが
新聞記事によりますと
上司永照庶務執事は「本来の形ではないが考えられる最善の処置。
仏様を近くに感じ、縁を結んで頂ければ」
と、いうことで、今の時点ではこれが最善の方法なのでしょうね。

::

<<おまけの画像>>

その1:三月堂前のサルスベリが真夏の陽射しに映えて美しい。

その2:二月堂裏参道沿いの土壁。
こんな文様が型押しされていたなんて気がつかなかった・・・。

その3:先月奈良博前で撮った写真ですが、眉毛鹿♪
暑い毎日、皆さま、どうぞお身体ご自愛くださいませ☆